コミュニケーションの要

仕事からプライベートまで、どんな時にも必要になってくるのがコミュニケーション能力です。

そして、そのコミュニケーション能力の要となるのが「アイコンタクト」です。相手と上手くアイコンタクトができないとコミュニケーションを取る難易度がとても上がります。

また、「目を合わせてくれない」「視線を逸らされる」といった行為をされると、心理的に相手は「認めてもらえてない」「何かやましいことがある」と思ってしまいます。

こっちはちょっと恥ずかしくて目を逸らしているだけなのに、そんな風に思われてしまうなんてとても損なことですよね。ですが、人によってはマイナスのイメージを持たれる可能性は少なくないのです。

「自信のない人」=「能力の低い人」なんてイメージを持たれて舐められることもあるでしょう。仕事などの場合でこれは致命的です。

もし営業などでしたら取り合ってもらえなくなることもあるでしょう。「自信の無さ」から繋がるマイナスイメージを想像されることになるからです。何を言っても疑心持たれてしまいます。

何より、「この人は話を聞いてないな」「話を聞く気がないな」と思われてしまうでしょう。

逆に「アイコンタクトが取れている」と言うだけで、相手は「自信に満ち溢れている」「自分の存在を認めてもらえている」「自分に興味を持ってくれている」と、安心感を得ます。

些細な違いですが、相手に持たれる印象は大きく違う、ということをしっかり把握しておきましょう。

目を見て話すことが苦手

目を合わせる

「コミュニケーションはアイコンタクトが重要」と言われても、目を見て話すのが難しい、と言う人は結構多いでしょう。

なぜ相手の目を見ていられないのかと言うと、「相手に自分の存在を強く認識されている」ということを意識しすぎてしまうからです。

相手が自分の目を見ていない状態で、こちらから一方的に見つめるのは簡単ですよね。「相手の目が見れない」というより、「相手に見つめられるのが耐えられない」という方が正しいのです。

大勢の前に立つのが怖いのと一緒です。「死ぬことの次に怖いことは大勢の前に立つこと」なんて言う人もいるくらいですからね、人は視線を怖がるものです。ましてやそれが気になる相手なら尚更です。

『ちゃんとしているか』『かっこ悪く見られると嫌だ・可愛く見られていないかも…』などなど、意識しだしたら止まりません。

特に最近はSNSの普及もあり、対面でのコミュニケーションが苦手な人はとても多くなりました。機会が減っている分、目が合った時に動揺してしまうのです。

ですが、対面している時点ではもうどうしようもないです(笑)諦めてありのままの自分を見てもらいましょう。

少なくとも、「なぜ、こんなにも意識してしまうのか」ということが把握できているだけでも効果はあるでしょう。

会話しているのですから相手に注視されるのは当然です。変に不安がらないで「相手に認めてもらえてる・自分に興味を持ってくれている」とポジティブに考えましょう。

意識しすぎている人なら、少し調子に乗るくらいがちょうどいいです。プラスのイメージを持って気分を乗せるようにしましょう。

ポイント
  1. 目を見れないのではなく、見つめられるから意識してしまう
  2. 相手に存在を強く認識されていることを意識してしまう
  3. 人は人の視線を怖がるもの
  4. 対面している時は観念してありのままを見てもらう
  5. 変に不安がらずに、相手が自分に興味を持っていることをプラスに捉える

目ではなくまつ毛を見る

まつ毛

「視線が泳ぐ」「瞳が左右に揺れ動く」といった理由で、相手の目を上手く見れない人もいます。

これは無意識な人が多いですね。真剣に聞いてるつもりでも、相手からしたら視線がキョロキョロと移動して、「真面目に話を聞いていないのではないか?」と思われてしまう可能性があります。

本人としては目を見ているつもりですが、緊張など精神状態の影響を受けている場合もありますし、目を見るのが下手、という場合もあるでしょう。

そういった人は目を合わせることが意識するのではなく、「まつ毛を見る」ように意識するといいです。

なんとなくで目を見ているだけでは視線が泳いでしまうような人は、注視する必要があります。注視することによって視線を安定させることが可能です。

まつ毛の場合だと視線を合わせるだけでは見えづらいですよね。少し探してみる必要がある為、注視しやすくなります。

まつ毛を見ることのメリットとしては、相手と力強くアイコンタクトができる、という点です。

相手からしたら自分を真っすぐ見つめてくれているように感じることでしょう。真剣さが伝わってきて、話を聞く態度としてかなり良い状態を維持できます。実際はまつ毛を探しているだけなんですが(笑)

「目を合わせているとどうしても意識してしまう」という人にも有効でしょう。まつ毛を見ることに意識が持っていかれているので、余計な思考が巡りづらくなります。

目線を合わすことを意識しすぎて、睨まれている、と思うわれることも防げます。程よい加減で見ることができるのでなにかと都合がいいのです。

「どこ見て話しをしているの?」

「ちゃんとこっち見て」

「話聞いてる?」

「真面目に聞いてるように感じない」

なんて言われたことがある人は試してみてください。

主導権を握りたければ目を逸らす

目を逸らす

目を合わせるのが難しいのであれば、逆に目を逸らして優位に立ってしまいましょう。

この記事でも紹介しているように、「相手とは目を合わせるべき」という常識があると思いますが、あえて目を逸らすことによって得れるメリットも存在するのです。

実は目を逸らいしてる方が会話のイニシアチブ(主導権)を握れる、という心理効果があることをご存じですか?

取引などでも、必ずしも目を合わせ続けるのが有効ではなく、先に目を逸らした方が優位に立てる場合もあります。

「目を合わせる」=「対等な立場」ですが、先に目を逸らされると『何か不満があったのかな?』『何か気に障った?』など、相手は気を回して様子を窺おうとするのです。

相手が受け身になれば、こちらの要望を言いやすいし通しやすいですよね。

話の展開を変えたい場合は、目線をあえて逸らして自分で会話の流れをコントロールしましょう。

相手の目を見て話すことが苦手 目を見なくてもアイコンタクトが取れる