自分を変える難しさ

多くの人が一度は「自分を変えたい」「こんな自分は嫌だ」「このままではいけない」と、考えたことがあると思います。

しかし、「自分を変える」といのはとても難しいものです。「今年はやるぞ!」と意気込んでも、年末には「来年は頑張る!」に変わっています(笑)

何が難しいって、自分が変われているのか、何が原因で変われないのか、自分がどうありたいか、自分はどうすればいいか、とわからないことだらけだからです。

願望は強くあれど、どうすればいいかがわからない限りは、そう簡単には変われないですよね。

そういった「なぜ、変われないのか」「どうすれば変われるか」と言う点を脳の仕組みから説明していきたいと思います。

「脳は変化を嫌う」と言う話を聞いたことがあると思います。大まかにいうとこれが原因だったりします。

毎日同じ所へ行きなさい、毎日同じことをこなしなさい、ずっと同じように振る舞いなさい。

誰かに命令されているわけでもない、それどころか自分は変えたいとすら思っている、なのに変われない、気が付くと、1年前、5年前と全然代わり映えの無い毎日を過ごしています。

こう聞くと「自分を変える」という事の難易度高さが伺えます。

それは「私はこういった人間だ」というという自分の作り上げたイメージと違った行動をしないように無意識に動いてしまうのが原因なのです。

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セルフイメージの一貫性

変わろうと思っても変われない、気が付いたらいつも通りの毎日を過ごす原因となるものから説明していきます。

上記でも軽く触れましたが、私達には「セルフイメージ」が存在しています。

セルフイメージとは「私はこういった人間だ」というイメージのことです。私達の脳はそのイメージと現実に一貫性を持たせようとしてきます。

なので、常にセルフイメージと矛盾が生まれないように行動や結果を作ろうとするのです。

このイメージは自分が獲得する情報にも作用してきます。現代の生活は大量の情報に溢れています。どこに視線を向けてもあらゆる情報が脳に流れ続けます。

しかし、その情報の中からあなたが選ぶ情報は常に決まっています。「自分に合うもの」「自分が今まで重視していたもの」が無意識のうちにピックアップされていくのです。

これの質が悪い所は無意識だという所です。私達は常に自由に行動し、選択肢、好きな感覚を得ていると思っています。

ですが、実際のところは、全て自分の「セルフイメージ」の影響を受けて、「思い込み」のフィルターに引っかかった情報を得たり、パターンを繰り返しているだけなのです。

同じものを得て、同じ行動をし続ける…これだと何年経とうと同じ所をぐるぐる回っているだけになります。

思い込みが生まれる原因

ではなぜ、そういった「思い込み」が生まれてしまうのかと言うと、「常識」を自覚したと時の生まれます。

いつだって私たちの中の正義は「その他大勢」です。「皆がいいというから」「大勢の人が使っているから」「沢山の人達が信じているから」と知った時から、それはあなたの中で「正しい事」となります。

「集団心理」なんて言葉があるくらいですからね、人間の心理は数に弱いのです(笑)「自分は幸せ」と思っていても、その他三名くらいに「不幸だね」と言われればあなたは「自分は不幸だ…」と思ってしまうでしょう。それが人の心理と言うものです。

あとは、「わからない」から人のいう事を信じます。「誰かから教わったこと」と言うのは「正解」と認識されやすいです。

見たことない映画であっても、たった一人の感想を聞いてそれが、「面白くない」であったとしたら、あなたの中でその映画の評価は80%以上「面白くない映画」として認定されるでしょう。

