高層マンションで育った子供は自立が遅くなる。低層階の子供と比べて能力が低い。

高層マンション

ステータスの代わりに失うもの

最近は高層マンションがどんどん増えていきますね。実際に私の回りにも増えてきているような気がします。

高層マンションは自分の成功を感じれるものですし、ステータスシンボルとしても根強い人気があります。

私も強い憧れがあります。自分が努力して結果を残し勝ち取ったその場所から見る景色には、その景色以上の価値がある事でしょう。

しかし、自分が最高の気分で暮らせる場所であっても、たとえ高いお金をはたいて手に入れてれた場所であっても、その場所が必ずしも最適な環境であるとは限りません。

「高層マンションに住んいる子供は成長が遅い」

「高い階層の子供の発達に悪影響」

なんてことを聞いたことがありませんか?

高い階層なら生活は変わるし、確かに影響がありそう…

詳しく知らない方でも結構な方がこう思うのではないでしょうか。子供の「育つ環境」というのはとても重要です。ましてや、幼少期の子供に対して、環境からの影響はとても大きいです。

「外に出る機会が減る」高層マンションに住んでいればこの要素は無視できないはずです。この影響はなんらかの形で出る可能性は高いでしょう。

そうであれば、「意識的に外へ出ればいい」と考えるかもしれません。私は高層マンションに住んだことがないので断言できませんが、意識的なもので改善するよりも影響があると考えています。

勿論、意識的に外出をすれば問題はないかもしれません。昔調べた時に、高層マンションに住んでる人で、毎日必ず「散歩」をするようにしている人がいました。

しかし、大人が意識的に外出しないといけないと思う程に影響があるのなら、「生きていく」「育っていく」環境として 、意識だけで高層である影響をなくす事は困難ではないかと、私は考えています。

高層マンションは建物内で用事が解決することも多いです。「出る必要が無い」という要素が加われば、もう意識などでどうこうするのは難しいでしょう。

高層で育つ子供は自立が遅い

記事タイでもある「高層マンションで育った子供は自立が遅くなる」についてですが、対象になると言われているのが(6階以上)に住む子供たちになります。

マンションの高層階(6階以上)に住む子供たちは、低層階(5階以下)に住む子供たちよりも自立が遅い事が分かってます。

東京大学医学部が高層マンションに住む6歳以下の子供たちを対象にしたアンケート調査を行いました。

アンケートの内容:自分で洋服を着れることができるか
「できる」と答えた子供の割合 低層階「79%」 高層階「48%」
アンケートの内容:自分で靴を履ける
「できる」と答えた子供の割合 低層階「82%」 高層階「48%」

アンケートの結果、自分で洋服を着る事ができると答えた子供の割合が、低階層では「79%」だったのに対して、高層階では「48%」と大きく違いが出ました。

同様に靴が履けるか、という内容のアンケート結果の割合も、低階層が「82%」だったのに対して、高層階では「48%」にとどまりました。

上記以外のアンケートも実施てしていますが、すべての項目において高層階に住む子供のポイントは低層階の子供のたちよりも低い、という結果になりなっています。

高層階に住む子供の自立が遅い主な原因

賢い子に育てる

高層マンションで育った子供は自立が遅くなる主な原因としては、やはり外出をする機会が少なく、親の干渉を受けやすいため、だと考えられています。

親が管理できる範囲の違い、も原因になるかもしれません。高層であれば必然的に家の中にしか目が届きませんが、階層の無い家であれば、庭や、すぐに駆け付ける事が可能な近所、家の前、と外にも出やすいです。

高層であれば、家の外になった段階で目の届かない範囲になることが多いので、子供の活動範囲を広げてあげることが困難になります。

「外に出にくい」はやはり致命的です。こどもの成長は主に「刺激」によってなされます。「いろいろなものを触る」「いろいろなものを見る」「いろいろなことをする」「沢山の人と喋る・出会う」と刺激を受けるだけで脳が急激に成長します。

同じような景色しか見れないような環境に身を置き続けてしまうと、他の子供より能力に差が出るのは必然です。脳は停滞したまま成長しないでしょう。

しかもこの要素は後から補えるようようなものではありません。幼少期に脳への刺激が少ないと、後々に根本的な脳のレベルに違いがでてくるかもしれません。

子供には沢山の刺激が必要になってくるのです。子供の脳の刺激の重要性については下記記事に纏めていますので、よければ併せて読んでみてください。

高層マンションが人に与える影響

パニック

1970年代に上記と同様な調査がイギリスで行われました。その結果、上層階に住んでいる母子は心身症になりやすいという傾向が判明していいます。

この調査結果を受けたイギリス政府はこの調査結果を受けて公営の高層住宅の建設をストップし、2人以上こどもがいる家族には、庭のある家を幹旋しました。

建設をストップさせるレベルで調査結果を重く受け止めるのは凄いですね。

高層マンションは大人にも微妙な心理的影響を与えるそうです。

10階以上の高層階を選ぶ人は上昇志向が強く、まわりの人を見下す傾向もあるようです。

これはイメージ通すぎるので逆に本当にそうなんですかね(笑)見下す傾向があるのをどうやって調べてたのかが気になりますが、、

また、好き嫌いが激しく、隣人との付き合いを避けたがる特徴も指摘されているようです。

人は高層階に住んでいると、無意識のうちにストレスが溜まるため、引っ越してからイライラする事が増えて、情緒不安定な状態に陥りやすいそうです。

当然のことですが、自分の住み生活する重要な場所を憧れやイメージだけで決めないようにしましょう。

シィダ

「脳」をテーマに情報を5年以上発信しており、人生が豊かになるような脳科学の記事を書いています。最近では「人工知能(AI)」に興味を持ち、「ChatGPT」や「Stable Diffusion」を触っています。AI画像生成が趣味で、「X(旧Twitter)」に挙げて遊んでいるの良ければ覗いてみてください。

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