療養・リハビリ期間をチャンスに

スポーツを真剣にやっていてずっと怪我を避ける、というのは難しいでしょう。どんなに気を付けていようと様々な理由で怪我に見舞われてしまうことがあります。

自分がいろいろと怪我をしないように気を付けていても、相手が原因で怪我をしてしまうことも少なくありません。真剣であればあるほど、熱くなっていればいるほど、自分や相手のことを考えながらプレーするのは難しいものです。

そんなスポーツに付き物の怪我と同じくらい問題なのが、「療養期間」と「リハビリテーション」通称「リハビリ」期間中の過ごし方です。

まずリハビリの原則として、「怪我が回復するまで無理に動かしてはいけない」という点です。専門家の監修している以外での治療行為は悪影響になりかねません。

リハビリ期間中でも療養期間でも「できる範囲で練習できるか」「怪我の範囲でなければ鍛えてもいいか」「治療に専念すべきか」など、いろいろ考えて悶々とした期間になります。

治療に専念するのが一番いいとはわかっていても、「今自分にできることは無いか…」と考えてしまい、意識の高さが焦りになる人も多いでしょう。

まぁでもわかりきっていますよね、何を差し置いても治療に専念するのが一番です。

下手に遅れを取りなおそうと無理をしても怪我に繋がる可能性の方が高いですし、関係ない部分でもその部分にエネルギーを持っていかれるとやはり回復は遠のきます。

「そうはいっても…」と、なると思います。そこで今回の記事はリハビリ中にできる最適なトレーニング方法を紹介したいと思いいます。

やはり、身体が満足に動かせなきとなると鍛えるべきは「脳」になります。スポーツは頭と身体の両方を鍛える必要があるので、脳のトレーニングに関してもとても重要になります。

なので、リハビリを期に、スポーツ感覚を鍛えるトレーニングをするのが最適だと私は考えます。

紹介するトレーニングを行えば、「脳」だけでなく、「身体」に関しての回復力を向上させることもできます。

うまくいけば、怪我以前よりも大きくレベルアップができる可能性もあります。精神論や仮説とかではなく、脳科学的な見解なので、ちゃんと行えば効果は期待できるはずです。

下手にトレーニングをして怪我を悪化させたり回復を遅らせたり、何もせずにボーっとしているよりは有意義になるはずですので読んでみてくださると嬉しいです。

神経ネットワークとリハビリの関係性

脳の動きを知り、神経ネットワークを意識すればリハビリ効果を高めることができます。

まず、神経ネットワークは使わないと衰えていきますよね?身体の使ってない部位は神経を衰えさせない為に少しづつ動かしたりします。

足であれば、筋肉を回復させるためだけではなく、使わない事で衰えかけている「中枢神経」や「抹消神経」ネットワークを構築させる目的があります。

衰えた箇所を動かす行為は、筋肉だけでなく神経ネットワークを築くためでもあるのです。

なので、ただ筋肉を動かせるように考えるだけではなく、足を動かす感覚などの神経も意識して動かす必要があります。

イメージトレーニングで以前より上手くなる

やはり、療養期間中では身体を動かさないのが理想になってきます。筋肉は動かさなくても、動きを意識するだけでも回復効果を得ることが出来ます。

そこで有効になるのが「イメージトレーニング」です。

どれだけ怪我で身体が動かしきれない状態であっても、イメージトレーニングなら問題なく行うことができます。

イメージトレーニングの効果は大きく、神経ネットワークの構築が行える為、構築前より上手くなる可能性もあります。

イメージトレーニングのやり方は、実際にしているプレーや、フォーム、動き、などをイメージします。ここまでは通常のイメージトレーニングと変わりはありません。

ですが、このイメージトレーニングに「筋肉」のイメージを深く追加する必要があります。

「このフォームを取る時どのように筋肉を使うか」「このプレーの時にどのように筋肉が動くか」をかなり細かく強くイメージしてください。

理想を言えば筋肉の動き方まで調べてください。「このポーズはどのように筋肉が動いているか」とうかのが把握できている状態で、自分に置き換えてイメージできるのが理想です。

このイメージトレーニングは神経ネットワーク構築するだけでなく、イメージにより筋肉が適度に刺激されることによって筋力の回復に役立てる事ができます。

筋力を回復させることができれば、治療やリハビリの大いに役立つので早期復帰が期待できます。

怪我の復帰には「神経ネットワークの再構築」と「身体の回復」を両方とも正しく行うとに注力するのが必要という事です。

リハビリ・療養中のポイント
・神経ネットワークを意識すればリハビリ効果を高まる
・身体の動かさないトレーニングにはイメージトレーニングが最適
・イメージトレーニングで神経ネットワークの再構築でき、プレーやフォームの修正が望める
・イメージトレーニングには細かく強く筋肉を意識する必要がある
・イメージトレーニングよる筋肉の刺激は回復効果の向上が望める

リハビリ・療養中の注意点

上記でも説明しましたが、神経ネットワークの再構築により機能回復が望めるのですが、悪影響がでるパターンがあります。

身体が治りきっていない状態でのリハビリを行ってしまうと、歪な神経ネットワークを構築してしまう原因となり、復帰前にできた動きができなくなってしまう危険性があります。

脳は怪我で動けなくなった状態でも、動けるようにと対応してしまうので、それを補うための不要なネットワークが構成されてしまうのです。

これも回復していない状態で無理をしてはいけない大きな理由の一つです。

スポーツ選手には充分ありがちなことなので、やはり治療に専念する必要があります。

この不要な神経ネットワーク防止にも役に立つのが、上記で説明した「イメージトレーニング」です。

イメージトレーニングは身体を一切動かす必要がないので、不要な神経ネットワークを作る心配がありません。

なので、治療途中は回復に専念しつつもトレーニングを行える、イメージトレーニングをメインに行う事を強くお勧めします。

脳の対応力は本当に強いです。とても逞しい機能ですが、動かない身体を動かし続けようとすると、大きな影響がでるほどに対応してきます。

焦らず、ちゃんと手順を守って回復に専念しましょう。

イメージトレーニングに必要なもの

イメージトレーニングは身体を動かさずにできる楽な印象があると思いますがそうではありません。どれだけ効果を得られるかは、どれだけリアルにイメージできるか、という点に尽きます。

そして、リアルなイメージに必要となってくるのは、細かく自分の情報を読み取る力であったり、確かな理想像や、イメージすること事の膨大な情報、深く長い集中力が必要になってきます。

イメージトレーニングも身体をしんどくなるまで動かすことと同様に、かなりの努力が必要となるトレーニングなのです。

上達には自己分析やメンタルトレーニングなどは絶対に必要となってくるものです。身体の回復に集中できる期間をしっかり利用して、脳も鍛えていきましょう。

療養・リハビリ期間で怪我をする以前よりレベルを上げる・イメトレで脳と回復力を上げる