スマホやテレビがやめられない

学校や仕事中などに良く思うのが、「今日は帰ったら○○をしよう!」「帰ったら○○を片付ける!」など、帰宅後や休日をどう過ごすかよく考えると思います。

しかし、帰ってきてする事と言えば、SNS巡り…漫画アプリの更新チェック…YouTubeの…などなど、やることそっちのけでごろごろし続けてしまいます。

「少しくらいなら…」「ちょっと休憩してから…」「そこまで時間はかからないし…」って思いますよね?確かに一つ一つはたいして時間を取られないです。ですが、それが重なると結構時間を取られますよ。

スマホ弄ってたら一時間半たってた、なんて本当によくある事です。そしてもうその時にはやる気がなくなっています。「今からやってもな…」からの「今日はもうだらだらするか!」という流れにほぼほぼなります。

何が怖いって終わりがないことです。脳は情報を得る事が大好きです。SNSもYouTubeもニュースアプリもテレビも無限に情報が流れています。きりがいいところがあったとしても脳が次の刺激を求めてしまうせいで自分から見に行ってしまうんです。

ですがその情報は自分にとって本当に必要なものですか?皆さん昨日スマホやテレビやネットサーフィンで得た情報を覚えていますか?仮に覚えていたとしてもそれは有益な情報ですか?

正直言って、時間を無駄にしていることはわかっているんですよ。ですが、もう私たちの身体は自分の意志ではやめられない状態になっているのです。

百歩譲って、趣味や娯楽、もしくは有益なことであったとしても、優先されるべきことである可能性は低いですよね、勉強、練習、家事、生活の向上に繋がるものや夢をかなえる為の努力、などの為に費やす時間を削ってまでする事ではないはずです。

私も「帰ったら一記事を仕上げよう!」って思って帰宅しても、スマホを弄り始めてそのまま終えてしまう日がよくありました。

遊びであっても、何らかの努力であってもいいのですが、少しスマホを弄って休憩する、ってことだけに時間を取られるのが一番良くないんですよ(笑)

この時間が毎日積み重なるととんでもない時間を失います。正直、一週間や一か月でも相当な時間を失っていると思います。

今回はそうやって時間を無駄にしない為の方法を脳科学的に対策を講じた記事です。一生付きまとう問題になると思うのでこれからの人生を少しでも有意義に時間を使えるように対策しましょう。

見てしまったらアウト

脳の性質の話になりますが、人が第一印象を決める材料として、「見た目55%」「声38%」「言動7%」と言う結果が研究結果がでています。これはもう、印象はほぼ見た目で決めてしまっていると言ってもいいレベルです。

相手が見た目以外に強烈な何かが無いかぎりは、見た目を重視して決めてしまうように私たちの脳はできています。そこからは「見た目」というフィルターがかかってしまいますよね

このように脳には「一度脳に見せてしまうと逆らえない」という特徴があるのです。

これは印象だけの話ではなく、他のことにも当てはまります。よくある「ちょっとだけ…」で行動した際に歯止めが利かなることと一緒です。

一口だけ食べたら全部食べてしまった、映画の冒頭だけ見たら全部見てしまっていた、など何度も経験したことがあると思います。

人間の「視覚」からくる刺激は軽い意思など平気で無かったことにするだけの力があります。もう見てしまった時点で抗うのは困難なのです。

脳が「依存」する状態になるのもこれが原因の一つだったりします。見てしまった時点で依存は始まってしまいます。

我慢は依存度を高める

やり過ぎてはいけないものへの対策として、私達が最初に取りがちな行動としては「我慢」ですよね。

なんとなく知っている人も多いかもしれませんが、我慢というのは成功率が低いうえに脳にも悪影響です。最悪依存性を増す行為になりかねせん。

我慢できなかった時に人が抱いてしまう罪悪感は「両側内側前頭葉」という部位が活性化させます。この部位は期待感を作る「ドーパミン」を受ける受容体が多くあり、なんと期待感が高まってしまいます。

簡略に言うと、罪悪感を感じると期待感も高まってしまう、ということです。

脳は罪悪感が高まると次の行動を重視します。失敗をして謝罪をするのは許してもらえることへの期待です。そして人間は許しを得てしまうと満足感を得てしまいまいます。

脳が満足感を得てしまっては、「やってはいけないこと」への悔いが薄れてしまいますよね、どんなに反省してどんなに謝罪しても、何度も同じ過ちを繰り返してしまう人がこれです。

