日々の積み重ねからくる油断

毎日に積み重ねによる力は大きいです。成功する為には「コツコツ練習」「コツコツ集める」「コツコツ勉強」と一般的には言われています。

何かを成しえるのなら確かに日々の努力は重要になると思います。しかし、多くの場合でそれは大きくデメリットとして働ている事が多いです。

脳科学的な話になりますが、長い期間での取り組みにはどうしても無駄が生まれやすいです。濃度も下がる傾向にあります。

例えばの話になるのですが

提出物の期限が残り一か月の人と、期限が残り三日の人がいるとします。内容としては二日あれば終わるものです。

その場合、どちらが短い時間で終わらせれると思いますか?なんとなくわかると思いますが答えは期限が残り三日の人です。

残りの期限が一か月ある人は時間をかけて五日くらいかける事が多いでしょう。やっている最中もリラックスしながらやるため、追い詰められている人の半分くらいのスピードになることでしょう。

ですが、残り三日の人は余裕がない分とてつもない集中力を発揮します。何かあれば終われなくなってしまう、という焦りもあり全力で取り組むことができます。

このように、長い期間から見た努力は効率が落ち、集中力の大幅な低下に繋がる事が多いのです。

「時間があるならじっくりやるのは同然だし、そうなるものではないのか」を思う方も多くいると思います。しかし、これはある工夫をすることによって長期間の努力を集中力を落とすことなく続けることができるのです。

「毎日努力しているのに報われない」「ずっと頑張っているのにできない」「いつまで経っても成長しない」という悩みを抱えている人は多いと思います。

それは長期的な努力に起こりがちな集中力や効率の低下が原因だったりするのです。しかも、基本的には自分だけでなく周りも努力している事が多いです。

そうなると同じように努力しているだけでは周りに差をつける事は困難です。ましてや、工夫して努力している人であったり、何かキッカケあったり運が良い人には並みの努力では勝てないでしょう。

今回は「何故努力が実りらないのか」と「どうしたら集中力を下げずに努力し続けられるか」「どうすれば成功まで持っていけるか」を解説していきたいと思います。

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日々の努力が報われない原因

上記の項目で日々の努力やコツコツ頑張ることが集中力低下を招くと記載しましたが、なぜ、そうなってしなうのかを脳科学的に解説していきます。

「少しづつ」「コツコツ」「積み重なる」という場合に当てはまるのが「失敗したくない」という気持ちの表れであったりします。

失敗したくない、という気持ちから少しづつであったり一歩一歩と僅かに進んでいこうとするのです。慎重に進めてさえいれば失敗しないしいいものが出来上がる、と考えてしまっています。

「失敗したくない」という否定的な気持ちと、「慎重にやろうとする」安全策を取るような発想は、気持ちの緩みを無意識にだします。

気持ちの緩みは集中力を発揮するのを阻みます。

あと、こういった風に少しづつ終わりに向かうような思考は、ゴールを強く意識しやすくなります。「あと少しで終わりだ」「もうすぐゴールが見えて来るな」と考えますよね。

皆さんわかると思いますが、こうなると人間には「油断」が生まれます。意識が緩みゴールの事で頭がいっぱいになります。

人間は終わりを意識すると「自己報酬神経群」の働きが落ちてきます。そうなると意欲が下がっていってしまうのです。最後までやり遂げようとする意識がなくなります。

経験あると思いますが、終わりが見えてくると、「もういいかな」「こんなもんでいいか」「もう結構がんばったし」ってなりますよね?さっきまであった集中力が失われて最後は適当になっていきます。

「少しづつ」「コツコツ」「積み重なる」には、脳の集中力を落とす要素が沢山含まれているのです。濃度の低い努力は効果がとても薄いです。

毎日同じことを繰り返しているとある日、成長を感じなくなるような感覚を味わったことがないでしょうか?刺激や集中を持たなかったり、無意識寄りになった行動は無意味に等しかったりするのです。