纏めると

「思い込み」というのは他人の影響を非常に受けやすく、自分の考えが介入しづらい

という事です。

勿論情報の取捨先端はあなたがしています。何を信じ何を疑うかも自分で決めたことです。

しかし、自分が信じると決めたことであっても、そのことをすぐ忘れてしまうのがに人間の脳です。

勿論「思い込み」が悪いことだと言いたいわけではありません。決断を円滑にし、無駄な思考を省くことで脳の負担も減る便利なものです。

便利ではあれど、デメリットととしても働きやすいです。「自分には無理」と一度思ってしまうと、「やる」「やらない」の選択肢は消え、「やらない」一択になります。

そこにもはや思考も、選択の余地もないです。たいして知りもしないこと、少し考えればチャンスがあることに気が付けそうなことでもお構いなしです。

なので、まずは「思い込み」「セルフイメージ」の問題を知り、思考を介入させていく必要があるのです。

思い込みによる弊害
・どういう意図でその情報を信用したか自分で気が付けない
・理由付けであるということも忘れてしまい、曲げられない真実だと思い込みしたがって生きてしまう
・過去の情報を間違って認識し、その情報が取得する情報を誤認させる

「疑問」に思う事、自分の「見解」を挟むこと

「セルフイメージ」を変えるにはまず、自分の思考は全て過去の経験から解釈されている、という事を意識していみましょう。

例えばですが、「雨」が嫌いな人は多いです。濡れた経験があったり、天気が悪い事により起きる渋滞に巻き込まれたり、外出の予定が潰れてしまったり、などなど、今までの経験から雨のせいで嫌な目にあったというイメージが多いからです。

そして、そのイメージを共有できる人も多いです。同じ理由から雨が嫌いな人はさらに多いくなるでしょう。

しかし、何も外出の予定が無く、家にいるだけの時は雨の被害は基本受けないですよね?わざわざそこで毛嫌いする理由はありません。

私は雨がとてもすきです。窓に雨が当たる音は聞いていてとても心地がいいし、外で雨が降っているいるからこそできあがる部屋の雰囲気などもとても好きです。

雨で外の出れなくなれば、家でゆっくり過ごすキッカケにもなります。

「雨で嫌なことにあったから嫌!」ではなく、「今日の雨は心地いいな」と日によって感じれるくらいに毎回感想が違うのがベストです。

そのために一度、「疑問」と「思考」を物事に持つようにしましょう。

物事に対して、自分のイメージを直結させるのではなく、何事も一度疑問に思う事です。「本当にそうなのか」「本当にできないのか」「本当に面白くないのか」「本当にダメなのか」と思うのです。

ただなんでもかんでも疑うだけではダメです。しっかりとそこに自分の「思考」を混ぜましょう。

「自分は○○だと思う」という疑問の後はそのことについて考えるようにしましょう。疑うだけでは皆に嫌われてしまいますからね(笑)

「○○は悪党です」と言われれば「悪党なのか!」とならずに「実は○○ではないの」と強めに疑問と思考を混ぜましょう。

ニュースやネットで流れる情報をただただ鵜呑みにしてはいけません。少し油断すると情報の波に飲まれて思い込んでしまいます。

現代人はネットで「○○な人には適していない」と、一つの情報を見ただけで「○○だから自分には無理か…」となります。

専門家でもない顔を知らないような誰かの意見ですら確定情報として鵜吞みにするのです。

自分を変えたいなら

人は自分の思ったような人間にしかならないし、自分の思い込みに偏った人生を歩みがちです。

自分を変えたらたいならまずは、「疑問」と「見解」を強く持つようにしましょう。

そうすることによって始めて、自分の「セルフイメージ」から解放されて、自分の考えや意思の通りに物事を取捨選択することが出来るようになります。

変わる為の「能力がない」「時間が無い」と考えているなら、一度思考を挟んでみてください。

「能力がない」と思った方は、本当にそう思っているのですか?理想の人と比べて何が違いますか?どれくらいの差があると思いますか?それは本当にどうにかできないことですか?一つ一つ出してみてください。

「時間が無い」と考え方、ここ一週間を思い返してみてください。

本当に時間がなかったですか?スマホを弄って終わる日はありませんでしたか?その忙しさと引き換えに何を得ましたか?それは本当に欲しいのものでしたか?

あなたの思考や行動を止める物が「思い込み」ではないか、一度考えてみてください。

「脳科学 心理学 から学ぶ記事 人生を変える」