「より安く」という常識
ビジネスにおいてとても重要な要素は「良いものを、より安く」という考えが方ですよね。
この考えがあるおかげで私達は大きく成長することができました。もし、この考えが無ければ、世の中には経済的に手の届かないものに溢れ、進化や効率化も図れなくなり前に進めていないことが多かったでしょう。
徹底して無駄を削り、自動化したり最適化したり、機械を導入したり、最新技術や金融システムを利用したり、国境を越えて仕組みを作ったりと、様々な努力がされてきました。
根本は「他の店に勝ちたい」「他社を上回りたい」という理由からかもしれませんが、それが大きな人類の進歩となりました。
「競う」ということの理想的な恩恵の受け方ですね、それが一番効果を発揮できるのが「良いものを、より安く」だったのです。
この考えは「良いもの」があるから成り立っています。その点をはき違えて「価格競争」という枠組みで考えている経営者は過ちを起こしがちです。
「安くすれば売れる」そう考えてしまうようになる人が沢山いるのです。
私達は「数字」に支配されています。確かに数字は確実な「結果」を私達に教えてくれます。その事実に様々な理由は混じれど、「嘘」ということはありません。
しかし、その結果にとらわれ過ぎると、素早く結果を欲してしまいます。そのタイミングで出してしまった結果は誤ったルートを辿りやすくなってしまいます。
単純な話が、「安くする」→「売れる」の形ですね。それが「解決」となりえる事なのか、というのは経営者じゃなくても察することはできるでしょう。
勿論それは世の経営者達も把握していることです。ですがここが落とし穴だったりします。
「私はそれを踏まえている」「いろいろな考えや工夫があったうえでの値下げ」と、考えたうえで安くしているつもりになっている人です。
このパターンは改善するポイントを押さえていなかったり、改善する力を持っていない人が、結局のところ値下げに頼っているだけの事が多いです。
「価格競争から一刻も早く脱したい」と考えてとりあえず安くしてしまう小さな店や会社の経営者もいます。
今回はそういった人たちに当てはまる大部分のポイントを紹介していきます。何か気づきがある部分が無いか読んで見て欲しいです。
ミスが多い、仕事ができない人、になってしまう原因・努力ではなく脳の状態が影響する | DISA LOG