期限付きは脳を加速させる

「少しづつ」「コツコツ」「積み重なる」が集中力の低下に繋がるとはいっても努力することは必須ですし、脳の力を発揮する為にも重要なことです。

ではここで一度、なぜ努力するのかを考えてみましょう。そう考えた時に出る答えは、「成功するため」「達成するため」「願いをかなえるため」という事になるはずです。

目的には必ず「目標」が存在するはずです。その目標が明確であるのなら簡単に集中力を維持しながら努力し続ける事が可能です。

方法としては、最終目標にゆっくり近づいていくのではなく、小さい目標を立てて一気に駆け上がっていく、を繰り返して積み重ねていきましょう。

脳は「成功」や「達成」が大好きです。成功や達成を味わうと、また次の成功体験を欲しがるようになるのでどんどん意欲が湧いてきます。この意欲は脳の成長や集中力向上の効果もあり、作業効率アップや経験値アップに繋がります。

脳の話でイメージがわかないと思うかもしれませんが、この差はとても大きいです。やはり、成功体験が多い人は次の成功体験を求めてどんどん進んでいきます。変化の無い人は成功体験が少ないのが原因で現状維持が多いことが本当に多いです。

そして、目標を立てて成功を積み重ねていくのと同様に必要になってくるのが、「時間制限」及び「期限」です。

大きく成長や進歩を望むのなら期限や時間制限を設けることは必須です。目標を明確にし、期限を設けると即効で効果や成果を見出そうと脳が刺激されます。

もし、期限に間に合わなそうであれば、「どうにかしないといけない」「何がいけないのか」「何かを変える必要がある」いろいろ嫌でも考えるようになります。

最悪、「このままではいけない」と強く意識することが可能です。

確かにゆとりはなくなるかもしれませんが、とても恩恵は大きいです。例えばですが、隙間時間ができるとスマホを弄ってしまいますよね?でもその時間は間違いなく無駄な時間と誰よりも自分がわかっているはずです。

その点、期限が迫っている場合だと、「スマホ触っている場合ではないな」と考えやすくなります。触のを我慢するというより、触ってられない、になるので我慢する感覚は薄れます。私はこの恩恵がとても大きく感じましたね。人にはよると思いますが(笑)

ポイント
小さい目標を立てて一気に成功へもっていく事を積み重ねる、その際に「時間制限」及び「期限」を設けることにより集中を持続させる

半分の時間で達成させる

この方法は「周りより上を目指したい人」に当てはまるものです。正直、秀でた存在になりたいですよね?努力するなら一番を狙いたいし、周りより高い能力や結果を出さないと成功した気になりません。

そうするためにはどうしたたいいのかと言うと、「人が1時間かけて達成することを自分は30分でやり遂げる」を心がけることです。

他の人より半分の時間で達成できれば、出来だがは二倍にできます。勉強でも運動でも経験値は二倍になります。

これは本当に全部「二倍速でこなせ」と言っているわけではありません。正直大変なことの方が多いです。ただ、半分の時間で終われせれるように試みること、がとても重要になってきます。

半分の時間で終われせれるようになるためには、スピードだったり、効率だったり、集中力であったりと工夫したり努力したりする必要があるため、やり遂げようとする能力があがります。

「他の人より沢山がんばる」じゃ抽象的過ぎて脳は反応してくれません。

「他の人より半分の時間でこなす」だと、どう頑張らないといけないのか、どれくらい焦らないといけないのか、集中する必要性がある、と脳がわかりやすくなります。

努力は等しく必要ですが、努力の仕方にも「正しい努力」と「実らない努力」があるのは事実です。賢く正しく努力できるようにしましょう。 

時間を意識する為に砂時計などを用意するのもありです。最近はアンティークになるオシャレな砂時計などもあります。何かの作業の際は自分の好きなデザインの物を用意してみるとモチベーションアップに繋がるかもしれません。

因みにですが、人に自分の目標や実行する事を明言して、そうせざるを得ない状況を作って逃げ道を無くし自分を追い詰める人がいますが、これは脳の仕組みから言って効果の無いやり方です。

こうしちゃうとどうしても逃げ道を探し始めてしまうんですよね(笑)そうなると集中力は落ちていきます。

自分のスピードを上げることに専念しましょう。

「脳科学 心理学 から学ぶ記事」