多忙は脳を強くする
野次秩嘉さんの『サービスの達人』(薪潮OH!文庫)という本の中にこのようなエピソードがあります。奥さんに先立たれ男手一つで二人の子供を育てざるを得なくなったのですが、そんな多忙な生活の中でもトップセールスマンであり続けたそうです。
仕事以外のやらなきゃいけないことに多くの時間を取られ、ゆったり自分のための時間なんてほぼなかったでしょう。
しかし脳の性質から考えると必然的な結果ともいえます。やらざるを得ない大量の家事をこなすことにより脳にとって膨大な基礎トレーニングをすることになっていたのです。
「雑用」はこなせばこなすほど前頭葉がとても鍛えられます。時間が限られている分頭の回転数も上がりやすく頭をつかうテクニックも成長していきます。
このように優秀な人というのは「脳の体力」が多い人が多いのです。仕事ができる人間は若い頃に苦労していたり、日常的に時間に追われている場面を多く持っているのです。
逆に脳の体力に自信がない人は、身の回りの雑用ですら面倒くさくてやりたくない、と簡単ですぐできるようなことでも億劫になっている人が多いです。とりあえず小さな簡単なことでもいいので身の回りの雑用を一つづつ片づけることから始めるのがいいです。
大きなことを成したいなら小さなことからこなしていきましょう。少し面倒と感じることを意識的に自分から解決していくことが大事です。
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脳の体力

何をするにもまず「脳の体力」を付けてからです。
雑用などをしないで大きなことに挑戦したくなりますが脳の体力がついていないとまず成功させることができません。辛さに耐えられなくなって盛大に挫折してもとの何もしない生活に逆戻りのパターンは本当に多いです。
挫折する度にもう一度挑戦する気力も落ちますし。回復に膨大な時間を取られます。
こつこつ努力して成功させることができる人間となにも続かない人間の違いがこれです。
面倒くさいことをこなせれるたびに自分はできる人間に近づいていくって考えたら面倒くさいことにも少しだけやる気がでます。気休めとか思い込みなどではなくこれは事実なので面倒なことこそ積極的にこなして脳を鍛えていくのが成功の近道です。
他にも大きなメリットがあり毎日雑用をこなしているとそのこなしているレベルによっては面倒くさいとは感じなくなってきます。さらにイライラすも抑えやすくなります。
これは感情系に対して思考系の支配力が強くなったことを意味します。そうやってにもう少し困難な問題に取り組むことによってさらに強化していけるのです。
そうすれば無理なく脳の体力をつけて問題解決能力の高い人間になっていくことができます。
脳の体力を知るのも鍛えるのも片づけ

前頭葉の基礎トレーニングに必要な要素として「判断」「選択」「系列化」となります。
複数の選択肢がある中から最適解を選ぶ「選択」、どう処理するか考える「判断」、その選択や判断を並べていって思考や行動を組み立てるのが「系列化」です。
それを様々なレベルで行い、前頭葉からの指令によって体を動かすというのが、私たちの活動の大部分といえます。
そこで出てくるのが「片づけ」になります。
なにから片づけるか、どう処理するか、どこに仕舞うか、どのように効率化するか、などを並べて部屋を機能的に整理していく。意識してやってみればわかると思いますが片づけというのはそういう作業の連続になっています。
なので前頭葉の体力が落ちていないか確認するにも鍛えるにしても片づけは最適なのです。実際、前頭葉の機能が著しく低下している人は片づけができなくなります。
何をどこに仕舞えばいいかを考える力が弱くなっているので必要なものまで捨ててしまったりごちゃごちゃに突っ込んでしまったりします。
片づけはやってみれば案外楽しいものですしスッキリしていいことづくめです。何かオシャレな収納アイテムなんかをそろえて模様替えのつもりでやってみるがお勧めです。
片づけだけに言えることではなく家事全般はいいトレーニングになります。やはり身の回りの雑務は積極的にするのが一番です。
まとめ
「面倒くさい」に耐える方法・前頭葉を鍛えるとやる気に満ちた能力の高い人になれる

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