視点を変える…?
何も思いつかない、突破口が見えない、アイデアに詰まってきた、そんな時にこんなことを聞いたり、言った事はないでしょうか?
「一度視点を変えてみましょう。」
行き詰まっているし、「よし、視点を変えてみるか!」と、一旦はその気になります。
「………?」
「視点を変えるって…何?」
割とこうなってしまう方も多いのではないでしょうか。
視点を変えるとは、ものごとを別の考えから基づいて考えてみること、立場や見方を考えることを言います。
「そんなことはわかっている」ってなりますよね。なんとなくはわかるし、そういわれた時に相手がどんなものを望んでいるかはわかります。
しかし、具体的にどうしたらいいのか、ということがいまいちわからないから困るのです。
状況や課題によっても答えが違うところが厄介なんですよね。突拍子のないことも言いたくはないですし
なので、ここで多くのパターンに当てはまる、一つの「視点を変える」ということについての答えを具体的に言わせてていただければ、
それは、「立場を変える」です。
これはかなり基礎的な考え方です。詳しく言えば、「視る人」をどんどん変えていけば、それは「視点を変える」ということになるでしょう。
例えば、あなたが客商売だったとします。まず視点を変えると考えた時に、視点を「自分たち(サービスを提供する側)」から「お客様の視点」になると思います。
まずこの時点で「視点を変える」にはなっているのです。そうしたら次はそのまま視点をスライドして、「子供」に変えてみるといいです。
「子供」の次は「高齢層」、「他の同業者」「夜に働いている人」「外国人」と次々と「視る人」を変えていけばいいのです。
これは商売以外でもなんでも通じる方法でしょう。「視点を変える」という言葉から考えられる思考としても違和感ないはずです。
まずは「視る人を変える」と考えてみてはいかがでしょうか。
「視点を変えて」と言われて、漠然としすぎている時よりは頭がスッキリしていると思います。
アイディアの出し方・クリエイティブな考え方・「何か」より「誰か」の役に立つかで考える | DISA LOG


視点を変える前に

「視点変える」と考えた時に、「新しいことを思いつく」「奇抜な発想をする」などを考えると思います。
しかし、「奇抜な発想をするぞ!」ってなって何か新しいことを思いつけたことってありますか?
恐らく思いつけなかったことの方が多いと思います。自分の思考以上のことを考えようとすると、逆に脳は固まってしまうでしょう。
頭の柔らかさをは測る問題で、頭の固い人がどれだけ頭を柔らかくして問題を解こうとしても、一向に問題が解けないのと一緒です。
変な頭の使い方をしようとすれば、逆に思考停止してしまうのは当然のことでしょう。
そんなことをする前にまず必要なのは、「思考と情報の整理」です。
改めて必要な情報を書き出して並べましょう。ホワイトボードがいらない情報で塗れているだけで思考は阻害されます。
情報を並べ直すだけでも、思考は整理されていきます。思考が整理された分だけ脳が働けるようになります。
無駄な情報に脳のリソースを割くのはとても勿体ないです。
そして、必要な情報を並べたら、さらにその中から何個か情報をピックアップしていろいろ考えみるのもありです。
もしくは、そのピックアップした情報を掛け合わして考えてみたりするのもいいでしょう。
とりあえず大事なことは、今ある情報をしっかり把握し、無駄な情報を削ぎ落して、脳を軽くすることです。
奇抜な発想に囚われないようにしましょう。
・情報を整理して脳を軽くする
・現状の情報を把握する
非日常は視点を揺さぶる

気づきのチャンスを増やす人は、対話の環境づくりを心がけます。
よく、「旅先で得たヒントが、後の人生やビジネスに大きく影響した」という話を聞いたりしませんか?
いつもと違う環境が、自分の新鮮な目で見つめ直す機会を与えてくれます。
いつもの会社の会議はどうでしょうか?斬新なアイデアを出そうと言いながら、変わらずシカメッ面で見つめ合っていませんか?
かつてNTTドコモのiモードのコンセプトを練る会議は、ホテルのスイートルームを借りて行われていたそうですよ。部外者であるゲストも出入り自由にしていたそうです。
環境による刺激、様々な人からの刺激、を会議に生かしていたんですね。
いつもしている話であっても、いつもと違う場所で行うと、高確率でいつもとは違う話になるそうです。
もちろん、新しい視点を得る為に毎回ホテルのスイートルームを借りろ、と言いたいわけではありません。
自分の身近にある環境でもいいので、いつもと違う環境を作ってみると視点は変わる、ということが言いたいのです。
それは自分のいる建物の屋上であってもいいです。ちょっと近くのファミレス、公園、何だったらドライブしながらでもいいです。
行き詰ったら、いつもと違う環境、を意識してみてください。


理解不能な視点でも受け取ってみる

何か新しいものを生み出そうとすると、突拍子のないことを言ったり、聞かされることもあるでしょう。
そこで、その意見に対して、「いや、それは無いだろう」と言ってしまってはいけません。
その意見が思わず否定したくなるようなケースも少なくはないでしょう。自分が相手よりも知識や経験をもっていることであれば、少しでも受け入れるのは疲れるように感じるかもしれません。
ですが、ここで必要なのは「有益な意見」ではありません。
必要なのは、一緒に考えているパートナーや仲間の視点をしっかりキャッチすることです。
「なるほど、そういう見方もあるよね」「なぜ、そう思ったの?」と、自分一人では到達できない思考の交差がはじまるキッカケになります。
これが本来の会議などを行う理由です。話し合いは否定する為に行っているのではないのです。
「いいこと思いつこう」なんて考えていたら一生思いつきません。否定されることがわかっていても、少しでも良いと思ったことは出していきましょう。
そして、それを聞く側は否定しないで、一度受けとめましょう。その受け取った人がその意見の穴を埋めれる可能性だってあるのです。
自分の意見が相手に届けば脳細胞は活性化していきます。そこで初めて視点を変えた会話がはじまるのです。
そして、その話が徐々に現実味を帯び始めることもあるでしょう。
話しのムードも割と重要なことです。まずは意見を受け受け止めて、話しの流れを作りましょう。
自分の役割・できることから考える

割と見落とし勝ちになるのが「自分の視点」です。
「視点を変える」「いろいろな見方をする」となると、どうしても自分の視点からかけ離れてしまいがちです。
「自分の視点」があまりピンとこない人は、「自分の役割」から考えてみるのありです。
自分の仕事やポジションから都合のいい案を出してみるのはいかかでしょうか?案外需要のある答えになるかもしれません。
もしくは、自分にしかできないこと、から意見を言うのものありです。
あなたができる事はあなたが一番わかっているはずです。他の人が想定していなかった答えが出せるかもしれません。
他の人が想定できないような答えを出せたのであれば、それは間違いなく「奇抜な発想」「新しい考え方」になるでしょう。
あなたの評価にも繋がるかもしれません。頭を抱える面倒な場面をチャンスに変えてしまいましょう。
「脳科学 心理学 から学ぶ記事 視点を変える 気分をリセットする」


コメントを残す