眠気と戦う術を持つべき
居眠りであったり、眠たい状態の人を見ると、「だらしがない」「しっかりとした生活ができていない」と見られたり、「緊張感が無い」「集中していない」と思われたりして、評価を下げてしまう原因にもなることもあります。
勉強したいのに眠気を抑えられなかったり、作業を進めたいのに眠気が邪魔をして集中できない、なんてことは生きていれば何度も経験している事でしょう。
話を聞いていて眠くなる程度ならまだしも、仕事中であったり運転中であれば、眠気による一瞬の遅れにより、大きく人生を狂わせてしまう可能性だってあります。
なので、「眠気」に対する解決策や、予防策を知っている必要があるのです。
そもそも、眠気に対しての認識が間違っている人が多いです。「睡眠不足」が原因で眠くなってしまうと思っている人が多いですが、眠気とは必ずしも身体に睡眠が必要だからくる、というわけではないのです。
「眠いのなら寝ないといけない」という考えは間違っています。人の脳はあらゆる理由で眠気を誘ってきます。その眠気に全て答えて寝ていると、間違いなく社会不適者になってしまいます。
もちろん睡眠不足で眠くなっているのなら速やかに寝るべきです。しかし、眠気というのは脳の影響によって寝るべきタイミングではなくても発生します。
その「必要な眠気」と「不要な眠気」を理解して、不要な眠気が来てしまわないように、また、不要な眠気で眠ってしまわないように対策する必要があるのです。
また、「必要な眠気」に襲われている場合であっても、勿論自由に寝てしまうわけにはいきません。そのためにも眠気への対策が同じように必要になります。
眠気への対策方法も紹介しますが、一番効果があるのは「眠気が来ないようにする」ことです。同じ状態でもその工夫ができれば、眠気を感じることなく一日をやり遂げれる可能性が高くなるはずです。
・仕事中や運転中の眠気は人生を狂わす危険がある
・「眠気」は睡眠不足以外からもくる
・「眠気が来ないようにする」工夫が有効
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眠気の原因

眠気というのは状況によって大きく異なります。
8時間寝ている人でも2時間睡眠の人であろうと、スポーツをしていたり、人とと話を続けていいたら途中で寝てしまうことはないでしょう。
眠気をどう乗り越えるかは、どういった原因で眠気が来ているのかを理解することによって、より、効果的な対策がとれるようになります。
欲求による眠気

動物であれば必ず睡眠をとります。安全に眠れたり、睡眠が必要になるシチュエーションでは眠気が発生しやすくなります。
種の繁栄や生存を目的とした本能による眠気は結構強いです。それゆえにカフェインなどの効果も薄いので自分の行動による眠気対策が必要になります。
・食欲を満たした時のに来る眠気
・性欲を満たした時にくる眠気
・寝る態勢を取った時に来る眠気
・光を浴びた時に出る眠気
食後は身体の機能が消化などに集中する為に能力が落ちます。なので動物は食後に行動すると生存率が落ちる為行動を控えます。性行為の後も能力が落ちるため同様に行動は控えます。
これは人間にも同様にいえます。食事も性行為の後も眠くなってしまいます。
なので、眠りたいくない場合は食後に外出などすればまず眠ることはないので、簡単に眠気を出さずにすみます。先に予定を立てておくこが理想ですね。
一度くつろいでしまうと眠気に駆られて行動力は激減しますので、先手を打って行動する事が大事です。
食後の眠ってしまっていると、脳が「食後は寝るべき」と学習してしまうので、何か食べたら眠くなる、という状態になるので注意が必要です。
性行為後に関して、女性は性行為の後そのまま眠った場合に睡眠物質の除去効率が高くなり、快適に目覚めることができるのですが、男性の場合は、本能的にパートナーを守ろうとするために睡眠物質を除去する状態になりずらくなり、翌日あたりから眠くなってきてしまいます。
男は性行為の後寝ずらくなるせいで、後から眠くなってしまうんです。
アデノシンによる眠気

