ストレスについて知ること

皆さん「ストレス」とはどういったものを指すと認識していますか?

案外そう聞かれると説明って難しいと思いませんか?感覚で答えてしまえば、嫌なことであったり、緊張状態になると脳に感じられる症状といったところでしょう。

誰もが毎日ストレスを感じながら生きている言うのに意識するとよくわからないものです。

ですが、「身体によくないもの」という事はしっかり認識していますよね。

どんな人でも、少しでもストレスを感じる事の無いようにいろいろ工夫して生活しているはずです。

なのでまず、ストレスを少しでも軽くする為には、「ストレスとはどういったものなか」「具体的にどういったことが起こるのか」というのをしっかり把握する必要があるのです。

具体的に脳でなにが起こるのか、ストレスを溜めすぎると身体にどんな影響が行ってしますのか、というのを今回説明していこうと思います。

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ストレスで脳に起こること

ストレスを感じている時に脳はどうなっているのか、というのを説明していきます。

脳がストレスを感じている状態というのは、脳が、「自分が危険な状態にある」と思い込んでしまっている状態になります。

ストレスの反応として、「極度の危険状態」が続いて、「グルココルチコイド」という化学物質が生成されている状態になります。

「警戒状態」であるため、脳は生き延びることに集中することになります。これ自体は問題ないことです。危険状態を抜け出すために必要な機能となります。

では、なにが問題になるのかというと、この警戒状態が継続し続けてしまうのが問題になります。この状態が続いてしまうと、休息を取り回復する状態にならなくなるのです。

「警戒状態が続かなければいい」と思うはずですが、ストレスというのはなかなか解消されませんよね?しかも減るどころかどんどん溜まっていくことが殆どです。

なにが怖いってストレスというのは慢性化します。

日々の生活で溜め続けたストレスはちょっとやそっとの回復ではどうにもなりません。なにより、上記でも説明した通り、ストレス状態に陥っている時は回復機能が働きません

ただでさえストレスで回復が必要な状態になっているのに、その回復機能も低下してしまうので、さらにダメージが重なるという悪循環に陥った状態になってくるのです。

ストレスが溜まっている状態だと、普段楽しめる趣味なども、全然楽しめなくなってしまう、というのもこれが原因になっているのかもしれませんね。

後々、ストレスによる頭痛や不眠、気分の浮き沈みが激しくなったり、情緒不安定になりやすくなります。脳に及ぼす影響もどんどん大きくなっていきます。

ストレスによる脳への悪影響

①物忘れがひどくなる
②不安感や焦燥感が増す
③脳細胞を再生する妨げになる
④脳細胞を破壊してしまう「フリーラジカル(活性酸素)」を生み出す
⑤うつ病になりやすくなり、精神疾患に繋がりやすくなる
⑥記憶障害や判断力が低下する
⑦脳が委縮してしまう
⑧アルツハイマー病や認知症の危険性が増す
⑨毒素を含んだものを脳に侵入させやすくなる
⑩脳細胞を通常より早く破壊してしまう

フリーラジカルとは代謝活動で作られるものです。体内でエネルギーを作る時に生成され、呼吸するだけでも生成されます。

体の免疫面において重要な働きをするのですが、細胞にダメージを与えます。身体が酸化していくんですよね、「呼吸をするだけでも身体が錆びていく」というのはこれにより言われています。「ガン」や「老化」の原因になるのもフリーラジカルによるものですね。

もしこれがストレスにより、大量に生成されると寿命を縮めているのと同じです。ストレスというのは私たちが一般的に思っているより、直接的に身体に影響があるものなのです。

「ストレスホルモン」は脳細胞が死ぬ

「慢性的なストレス」によって生成されるものといえば「コルチゾール」です。いわゆる「ストレスホルモン」と呼ばれるやつですね。

この「コルチゾール」の値が上昇すると脳細胞が死ぬ要因となります。

コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンの一種で、役割としてはストレスから身を守るのですが、過剰分泌されてしまうと脳に悪影響を及ぼすことがわかっています。

コルチゾール値が高いと、脳のなかで長期記憶をつかさどる海馬という部位を委縮させてしまうのです。それ以外にも心身ともに影響があり、うつ病は患者はコルチゾール値が高めらしいです。

高コルチゾールへの対策

コルチゾールは、運動したり脳に良い食品を食べるたりするなど、ストレスを発散する行為によって下げることができます。

DHAやEPAのサプリメントなどコルチゾール値を下げる効果が得られるものがあります。

乳酸菌やビフィズス菌などの生きた菌を摂取するプロバイオティクスのサプリメント、食物繊維などを含むプレバイオティクス(オリゴ糖など)のサプリメントもコルチゾール値を下げる効果があると言われているらしいです。

脳の健康についても考える

「脳」だけを意識した健康についても考えることはとても重要です。どれだけ健康的な朝昼晩の食生活をしていても脳に気を使えていない人は不健康な生活をしていると言っていいでしょう。

そして脳の健康に気をつけると言ったら「ストレス」に対しての対応策を持つことが大事です。ストレスを感じる問題には常に対処できるよう意識するのが大事です。

問題に対して大きくストレスを感じないよう、自分をコントロールできるようになることもとても重要です。健康面を意識して食生活を改善するくらい大事なことです。

「ストレスへの対応」と考えたら、「ストレスとなる問題を解決するしかない」と思う方も割といますがそうではありません。

問題を解決できるのが一番ではありますが、普段の生活の中に殆どの解決できないうようなストレスの素で溢れています。

そんな中、いかにストレスを溜めない方法を知っているか、ちゃんとストレスを発散できる術をもっているか、脳の事も考えた食生活ができているか、という事考えれるかが大事になります。

特に仕事を中心に生活している人は自分のストレスを軽視しがちです。仕事が大事でもしそれがやりがいがあって楽しい事でも、まったく別の形で息抜きやストレス発散を兼ねたリラックスや休息が必要になります。

ストレスへの対処は溜まってからじゃ遅いです。

意識的にでも「ちゃんとストレスを発散しよう」と心がけるようにしましょう。仕事だけじゃなくプライベートも気を遣う人ほど、仕事でも良い結果を残しやすいのは事実です。

「ビタミンE」は脳に最高!

「ビタミンE」は脳にとても良いです。上記で記載した「フリーラジカル」に対しても有効で、ビタミンEは抗酸化作用がある天然成分で、フリーラジカルによる損傷を減らす働きがあります。

ビタミンEはフリーラジカルの損傷を防ぎ、記憶障害を遅らせることができる、ということ研究によって明らかにされています。

ビタミンEを摂取するなら「ナッツ系」の食べ物がお勧めです。簡単に摂取することができますし、脳にいいと分かれば意識して摂取しやすいですよね。

「脳に良いものを食べる」という意識がすることが重要です。メンタル的にも脳に良いものを食べているという思い込みだけでも効果が出ちゃうのが脳です(笑)

ビタミンEが豊富な食べ物

・植物油
・ナッツ類
・ピーナッツバター
・葉物野菜

上記の食品を食べるとビタミンEを効率的に摂取することができます。ビタミンEの一日の耐用上限量(成人)は「800㎎」とされているので、取りすぎにならないよう意識しましょう。 

ビタミンEもサプリメントなどを活用して摂取するのもいいですね。

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