睡眠について
皆さん一度は考えたことがあると思うのです、「睡眠って何をしているの?」「睡眠を取らなければどうなるのか」と
寝る時間さえなければ時間を沢山好きなことに使えるのに、と思いますよね。睡眠には一日の三分の一ほど毎日時間を取られます。
一日の三分の一も取るのに睡眠により何が起こっているか把握できていないってよくよく考えると怖い事ですよね。休憩したり体力を回復したりして、大事なことなのはわかってはいるのですが、具体的に何が起こっているか把握していない人は結構多いです。
わかっていないが故に睡眠を疎かにしがちな人も多いです。「次の日少し多めに寝ればいいかな」とか、「次の日に動けさえすれば問題ない」と考えたことは何度もあることでしょう。
人生長いのでそんなことも多々あると思うのですが、そこで「以前寝れなかった分リカバリーしよう」と考えきれる人と、「次の日8時間寝れたからチャラ」って勘違いする人がいます。
こういったように睡眠に対する知識の差による意識の違いが生まれてきてしまいます。
「睡眠」が人生に与える影響は本当に大きいです。長時間、一生付き合っていくものです。考え方によっては、趣味や仕事より自分に大きな影響を与えることでしょう。
「睡眠は人生を作る」と言っても大袈裟ではないです。
そんな大事で一生付き合っていくものの知識が無いのはとても危険なことです。今回は睡眠がどういったものなのか、基礎的で簡単なことを説明した記事になります。軽くでもいいので、睡眠ことを把握しておきましょう。

睡眠の効果

・記憶が定まる
・老化の防止
・ストレス解消
・病気の予防
・体の成長
・脳と体の疲れを取る
・学習効果があがる
3時間以上の睡眠が必要となる
・記憶が定まる
浅い睡眠に情報が整理され定まる
・老化の防止
成長ホルモンの分泌により、怪我・肌などを修復する
・ストレス解消
ストレスは疲労から来ており、睡眠で取り除くことができる。慢性的に睡眠不足だと、うつ病、睡眠障害になる確率が上がる。
・病気の予防
体の組織の修復を行う
・体の成長
睡眠により成長ホルモンが分泌され、成長することができる。
・脳と体の疲れを取る
脳の疲れをとるためには、長い睡眠時間が必要になる
基本的な睡眠の効果を見ても重要なことがわかりますね。学習や成長に睡眠が欠かせないです。ストレスケアでメンタル面の健康と、体の修復による身体面の健康にも必要になるので、健康に生活するには確実に睡眠が必須になります。
必要となる睡眠時間

日本と言えば睡眠時間が短い事で有名ですね。アメリカ国立睡眠財団が「アメリカ」「カナダ」「メキシコ」「イギリス」「ドイツ」「日本」の6ヵ国を対象に睡眠に関しての調査を実施したところ、日本人の平均睡眠時間が一番低いという結果がでました。
上記の調査を行った2013年時点の日本人の平均睡眠時間は「6時間22分」だったそうです。今は「7時間ほど」になっています。
因みにアメリカ「6時間31分」イギリス「6時間49分」ドイツ「7時間1分」カナダ「7時間3分」メキシコ「7時間6分」という結果になっています。
昔の日本人は平均8時間越えだったので、かなり減少傾向にあります。昔の平均を見ていると必要な分寝ることができるのなら、8時間は欲しいということがわかりますね。
基本的には8時間を基準にしっかり睡眠時間がとれるように調整しましょう。自分の今の睡眠量が足りているか確認できる方法を下記の記事で纏めているので、自分の睡眠量が足りているか足りていないかわからない人は見てみてください。
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睡眠が必要である理由

