一般的な幸せと心理学的幸せ

多くの人は「幸せになりたい」と思って生きています。社会的成功、結婚、出産などが一般的に評価されやすい幸せの基準ですね。

昔から家庭と仕事が両立できていれば幸せな生活が送れている人というイメージがあります。

ですが、最近は割と違った考えを持った人も多いです。「一人が気楽でいい」「成し遂げたい仕事がある」「自分の時間を大切にしたい」という方も結構いたりして、人それぞれの幸せの形ができています。

正しい「幸せな人生」とは誰にもわからないのが現状だし、これからもはっきりするようなことではないはずです。故に、「幸せになる方法」というのは存在しないことになります。

しかし、心理学などの化学的観点から言わせれば、「幸せ」と言うものを感じるのは「脳」です。

勿論脳だけで感じるものではないかもしれませんが、記事のジャンル的に今回は脳が感じるもの、という事で話を進めさせていただきます(笑)

心理学的なデータからなら人が感じる「幸せ」について、一説の答えが出せます。私的には心理学的な考えが幸せに対して一番近い答えになっているのでないかと考えてます。

今回は私が納得のいった幸せについての答えを紹介させていただきます。

「48%の遺伝子」で規定される

結構話題にもなったので聞いたことがあるという人もいるかもしれません。幸福の48パーセントは遺伝で規定されるという結果が心理学の調査ででたそうです。

これを聞いて「幸せのほぼ半分はどうしようもない要素」って考えると結構ショックだったりしますよね、運が悪ければ幸福度が低い人間であるかもしれないと考えるかもしれません。

しかし、50パーセントは他の要素で決まります。確かに遺伝子で決まってしまっていて、幸福度が低い人間である可能性はあるかもしれませんが、ゼロというわけではないですし、他の50パーセントもある要素が高ければ充分幸せになることはできます。

そうなってくると考え付くのは「裕福度」ですよね。他であれば「社会的地位」であったりしますが、やはり「お金」に関係することが考えつくと思います。

ですがこれに関しても以意外な結果が出ています。財産や社会的地位の影響はわずか「10パーセント」しかない、という研究結果も出ています。

これも結構びっくりな結果です。人間の幸福度はお金ありきで決まると一般的には思われがちですが、お金があっても不幸な人は結構いっぱいいるのです。

成功していると思っていた人が自殺したりうつ病になっていたりするのは「社会的地位」や「お金」の面だけでその人を認知していることにより、幸せと勝手に思っているだけで、本当に幸せに毎日を送れているかは本人にしかわからない、ということだったりするのです。

遺伝子による48パーセント、社会的地位や財産による10パーセント、これを除いた「42パーセント」は自分の考えや生き方によるものになるのです。

「42パーセント」が自分の意志によるものなら、自分の人生を幸せに生きるのは簡単になる気がしませんか?社会的地位も遺伝子も関係なくて、自分でどうにでもできることが幸せの殆どを占めているならやりようもあるように感じます。

人の幸福の形はいろいろなのでこれはあくまで一つの考え方です。これが正解なわけでも間違っているわけでもないです。それなら自分の都合のいいように考える方が私は得だと感じます。

幸福度を上げるには感謝

皆さん普段から周りに感謝していますか?人は感謝すると幸福度が高まる、と言う研究結果がでています。

一説とかでもなくちゃんとしたデータが基になっている結果です。人は感謝することによって恐怖や怒りや嫉妬などのマイナス感情を減らすことができます。

不幸になる要素を減らす、という事は幸せになる為にとても重要なことですよね。不幸を感じるマイナス要素を少なくなれば幸せに感じない方が難しくなってきます。

しかも感謝なんて誰にでも今すぐにできる事です。人だけじゃなくても環境やモノだったり、自分にだって感謝することはできます。

自分に感謝することは自己肯定感のアップにも繋がりますからね、自己肯定感が高い人は能力も幸福度も高い傾向にあります。

感謝が多い人は人にも好かれやすいです。少し嫌な言い方ですが人間と言う生き物は感謝されることが好きな生き物です(笑)まぁ感謝されて気分が悪くなることなんてほとんどないですよね。そんなつもりが無くても感謝されたときは「やってよかった」って思う事が多いでしょう。