食事や運動などを行うと、「アデノシン」と言う睡眠物質が発生します。
睡眠負債が溜まる、と表現することがありますが、これはアデノシンが溜まったということ指します。エネルギーを消費して、活動すればするほど脳にアデノシンが溜まっていきます。
アデノシンが一定量溜まると眠気が発生する状態になります。ですがこれは睡眠物質であって、疲労物質が溜まっているいうわけではないので、アデノシンが蓄積されないようにするだけで眠気対策になります。
アデノシンは「カフェイン」を取ることによって脳に蓄積される事を防げます。
ですがこれは、アデノシンが発生するまえにカフェインを摂っている必要があります。
カフェインを事前に摂っていれば、アデノシンが吸着する側坐核の受容体と結合することによって眠気を抑制することができます。
筋トレ、有酸素運動などの活動をを始める1時間前にカフェインを摂取してアデノシンが脳に蓄積されることを阻害できます。
眠くなりたくなければ運動前にコーヒーを飲みましょう。
脳波による眠気

「脳波」は脳が動いているか動いていないか、脳が動いていれば脳波が出ている、脳が動いて無ければ脳波がでていない、という感じで認識してください。
脳波が出ていないと眠気が発生してしまいます。
知っている事だと思いますが、つまらないこと、興味が無いこと、退屈なこと、飽きていることなどに取り組んでいる時は脳波が出ていないので眠くなっていきます。
しかし、そんな環境下であっても自分が意見を発する展開になった時は眠気が吹っ飛びますよね(笑)授業中ウトウトしている時に先生にあてられた時は飛び起きます。この時は一気に脳波が出ている状態です。
景色が変わらなかったり、同じリズムの音を聞き続けたりと、変化が無い状態でも脳波はでなくなります。
何かを「やらされている」時も脳波がでなくなりますね。実は「勉強しなさい!」って言われたらやる気が無くなる、っていいますが、あれは気分とかの問題ではなく本当にやる気がなくなっています。
「やらされている」時の脳波は「10分1」まで落ちているらしいです。
それに引き換え、自発的にやり始めた時ってもの凄いやる気がでますよね。言われて始めた部屋の掃除と、自分から片づけようと始めた掃除じゃ仕上がりが全然違うなんてあるあるです。
自発的で積極的に行動する人って眠たい顔をしていないですよね。それは寝ているから動けるのではなく、案外、自発的な行動を日頃から活発に行っているから起きていられるのかもしれません。
眠気に勝つ工夫

脳波を加える
ノイズがあれば眠くならないのはわかると思いますが、なぜ眠くならないかって考えた事はありますか?カフェなどで作業すると眠くならないしとても集中できますよね?
実は脳には目の前にある事象に集中しようとする性質があります。
目の前の作業が周囲の騒音よりも少ない脳波しか出ていない場合に、その対象の脳波レベルを強引に向上させて、集中力を上げている説があるのです。結構まわりがうるさくても集中できちゃったりしますもんね。
運転中にも同様に効果が期待できます。もちろん一番は運転に集中することが前提ですが、音楽に集中しすぎない範囲で流す分には上記と同様の効果が期待できるはずです。
「音楽をかけて運転に集中するれば眠気覚まし効果がある」と意識できればいいです。意識できるのとできないのでは効果が大きく違うので
「脳波を加える」という行為を意識してみてください。
別に音楽じゃなくても構いません。手を動かすなどの動作でもいいので一つ加えて脳波を増やしてみてください。本当に何気ない行動を一つ追加するだけで、眠気の改善につながる可能性ありです。
眠気が来る前に休憩をはさむ
眠気が来てしまう前に休憩を入れて脳を一度切り替えましょう。
脳は同じ作業を続けていると飽きが来て眠気に繋がってしまうので、眠気が来る前に一度脳をリセットするのが有効です。眠気が来てしまう前にリセットをしましょう。
休憩の際はできるだけ、今までやっていた作業と関係の無い事をしましょう。
座っていたのなら歩き回りましょう。ずっと画面を見ていたなら遠くを見ましょう。会議が続いていたなら娯楽の話をしましょう。
疲れる前に休むことで回復効果も期待できますし、脳がリフレッシュできて作業効率もあがります。
脳波の状態を考えて眠気を遠ざけるよう意識できれば、眠気への悩みは改善しやすくなると思まいます。
「脳科学 心理学 から学ぶ記事」


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