嫌なことを思い出す

失敗して恥をかいたこと、人間関係で深く傷ついたこと、上司にひどく叱られたこと、失恋してしまったこと、嫌なことってよく思い出しますよね。

望んでもいないし何かキッカケが無くても嫌なことって思い出すんですよね。なにかキッカケがあっても思い出しますが…

そしてこの文章を読んだ際にもなにかフラッシュバックさせてしまっているでしょう。本当に申し訳ないです…

さらに、そういった心の傷や嫌なこと以外にも、日常的にストレスが溜まるようなことはありふれています。車の渋滞や満員電車、仕事のストレスや家庭でのストレス、人間関係から将来の悩みと、様々なストレスが積み重なっていきます。

そういった日々の小さなストレスも、溜まっていけば何か身体的に良くないことが起こったり、精神的なものからトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

テレビを見ていると毎日のように「この人心が疲れていたんだろうなぁ…」と思うようなことが起こり続けていますよね。

今回はそんな日々の生活で嫌なことがあったり、嫌なことを思い出してしまった時にストレスを溜めづらくするためのテクニックを紹介させていただきます。

「本当に効果があるの…?」と思うくらい簡単なことですが、身体的な仕組みから効果のある方法なので、試してみればわかると思います。とりあえず読んで実践してみましょう。

眼を動かすとリラックスできる

目

「眼」と「脳」というのはとても強い繋がりがあります。もう眼と脳は同じもので眼は脳の露出している部分と考えてもいいほどです。

脳は自分の意志で回したり向きを変えたりして動かすことはできませんが、「眼」に関しては動かすことができます。

そして、眼を動かすことで脳をリラックスさせることも可能なのです。

眼は視点を左右に向けたり回したりすることによって眼の筋肉をほぐすことが可能です。そうすることにより筋肉をほぐすだけでなく、脳のリラックス効果を得ることも可能になります。

眼の動かし方
・眼を左右に動かす
・眼を上下に動かす
・眼を斜め上下に動かす

上記の動きを「30秒」くらいを目安にやってみてください。眼自体にもとてもよいトレーニングになりますので習慣的やってもいいです。

注意点として、早く動かないでゆっっっくり動かすようにしましょう。

左右の眼を動かすことにより、右脳と左脳にほどよい刺激が与えられ、感情系のコントロールが可能となりメンタルが安定してきます。

この方法のいいところは場所を選ばずにどこでも行うことができます。時間もかからないですし突然嫌なことを思い出しもその場でイライラを抑えてリラックスできます。

みんなの前に立つとき、嫌いな上司と話さないといけないとき、本番前で落ち着か無いとき、などの何かを実行する前の緊張する場面でも活用できます。

私も思い出して「あ~~~」ってなりそうになったり、ため息をつきそうなった時はビジョントレーニングをするようにしています。

それでも抑えられないようなマイナス感情が溢れてくることがあるとは思いますが、まず、この眼球運動が眼に良いことは間違いありませんので積極的に行いましょう。

眼を動かすとでる脳波

ドーパミン 脳の画像

眼を動かすことにより、精神を安定させる脳波がでます。それが「α波(アルファ)」と「θ波(シータ)」になります。

「α波」

「α波」はよく聞いたことがあると思います。リラックスしている状態にでる脳波ですね。詳しく言うと意識が覚醒している状態で安静を保っている状態になります。

外部からの影響を受けておらず、刺激が少ない状態です。大脳皮質があまり働いておらず緩んだ状態といっていいでしょう。

「θ波」

「θ波」はα波に比べるとあまり聞いたことが無い人が多いと思いますが、これもリラックス状態にでる脳波になります。

α波との違いとしては、θ波はα波よりさらにリラックスした状態になり、睡眠状態の入る手前の状態といえます。

θ波が覚醒中に出ている状態は集中モードになっている時です。効率的に作業をこなしたい時はθ波が意識的にだせると良いとされています。

θ波が出ている状態は記憶力、及び発想力が高まります。これはθ波が海馬に影響し外部刺激が遮断されることにより、高い集中により記憶への定着が高まるのです。

海馬への影響により睡眠時の脳内の情報整理を行う状態に近くなるため、法則性のない様々な情報が意識に流れやすくなるので、それが奇抜なひらめきに繋がったりします。故に発想力が高まるということです。

寝る前に唐突によいアイデアが浮かぶのも、こういった脳波による影響があるらしいです。


眼を動かすことにより、上記のようなメリットだらけの脳波を良いアンバイで出すことが可能になります。

シータ波が出るからと言って眠くなってしまうとかはありません。「α波3割」「θ波3割」後はその他の脳波、って感じで脳内がメンタル的にも集中的にもベストに近いアンバイになります。

緊張する場面以外でも、軽く眼球運動を行って理想的なメンタルコンディションに近づけることも可能になるわけです。

「リラックス効果」なので、怒りの感情に対しても効果がります。アンガーマネジメントにも活用しましょう。怒りで乱れた精神を安定させるつもりで使ってみてください。

イメージレーニングをする前に

イメージトレーニング

普段何かをする前にイメージトレーニングは行っていますか?実行前に筋肉の動かし方から成功までの流れをイメージするだけでも成功率は大きく変わります。

そんなイメージトレーニングをする前に、一度意識をリセットさせると、より鮮明でリアルなイメージを構築できるようになります。

「イメージするだけ」と言えば簡単そうですが、実際に効果のなるイメージはとても脳を行使します。リアルにするために想定する情報を意識して揃える必要があるからです。

そんな強いイメージを構築する為にはまず、正しいメンタルのリセットが必要になります。

脳内がごちゃごちゃしている状態からイメージトレーニングを始めても、情報が乱雑していて精巧なイメージを作り上げにくくなるからです。

そんな精巧なイメージを作り上げる時は、イメージをするまえに目を3秒ぎゅっと閉じましょう

そして少し上方向をみてゆっくりとしっかり目を開きます。そうすると気持ち少しスッキリしてメンタルをプラスに持っていきやすくなります。

不安や緊張をほぐすにも役立つでしょう。上記で説明した眼球運動の前にこの動作をするのもありです。「目をぎゅっとする」→「眼をゆっくり動かす」という具合です。

これを習慣的に行っていくと、より効果は増していきます。ルーティンのように考えて使って、いざという時のメンタルリセットに役立ててみてください。

手軽にその場で感情をリセットしてリラックスできる方法。嫌なことを思い出した時の対処法