怒りっぽい人だったり、嫉妬深い人はやはりそれ以外のマイナス感情も強いです。マイナス感情は他のマイナス感情を増幅させるので悪循環が起きやすいです。

とても簡単なことなので、一度周りに感謝して生活してみてはどうでしょう。

周りと比べるのをやめる

不幸な人は常に周りと比べている事が多いです。「あの人より自分は劣っている」「自分だけ上手くいかない」「他の人は幸せ」自ら評価をどんどん下げていきます。

まず、人は人にいいように見られたい生き物です。そしてどんな人でも悩みは抱えています

自ら自分の不幸な面を人に見せつけていくことは基本的にしないです。そして、いいところは隠す必要がないので周りから見るといいようにしか見えなくなります。

例えば、結婚願望が強い人は結婚している人は皆羨ましい存在です。ですが、結婚していても様々な理由で離婚寸前であったり全然上手くいってないことなんて本当によくあります。

ですがそんなことは仲のいい人にしか言わないであろうし、仲が良くても言わない事も当たり前です。

そもそも自分と比べる必要なんてないんですけどね(笑)ですが見える部分だけで人はそれをしがちです。見えるいい所だけを見て自分と比べて自分を卑下するのは絶対にやめましょう。

本当に不要なことです。嫉妬とは自分の足りないものに対して湧く感情です。それは歪んだ感情でみるのではなく、目標として見るようにしましょう。

目標、憧れはマイナス感情ではありません。嫉妬している自分にも嫌気がさしますしね、自己肯定感を下げる要因にもなりかねないです。

嫉妬しないでプラスに受け止め、嫉妬の対象を目標にできる強い人間として、そのことでも自分を自分で褒めれるような人間として、余裕のあるポジティブな人格にできるよう意識していきましょう。

好きなことをしよう

幸せになりたいならこれに尽きます!贅沢することだけが幸せではありません!好きなことをしましょう!!!

「お金に余裕がないから…」「時間がないから…」「私には向かないから…」「子供がいるから…」といろいろなあやふやな理由を付けてやりたいことをやらない人が多いです。

一つだけでいいので自分が一番やりたいことを出してみてください、そしてそれを全力でやって楽しんでください、間違いなく幸せになります!!

正直言って、やろうと思えばできない事よりできる事をの方が圧倒的に多いです!!!

だってそれはだいたい他の人も楽しんでいることが多いからです。その人ができて自分ができない、という事の方が少ないです。

上手くいくいかない、はやった後に考えていいです。上手くいかなくて面白くなくなったのならやめてしまえばいいんです(笑)

ただあれもこれも同時に手を出すのは良くないです。それこそお金や時間を浪費してしまいます。家族を持っているならなおさらです。

でも「これだけはしたい!」と思う事を一つ家族や周りに伝えるのは必要なことだと思います。週に一度、月に一度の楽しみを作るのは誰にでも許されることでしょう。

生きがいや楽しみは人生を豊かにします。脳のパフォーマンスも上がり、仕事も上手くいきやすいし、ストレスが劇的に軽減され、大きく幸福度が上がることに繋がりやすいです。

もし、「周りが反対してできない」という状況であれば、それは環境が良くないです。まずは環境から変える必要があると思います。やりたいことをするしない以前に、そのままそこに居座っても幸せになれる確率は低いと思います。

自分の事を考えて、思い切って環境を変えることは幸せになる為に必要なことだと思います。多少は迷惑をかけるかもしれません。自分が作った環境に対して責任もあるかもしれません。

ですが、自分の人生です。一部の例外を除いては案外自分がいなくなっても周りも同じように自分の人生があるのでどうにかなったりします。

※例外として、自分で作った家族を裏切る、などの他の人の人生を大きく狂わせることは絶対やめましょう。

幸せになるのに裕福や社会的地位は関係ない?心理学的視点から知る幸せ