謝っててすごく反省しているがわかるのに同じことを何度繰り返して、「この人反省してない?」って思われる状況を見たことないですか?そう思えば上記で納得しやすいかと、一応これはどんな人の脳でもこういった仕組みです。

脳は、一回でも「やってはいけない」と感じると、簡単にはやめられないようにできてしまっていうのです。

「モデルフリーシステム」を起こさせない

「モデルフリーシステム」というのは視覚で捉えたものに無意識に手を伸ばしてしまう働きをさします。

「モデルフリーシステムの例」
帰宅した際にとくに考えたわけでもなく、たまたま視界に入ったリモコンに手を伸ばし、見ようと思ったわけではないがテレビをつけた。

上記のような経験は誰もがあると思います。大脳の中心部にある大脳基底核という部分が担う、モデルフリーシステムが働き、自動的に手を伸ばすよう命令がでるのです。

しかし、なんでも間でも勝手に手を伸ばしたりしないですよね、人の物を勝手に取り上げたりはしません。手を伸ばす命令に対して前頭葉がストップをかけたりゴーサインを出ししたりと判断してくれます。

この「モデルフリーシステム」に対して制御を行うシステムを「モデルベースシステム」と言いいます。この機能が異常をきたすと、人はなんでもかんでも手を伸ばしていしますようになっていしまう事が明らかになっています。

「制御できるのなら問題ないのでは?」、と思うかもしれませんが、手を伸ばす行為は自分の好奇心や欲からくる機能です。抑制するにはエネルギーを消耗します。

この「やるか」「やらないか」を思考すること自体が脳を消耗させているのです。これが我慢の原因にもなりますしね、禁煙中に目の前でタバコを吸われたらしんどいですし、ダイエット中に目の前でおいしそうに食事をされたら我慢できなくなります。

こういった脳内の無駄なエネルギー消費を無くすためにも、「見ない」ということを徹底する事が大事なのです。これはタバコや食べ物だけに当てはまることではないという事です。

まず、頭の中に「選択肢」を出でないようにすることが大事なのです。

勉強中にスマホは視界に入らない場所に置く、テレビのリモコンはテーブルの上に放置しない、こういった行動を常日頃から意識できるようにすることが大事です。

スマホは勉強中の調べものに使う、という人もいると思いますが、その時はわざわざ距離を置いた場所までいちいち向かい、使用したらまた距離を置きましょう。ハッキリ言って近くに置いてる時点でアウトです。勉強を捗らせることより悪影響の方が大きいです。

スマホ依存を対策する場合はスマホ置き場を作る

何をするにもスマホを手放さずに生活している人が殆どだと思います。娯楽を楽しんでても隙あらばスマホを弄ります。

映画を観てても少し興味が薄れたシーンとか触りたくなりますよね、ですがその行為は映画への没入感を無くします。

「何をしててもSNSが気になってしまう」って方も多いです。そんなスマホ依存を無くしたいという方は、「スマホ置き場」を設置しましょう。できるだけ寝っ転がってると手が届かない場所がいいです。

そしてスマホを触る際は、何か条件をクリアした時のみにしましょう。

やることを三つ終えたら好きなだけ触っていい、とか何時になったら触り始めていもいい、とか軽い条件を付けると良いです。「何時までスマホは触れない」となると、もう他に時間を使うしかなくなります。

注意点として、できるだけ触れる回数を減らしましょう。もしくは触ったらその後に再度条件が無いのが理想です。なぜかというと、一度触ればもうその後は触り続けてしまう可能性が高いからです。

条件を細かく設定して何度も触ってしまうと、どこかのタイミングでスマホを触り続けてしまいます。できるだけ一回触るまでの道のりが長い方がいいです。

会話や連絡に関しては、返信する事だけを徹底しましょう。正直触らないのが理想です。電話以外は今返す必要が無い用事が殆どですからね。

最近はスマホ置きもオシャレなデザインが多いです。スマホ置きのデザインがいいと使いたくなるのでお勧めです。

理想としては、寝覚ましとかもスマホじゃない方がいいです。スマホが一番便利って思うかもしれませんが、今の目覚ましもちゃんと便利です。できるだけスマホに依存した生活から離れきれるように自分の意識を変えていきましょう。

時間を無駄に失ってしまわない方法、スマホ依存やテレビは意識だけではやめられない