睡眠は脳や体を回復させる機能の他に、脳内の整理をしているとも聞いたことがあると思います。寝ている間に目覚めている時に五感を通して得た情報を整理し、脳が処理できるよな状態にします。
睡眠中には、シナプスというニューロン同士が繋がった部分が変化します。シナプスは記憶と脳の機能に関係しています。
脳が処理できる情報の量には限界があり、大切な情報を取り出しやすくするために、情報を取捨選択する必要があるのです。
これを行わないと脳内はいらない情報であふれて、大切な情報を残したり再度引き出したりすることができなくなります。
睡眠を取ることにより、脳はニューロンを繋ぎ直し、情報を整理しているのです。ニューロンをメンテナンスしているとも言えます。
情報過多になってしまうと脳はまともに機能しなくなります。一日眠っていないだけで、頭が全然回らなくなりますよね。眠気と同じくらい活動の妨げになります。
しかも、寝ていないと重要な情報の取捨選択もまともに行えなくなるので、その日に得た経験値が換算されず、せっかく手に入れた経験や知識が身にならなくなります。
様々なことを経験した、様々なことを知った、とても努力した、沢山勉強した、という日こそしっかり寝ましょう。寝ることによってその努力が初めて自分のものになります。
活動する脳と休む脳

睡眠中に体が休息して回復しているのはわかるのですが、脳はどう回復しているか疑問に持つ人は多いです。
上記でも、「睡眠中に脳は情報の整理をしている」と言いましたし、体の様々な機能は活動を続けているし、脳は休息を取る暇はないのか、と考えると思います。
その答えとしては、脳は睡眠中に活動している箇所と、活動していない箇所が存在します。大脳皮質や視床(間脳)には睡眠が必要ですが、大脳辺縁系や脳幹は睡眠の必要がありません。
視床(間脳)はわかりやすいですね、寝ている時は視覚や嗅覚などの感覚を必要としないですし、活動中は大きくエネルギーを使う部分です。活動を止めて休息させる必要があります。
大脳も身体の運動や高度な精神活動を行う部分なので、エネルギー消費が激しいです。活動を停止してでも休息が必要になります。
睡眠中に活動停止する箇所は、こういった起きている時に行動のメインとしてエネルギーを使う部分になるのです。
では、活動が停止しない箇所がどこになるのかと言うと、「脳幹」「大脳辺縁系」になります。
脳幹には、心拍数や呼吸、体温調整、さらには睡眠を調整する中枢があります。睡眠中でもどんな時でも活動し続けていないと困る機能ですよね。
また、大脳辺縁系は、食欲や性欲など、生命維持に欠かせない働きがあります。これらの部位が一生止まることはありません。ずっと活動し続けます。
睡眠中は生命維持活動に必要な部位を残し、休息が必要な部分のみOFFの状態にできるような仕組みになっているのです。
眠らなかったらどうなるか

眠らないでいると、大脳皮質や海馬の活動が低下し、集中力、判断力、注意力、記憶力と、大幅に能力が落ちます。
上記から見てもわかると思いますが、体調も崩しますし、能力的な意味でも身体的な意味でも成長の妨げになります。
頭の中がごちゃごちゃにせいで、常に頭は回らないし、情報を取り入れることも、得た情報を脳内から引き出すことも困難になります。
ここまで能力が落ちてしまっていると、私的には睡眠不足で過ごす一日は無駄な一日、になっていると思います。成果を上げることは困難だし、情報を得たり出したりすることも困難となると、成長のない一日を過ごしているのと一緒です。
特に注意力の低下は事故にも繋がりますし、生活に大きなリスクを背負ってしまいます。
意識がぼんやりして、寝不足による能力低下を自分で自覚するのが難しいのも睡眠不足の罠だったりします。睡眠が足りない時は、自分が思っているよりも大きく能力が低下していることを自覚しましょう。
感情にも大きく影響するし、ストレスも消化できなくなり、メンタル的な悪循環が発生します。
これは他人事ではなく、日本人の多くに言える事です。自分の事と意識して、自分の睡眠と常日頃から向き合うようにしましょう。
睡眠が必要な理由、睡眠中に起こっている事、眠らないとどうなるか

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