足腰の不調について

皆さん足腰の健康の為にしている工夫などはありますか?基本的には、20代30代であれば「特に問題ないから何もしてない」40代以降からは、「足がむくみがち、腰が痛い」という感じなっていると思います。

足も腰も良くないものが蓄積していくんですよね、日頃の悪い習慣によって溜まったものがある日出始めてきます。

特にずっと座りっぱなし、ずっと立ちっぱなし、という人は日頃から足腰に対しての知識や病気に対しての予防が大事になってきます。

「身体の不調は足から」なんて言われるくらいです。その中でも、ずっと立ちっぱなし、という人はこの記事を読んでみて欲しいです。

足腰の不調は普段の生活の影響がダイレクトにでます。病気になった時は治すのにとても苦労することが殆どです。

予防自体はとても簡単で、普段から手間なく取り組めるようなものばかりなので、この記事を読んでいる今からでも意識できるようにしていきましょう。早めの対策が一番です。

下肢静脈瘤

一日中座りっぱなしで辛い、という人が近年増え続けて目立っていますが、一日中立ちっぱなし、という人もやはり辛いものがあります。

料理人、工場勤務、販売員、教師、営業などの、立ちっぱなしの仕事で働く人の足や腰は、私達が思っているより大きな負担がかかっています。

「身体を動かすことはいい事だし、座り仕事よりは健康的なのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、そんな方は一日中歩き回った時になる足がパンパンになる感じを思い出してみて欲しいです。

あの状態が良くないことは少し想像すればわかると思います。立ち仕事の人はその状態に毎日なります。そう考えるとかなり良くない気がしてくると思います。

「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」という病気についてご存じでしょうか?立ち仕事をしている人に多く見られる病気で、足の血管が瘤のように膨らんでしまう状態を指します。

立ち仕事をしている人に当てはまるだけあって、結構身近な病気で日本人の約「9%」が下肢静脈瘤を患っているらしいです。特にその場に立って動かないことが多い人は罹りやすいです。

そこそこ身近であまり怖くない病気のイメージがありますが、酷くなると瘤の中で血液が停滞して、血栓(血の塊)ができやすくなってしまいます。

その血栓が血流にのって頭の方に行くと「脳梗塞」、心臓の方に行くと「心筋梗塞」を引き起してしまいます。

「下肢静脈瘤により「瘤」ができる」→「血栓ができる」→頭に行くと「脳梗塞」
「下肢静脈瘤により「瘤」ができる」→「血栓ができる」→心臓に行くと「心筋梗塞」

年も関係がありますが、下肢静脈瘤は若い人でもなってしまうので、立ち仕事の人は必ず注意が必要です。

私的には上記の症状も怖いのですが、下肢静脈瘤による「瘤」が出来るのが精神的に結構辛いと思います。瘤じゃなくても、血管が網目状であったり、蜘蛛の巣状であったりと、女性の方なら結構気になるような症状の表れ方もします。

かなり女性の方が罹りやすい病気なので、早めの対策が必要になってくると思います。肥満や便秘でも罹りやすくなってしまうので女性はの方は余計に注意が必要です。

下肢静脈瘤の対策法

下肢静脈瘤対策の予防として、「弾性ストッキング」を履くことが有効です。

これは割と知らない人が多いですね、締め付けが強めの靴下を履くと血流は下に溜まらず、静脈瘤になるのを防いでくれます。履くだけでいいので立ち仕事の人にかなりおススメです。

一番は立ったまま動かない、というのが良くないので、自分で意識して座ったり、屈伸運動をしてみるのがいいです。

座ったりするのに周りの目を気にしてしまう人も多いかもしれませんが、回りも同じ仕事をしているはずなので辛さはわかると思います。

周りに下肢静脈瘤対策の知識を共有したり進めたりすれば、案外座ったり屈伸運動などをしやすい環境になるかもしれませんよ。

とりあえず、なるべく我慢はしないようにしましょう。瘤が出来てしまってから対策しても遅いですからね。

腰痛予防ができる姿勢や動作

立ち仕事の多い人は腰痛に悩まされていることが多いです。腰痛の原因の殆どが「非特異的腰痛」と呼ばれているのを知っていますか?

非特異的腰痛は原因を特定できない腰痛のことを指し、「85%」はこの非特異的腰痛に分類されるらしいです。

非特異的腰痛
腹筋や背筋などの脊柱を支える大幹筋の、筋力及び筋持久力の低下、神経と筋肉及び表層筋の共通運動の異常など、複数の要因が関与している

この対策が結構面倒なのですが、普段の生活から筋力トレーニングやストレッチなどの体操を行い、上記に関する筋肉を鍛えておく必要があります。

そのうえで、腰に負担をかけない姿勢や動作を習慣化することが大事です。

腰に負担をかけない事を意識しがちですが、各箇所の筋肉をある程度鍛えることが必要です。そうは言っても面倒ですよね、トレーニング方法なんて知ったところでまず実践しないです(笑)

なので、日常生活のなかに交えて腰痛に効果のある動作や姿勢を紹介します。下肢静脈瘤にも効果がありますのでおススメです。

腰に負担をかけない姿勢と動作

長時間立ち続ける場合
・背筋は伸ばした状態にする
・お腹に力を入れる
・お尻をすぼめる
・高さ「10cm」1くらいの台に片足を乗せる(入れ替える)

「長時間立つときはちょっとした高さ片足を乗せるとよい」くらいに頭に言えておくと良いですね。

座っている時も立っている時も、基本的には背筋は伸ばした状態が理想です。

椅子に座っている場合
・上半身を机に近づける
・股関節と膝が無理なく曲がる高さ
・深く腰かけて背中を椅子に軽くあてる
・背もたれの角度は「100~110度」

余裕のある座り方より、上半身を机に近づけて、それに合わせて椅子も移動させて、深めに腰かけて背中に当たるようにした方がいいです。

腰を痛めない為の注意点

誰もが知っているような当たり前のことではあるのですが、絶対に気を付けたい方がいい点を三つ紹介します。

・物を持ち上げる場合

重いものを持ち上げようとして腰を痛めた、何て話は身の回りでも聞いたことがあると思います。

物を持ち上げる際には、腰にかなりの負担がかかります。重いものを持つ時は絶対に腰を落としてから持ち上げるようにしましょう。

面倒くさがらないで、しっかり膝を曲げて腰を落とすことが大事です。なるべくに荷物に密着してから引き上げるように持ち上げましょう。

・高い所から物を下す場合

これもあるあるですね、下手したら大怪我をする可能性がある分、持ち上げる時より危険です。

間違っても背伸びをして物を取ろうとしてはいけません。この場合も面倒くさがらずに必ず踏み台などを準備して高さを合わせましょう。

一度、軽く力を入れてみて、持ち上げれるか確認してから持ち上げるようにしましょう。最悪、腰を痛めて、物も落として壊して、落ちた際に怪我をする、なんてこともありえなくもありません。

・ヒールは「3㎝」以内にする

女性の方ならヒールが腰の負担になることは知っている人が多いですね。できるだけヒールの高さは「3㎝」以内した方がいいです。

まぁ腰を気にしてヒールを変えようと考える人は少ないのかもしれませんが、ヒールを履くということは腰に負担がかかっていることと、できれば高さは「3㎝」以内にした方がいい、ということを頭に入れておきましょう。

立ち仕事をしている人に絶対知って欲しい足と腰の不調について、下肢静脈瘤や腰痛を予防する