視線からわかる心理

私達は無意識のうちに「視線」で、自分の心理状態を表しています。

簡単に想像できるものとしては、「視る」だと興味があり、「逸らす」の場合だと疚しい感情や後ろめたさを表し、「閉じる」だと拒絶する、といった感じで認識していると思います。

「目を閉じる」という行為は、「自分を閉ざす」こと、つまりは外界を遮断するという意味をもち、外から来ているものを一切受け付けない状態を意味します。

その状態は自分からも何も発信せず、どんなシグナルも受け取りたくない。と関係なども含まれる拒絶を意味する場合もあります。

自分が疲弊しきって弱っている、何も情報を受け取りたくない、と電源が切れた状態にしたい時も当てはまります。情報を受信するのも疲れますからね。

ショッキングなことがあった場合も、人は目を閉じて「今は見たくない、もうやめて」と、心を閉ざします。人の自衛機能として備わっているものです。

ストレスがたまっている時に人の愚痴を聞くのって地獄ですよね?(笑)目を閉じて手でガードしたりする、これもあてはまります。

このように、「目を閉じる」という行為だけでも多くの意味を心理的な意味を持ちます。

他の、目を「視る」「逸らす」にも、心理的な意味を持ち、それを自分が行うことで相手の感情や行動を誘導することが可能です。

今回の記事タイトルになっている、「話を聞いてもらえる」「関わるを求められる」という点については、この「視る」「逸らす」を活用したものになります。

素直に聞いてもらえる、求められる目線

視線というのは、自分の態度を大きく表すことが可能です。こちらが意識的に目線を合わしたり逸らしたりするだけで、相手の関心は大きく変化します。


・求められる目線の使用例

あなたが関心を引きたい、話を聞いてもいたい相手と会う約束をします。

最初は積極的に「目を合わす」ようにしましょう。視線でコンタクトを沢山取り、相手の眼の奥をしっかり見るように意識するといいです。

視線を交わすうちに相手はとても気分が良くなります。「認められている」「自分に関心がある」「信頼されている」という気持ちが強くなります。自分に夢中になってくれるのはとても気分がいいですよね。

※過度にしてはいけないので注意

その後、晩になったら夕食などのタイミングでもいいので、あなたが話したい話題を切り出しましょう。

その際に大事なのが、意図的に視線を逸らしましょう。自分の手元であったり、グラスなどを眺めるとよいでしょう。

意図的に合わせていた視線を、意図的に逸らすようにします。ここからは相手の態度が変わるまで絶対に目線を合わせてはいけません。

相手の態度が変わったら、再度目を合わせましょう。自分が伝えたいことや、聞きたいことを聞きます。


「大事な話をするのに相手を見ないの?」「目を見て話さないと伝わりづらくない?」と思うかもしれませんが、ここで相手に働く心理を考えれば納得できます。

ここで相手の心理としては、「何か変だな…」「心の距離を取られた?」「心変わりされた…?」「何かしてしまったか」と、あなたとの繋がりがなくなってしまった感覚に陥ります。

心の距離を感じてしまった相手は、あなたとの距離を詰めようとして、よりオープンにで素直な態度を取ろうとします。

相手との距離を詰めようと考える時には、寛容になるし、自分の心を開かないと距離を詰めづらいです。

相手の態度が変わり始めたらすぐに、再度目線を合わせましょう。その話の続きを始めて、相手から聞きたいことや言ってもらいたいことを教えてもらえるよう伝えましょう。

相手を味方につける話し方になっているので、あなたの目的はより簡単に達成に近づけるでしょう。

手順
・最初は目線を頻繁に合わし、目線でのコンタクトをとる
・目を合わせて、相手の気分を良くする
・ある程度時間が経ったタイミングで聞いてもらいたい話をする
・話始める時に目線を逸らす
・相手の態度が変わるのを待つ
・相手の態度が変わったら再度目線を合わす
・相手から聞きたいことを伝える

議論の時は適度に目を逸らす

何かを議論する時、相手を納得させたい時、相手を説得する時は、相手の目を逸らさずにじっと見つめますよね?

「目を合わす」と言う行為は、「相手に認めらている」という意味になるのです。対等に話を聞いてもらうには相手の目を合わさせます。

喧嘩している相手が目を逸らしていたら、「こっちを見て!!」となります。目が合っていないと物理的にではなくても、相手は議論の場にいないのと同意なのです。

しかし、あえて目を逸らすことによって、会話が円滑に進む場合もあります。

目を合わせ続けると、相手が言った内容に気が回らなくなるほど、目線を合わせることに集中してしまうのです。

なんとなくでも経験があるはずです。ヒートアップする中で、相手に劣らないように同じテンションを維持しようと目を合わし続ける状況が、

そうなると内容がスカスカになっていきます。ただお互いに主張をぶつけ続けるだけで、不毛な議論になることでしょう。こわれは割とテレビとかでも見られますね(笑)

だからこそ、フェアであり続ける為にも、議論する時は相手がときどき目を逸らすことができるようにしましょう。

そうすることにより、相手は情報の流れを一時的に止めることが出来ます。

情報の流れが止まれば、話の内容の確認と整理ができます。情報がごちゃごちゃだと話を進めきれないですからね。

「一旦話を整理しよう」「話が逸れてきた」「話が一向に纏まらない」こんな状況にあったことは誰しもがあるはずです。

相手がまた話せる状況になったら、再度目を合わせましょう。

勿論、目を離しすぎてはいけません。上記でも言ったように、相手が話の場にいなくなってしま状態になりかねません。

適度に、円滑に話が進めれるように軽くでもいいので目線を意識をしてきましょう。

大事な話を聞いてもらえる、相手を素直にさせる心理テクニック、関りを求められる視線の使い方