新入社員が思うこと
新人といえばあらゆることに不慣れな状態です。正直言って仕事がまともにできないことなんて当たり前で、問題視することでもありません。
悩みながらも考えて、まずはしっかり続けていくことが一番大事です。続けてさえいればたとえ時間がかかったとしてもどうにかなっていくことが大半です。
時間が解決しない場合、それはまた別の問題があると考えていいでしょう。とりあえず、新入社員には折れずに頑張り続けられる状態や環境を整えてあげるのが最優先となります。
しかし、そんな環境を考えていたとしても、辞めてしまったり、会社のことを考えなくなってしまう人が出てきてしまいます。
それはなぜなのかと言うと、最近は会社への「不安」や「不満」を強く抱いてしまうからだと言われています。
特に多いのが「不安」だというのを知っていますか?
誰しもが一度は考えることだとは思うのですが、「自分はこのままでいいのか…」「もっといい選択肢があったのではないのか?」「将来はどうなるのか」というものです。
生きている限り皆が思い続けるようなことだとは思うのですが、最近の子は特に思いつめるらしいです。その部分の詳しい理由はわかりはしませんが、恐らく自分や自分の判断に「自信」が持てない人が多いから、だそうです。
正直言って自分に自信を持てるかどうかなんてことは会社が面倒を見る範囲ではありませんよね。部下思いで考えが回る上司が誰にでもいるわけでもないですし、
しかし、問題点が「不安」や「不満」ならば、心理的な問題としてとらえることは可能です。
実は「仕事」としてやってもらうことで、会社への理解度を高めつつ、そういった会社への心理的不安や不満を忘れさせやすくする心理術があります。
正直に言ってしまって、会社都合の悪い心理術と捉えられても否定はできません。
しかし、この心理術はあらゆる企業で一般的な使われている心理術であることも事実です。
会社側でも新入社員側であっても、この心理は把握しておくことは今の社会で生きていくうえでも結構重要なことだと私は考えています。
今回はそんな心理術「集団同一視」について解説していきますので、今の社会を生きていく為の「知識」として、是非この記事で身に着けていってください。
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集団同一視

まずは「集団同一視」という言葉を聞いたことがありますか?テレビなどで取り上げられたこともあるそうなので、聞いたことがある方もいると思います。
ミュージシャンなどの熱狂的なファンが、その人を真似て似通った格好や言動をするようになることを「同一視」と言いますよね?簡単に行ってしまえば、その対象が「集団」になることを指します。
自分が集団の一員であることに価値と誇りを持つことを「集団同一視」と言うのです。
人が集団に対して「同一視」した場合、集団に対しての親愛の感情や依存性が生まれ、その集団の考え方、ルール、在り方などを自分の価値基準として自ら受け入れようとしてしまうのです。
ここまで聞けば目的は見えてきますよね。
上記がこの心理を活用した目標になります。
しかし同一視の方法を聞くと、一つの問題が生まれると思います。
まず前提として、集団に憧れや価値を見出し、それを実際に自分で思ったりする必要があるのではないか?そう思えないのなら、この心理は活用できるものでは無いのではないか?ということです。
実は、会社に同一視を持たせる方法は結構あります。また人の心理を利用したもので簡単にできますので、下記から例を一つだしつつ方法を解説していきます。
長所を語らせるだけでよい
まずは実際に行われているパターンとして、大学生の就職活動のひとつに「OB訪問」ってありますよね?この対応を新入社員が行うことにより「集団同一視」を促す効果があると言われています。
例えばですが、その新入社員が会社や仕事に不満や疑問を抱いていたとします。ですが、通常そんな感情を仕事に持ってくることはできないですよね。
立場的にその人は後輩たちに対して会社の長所を語らないといけません。
この「長所を語る」という部分が重要になります。人の脳と言うのは自分に都合のいいようにできていまして、勝手に自分の行動を正当化しようとしてしまうのです。
・語る為に会社の長所を知る
・会社の長所を語る
・会社への理解が深まる
脳は上記のような行動を正当化しようとします。故に自分でも知らない間に愛社精神を持つようになっていくのです。
かなり言い方が悪いですが、洗脳の常套手段ですよね(笑)社訓を読み上げさせる、ルールーや決まりを声に出させる、自分がどういった人間か大声言わせる、という手段を仕事とか関係なく洗脳系の話しでは聞いたことがあると思います。
要は、組織に対して不満を持っている者にその組織の長所を語られば、集団同一視の心理が働き不満が減る、というわけです。
・「集団同一視」を会社に持たせると、不安や不満の解消に繋がる
・会社に同一視を持たせる方法は沢山ある
・長所を語らせると同一視を持たせれる

会社のPRをさせる

なんとなくあくどい言い方にはなってしまいましたが、実際は「会社への理解度が高まる」「会社の良いところを知る」「それを人に伝える」ということは全く悪いことではありません。
会社への理解度が高まれば自分が選んだ会社への「不安」は間違いなく軽くなるし、知ってなお辞めたいと思う人は、本当にやめた方がいい人の方が多いと思ってもいいでしょう。
会社の良いところを知れば不満も減ることが多いです。不満を語る人は悪い事ばかりに目がいきがちですからね。
それを人の伝えることでしっかりと認識し、会社の愛着が湧いてくれるのならとても良いです。洗脳なんかとは大きく違いますので安心してください。
上記項目では「OB訪問」で話をしましたが、それ以外にも会社をアピールする仕事は沢山あります。
会社への不安や不満が溜まっている人には、その会社の良さを伝えるような仕事を任せてみるのは一つの有効な手段として知っておいても損はないでしょう。
魅力づくりと社員の認知

上記の「集団同一視」には関係のないことですが、やはり会社の魅力を周りに伝えるだけでなく、その社員がしっかり知っておくことも重要です。
この会社はどういった長所があるか、どんなことに力をいれているか、というのを社員が知れるようなイベントは積極的な行うと良いでしょう。
そして、今のいいところを知ってもらうだけでなく、新しい魅力づくりをする努力も大切になります。
無理をして目立つようなことをする必要はありません。社員のモチベーションあがるちょっとしたことでも全然いいのです。
ちょっとだけ福利厚生が良くなるとか、社内全体でどんな立場でも意見が通しやすくなるだとか、希望があるのであれば在宅勤務をできる範囲で取り入れてみるのもありかもしれません。
特に今の世代にかなり重要視されるのが「休日の取りやすさ」だそうですよ。
休暇なんて誰でも当たり前にとれるものです。それなのに取りやすさがあるだけで社員の満足度が上がるのならとてもいい話ではないでしょうか。
ちょっと雰囲気を変えて休暇を取りやすくするなんて簡単なことです。すぐにでもできてこんな効果的なモノはないでしょう。
「休日がとりやすいですよ」というのは立派な会社の長所にもなりますし、アピール項目も増やすことができます。
このような簡単な工夫はまだまだ沢山あります。今一度自社の魅力を見直して、新しい魅力を探してみてはいかがでしょうか。
新人には会社のPRさせると良い、集団同一視を促し会社への不満を減らす心理術
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