10の問題点

無駄な広告にお金を払ってしまったり、より悪化した価格競争に巻き込まれて引き返せなくなったり、お客さまとの距離が離れてしまうなどなど、10個ほどわかりやすく出て来る被害と簡単な対処法を紹介していきます。
1 売り上げが出ても利益を出せない
自分の望む業種で企業しても、しっかりと「利益」を出していかないと続けていくことはできません。
履き違えていけない事として、ビジネスと言うのは「売上」を出すことではなくて、「利益」を出さねばなりません。
日本国内の市場は縮小傾向にあります。減収増益モデルの構築は小さなか会社にとって優先的でなくてはなりません。「利益を出す」ということから逃げてはいけないのです。
2 理不尽なクレームが増える
長いこと価格を崩すことなく維持してきて、少ないお客さまと一緒にやってきた会社が安売りを始めてしまうと、後々声を揃えてこう言い始めます。
「お客さまは確かに増やせたけど、理不尽なクレームがとても増えた」
対応に疲弊し、商売の世界から離れてしまう人もいます。その時に元の価格帯の状態に戻りたいと思っても戻すことは困難なのです。価格と顧客は離れたままになるでしょう。
3 リピーターが減ってしまう
どんなに稼いでいても、年収などにも関わらず「良いものを安く買えたら嬉しい」と感じるのが人の心理です。
故に、「買っていただいているのはモノだけでは無い」という認識が必要になります。その場所、その人、そのサービス、雰囲気や利便性と、モノを安く買うだけなら他でもできるけど、「あなたのところのモノや客層が好きだから」と考えてくれる人もいます。
「今いてくれるお客さま」がいくなくなるという事は、大損害を被るのと同意、ということを意識するようにしましょう。
4 安売り競争から逃れられなくなる
割引やクーポンの類を一切使わないお店があったそうです。その理由としては「価格だけを見てくるお客さまは、また価格で去っていくから」とのことです。
その代わりに、どういった店、どういったスタッフ、というお店の特徴を発信するようにしています。
こういった唯一無二とまではいかなくとも、その店の強みや、「他にないもの」を全面的にだしていくことも欠かせないですね。
他と違いなにが優れいてるか、どういった武器をもっているか、と言う点は常に生かせるよう意識する必要があります。
5 お客さまと価格で戦うようになってしまう
やはり価格でお客さまと勝負すると、価格で客から敵対されてしまいます。
こっちが「お客さまとは良好な関係でいたい」と、どれだけ望んでも、相手に見積り比較されたうえで、「もうちょっと安くできないの?他のところでもっと安く買えるよ」と言われてしまえば、敵として無駄な駆け引きをすることになるでしょう。
価格以外の要所が強い、という前提がないといけないのです。
6 アイデアのない会社になる
「値引きするなら買ってあげる」ここでオーケーを出してしまうのはアウトです。一度オーケーするなら永遠と値引きし続けることでしょう。
確かに面倒くさくてしんどいことですが、成功したいのならまず、「ちょっと高くても買ってくれる工夫」をしなければなりません。
「そんことわかっている」「これが出来なく困っている」となると思います。しかし、これはあくまで事実です。もう仕方のない事です。
諦めて藻掻いて苦しんでなんとか他と差を付けれる工夫を何が何でもやりきるしかないのです。「わかっている」と思うかもしませんが、わかっていない人が多いです。
どこかで諦めているのです。値下げを工夫だと思おうとしてしまうんです。なんとかアイデアを捻り出せなければ良くて現状維持になります。
7 組織作りに時間を割けない
小さくても目立つ会社づくりには組織づくりが必要不可欠になります。利益が出せる会社の特徴として、職場づくりに投資ができています。
良い環境を整えればよいスタッフが集めってきます。それだけでも利益を伸ばす大きなキッカケになるでしょう。人が会社の一番の財産です。
8 仕事が増える
コスト管理や見積もり作成、会議での値決め等々、会社における価格に関連した仕事はとても多いです。
それ故に、価格に関する哲学やポリシー、はたまた文化のようなものが根付いている会社は、そうでもない会社に比べ、仕事が効率的です。スタッフの値決めの方向性で迷う事はありません。
9 協力会社に迷惑をかける
協力会社に迷惑をかけるのはかなり気にするところです。「仕方がない」ではすまされないですからね。
たとえどんなに貢献的な会社であっても、関わる協力会社への支払いが遅れたり、買い叩いたりしてはいけません。
決断を下す時には関わる人すべての経済的利益を考えることが必須になります。
10 広告しても値段しか覚えてもらえない
広告・宣伝はビジネスに欠かせないものです。しかし、かなりコストがかかることは皆さん知っていると思います。
故に、何も考えないで広告をだしていたら、高いコストだけ払って値段くらいしか覚えてもらえず、見合っていないリターンになってしまう可能性は十分にあります。
ここでも特徴のない会社の脆さがでますね、人に話したくなるような、小さくても光る会社になるにはそういった要素が必要不可欠です。
さらに、特徴的な要素に加えて、それにあった広告選びが必要になります、現代はいろいろな宣伝方法がありふれているので、妥協せずに一番合うものを選びことが本当に大事です。やり方ひとつで大きく効果が変わる事でしょう。
人と利益

「上手くいく仕事」「楽しくやれる仕事」と言うのは、最終的に「価値を上げ続けること」になります。
上記でも書いていますが、成功のカギとなるのは「売上」を重視するとではなくて、「利益」を生むことになります。
利益を生むことから逃げてしまったら、会社も店も傾き、それと同時進行で人も離れていきます。「ずるずると」「あっという間に」と、何の抵抗もできずに会社が潰れてしまうのは、人と、会社や店が同時にダメになっているから起こるのです。
「どうやって」「どのようにして」を重視しすぎる前に、まずは働くスタッフが「楽しく」できる環境をしっかり整えきれるか重要になってくると私は考えます。
そして、その人たちが出してくれた「利益」を安売りすることで利益が続かなくなってしまえば終わりが見え始めます。
利益を安売りせずに、価値を上げ続けれるようにしていくことが大事です。
「脳科学 心理学 から学ぶ記事 ミスが多い、安売りしない 無駄な広告にお金を使う前に」
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