不滅のあなたへ
『不滅のあなたへ』は、大今良時によるファンタジー漫画で『週刊少年マガジン』にて連載中です。
不死・不死身、がテーマになっていて、それを生かした戦闘もありますがメインとしては重厚なストーリーであったり、不死者からの観点からみた思想や周りとの違いが描かれてたりと、通常の少年漫画では味わえないような深みのある作品です。
主人公が不死であるが故に、逆に命の重さが際立つような話が多く、一話から物語の中に深く落とされていくような没入感がとても感じられる作品でした。
物語の主人公は獲得した姿に無限になることができる不死の「球」であるという他の漫画では考えられないようなものです。
どんなものにでもなることがことができる球であることから、主人公は「男性であり」「女性であり」「動物であり」はたまたものとしても「ある」ことができる存在です。
性別どころか生物かどうかも選択できる存在の主人公、って考えたら凄い設定ですよね。漫画に必ずあるといっていい「恋愛要素」がどう描かれるのかも見所になります。
最近はNHKにてアニメの放送されてとても話題になっています。第1シーズンは「ブレインズ・ベース」が制作しています。
ブレインズ・ベースで私の好きな作品は「狼と香辛料」です。個人的に戦闘がない大人の雰囲気な作品が強いイメージのある制作会社です。
オープニング・テーマ
宇多田ヒカル『PINK BLOOD』
私がこの作品をハマった大きな要因なんですが、OPのがいろいろと凄いんです。まず曲がめちゃくちゃいいんですよね。第1シーズンに続き第2シーズンも続投になっています。
この人の歌が関わったコンテンツはいつも凄いものになります。雰囲気を合わすのが難しそうな作品なのに見事にマッチしていて、さらに引き込むような勢いと迫力がある曲です。
またオープニングの映像も凄いんですよ、これが一番ハマるキッカケになりました。
「え!?何が起こってるの!?気になる…!!」ってシーンが流れ続けるんですよ。
「絶対重い話がいっぱい来るな…」ってなりました。濃くて重い話は凄い好きなんですよ。そして視聴を続けても期待通りなのが凄いです。
不滅のあなたへ 登場人物
登場人物紹介はこの作品において私個人が思う終始物語に深く関わってくるキャラクターの三人になります。後々物語に深く関わってくるキャラクターは増えていきます。
フシ
本作の主人公です。観察者から地上に「球」として落とされた存在です。物語は獲得したあらゆる姿で進行していきます。
最初は名前もなかったですが、その不死性から物語の途中で「フシ」と呼ばれるようになり、球を作り出した観察者からもフシと呼ばれるようになります。
刺激を受けたものの姿になる能力と作り出す力に加え、無限の再生力を持っています。他者が感じた痛みを感じることもでき、死が近づいているものを察知したりすることもできます。
物語はフシが自我も感情も何もない状態から始まります。
観察者
「フシ」を創り出した者、真っ黒いローブを着ているので途中から「黒いの」と呼ばれたりします。
常にフシを観察して、たまに姿を現し質問に答えたりします。指示的なことをしたりはしますが助言者というわけではなく、基本的には何事にも干渉せず観察しているだけです。呼ばれると出てきます(笑)
声優が「津田健次郎」ということもあり、アニメではナレーションの役割もこなしています。キャラクターの雰囲気と声がよくあっていて良いです。
ハヤセ
フシの能力に魅了されてフシにとても執着します。美人でかなり狂気じみてて私はかなり好きなキャラクターです。
声優が私の好きな 斎賀みつきさんであることもかなりポイントが高いです(笑)
不滅のあなたへの見所
上記でも書いた通り、とても濃いストーリーや不死の存在から見た観点なども面白いですが、「成長面」で見ても面白いです。
フシは最初自我すらない状態から物語が始まるので、いくら不死であってもそれを上手く活かすことができません。それどころか自分の存在の認知も曖昧だし、言葉も話すことができません。
そんなフシが、自我、感情、疑問、技、知恵、言葉、などを学んでいく様は見ていて楽しいです。やれることが増えたり、成長するが故に生まれる苦悩であったりと、見る毎に見所が生まれておもしろいです。
不死性であったり、いろいろな姿になれたり、物を生み出したりと、通常ならとてもチート性を感じそうな能力ですが全然そんなことはありません。
私的には「もっと能力で無双してもいいんだよ…?」って思い始めるくらい苦労します。それどころか弱いと感じることの方が多い気がします。
この作品にも「敵」がいて、正直不死の主人公より厄介です。主人公ととても相性が悪い能力をもっているので、そうやすやすと勝たせてはくれませんし、会うたびに大幅なパワーアップをします。
「チート能力で無双」って感じの作品が嫌だったり、もうあきあきしている人にも丁度いい作品だと思います。
何よりもこの作品の特徴を言えばかなり心にきます。面白いのは前提としていい意味でも切ない意味でも心にきます。
これも上記で軽く触れましたが、主人公が不死の作品あるにも関わらず、命の重さを感じます。主人公が不死であるが故に、不死ではない他の人が死んだ時は「もう終わってしまったんだな…」というのを突き付けられます。
主人公が万能な能力に感じますが、他を治すことはできないので、その時の主人公が感じるもどかしさなどもとてもよく伝わってきます。
自分が生まれた理由や存在意義を知らない不死の存在が、どう生きていくのか、何をなしていくのか、どうあるべきなのか、などを見ながら感情移入して楽しむこともできます。
かなり絶望的だったり、見ていてしんどくなるような話もありますが、逆にそれがハマる要因の一つになりました。
最終的に「フシ」という存在がどうなるのかも私も楽しみです。是非、気になった方は読んでみてください。
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