人は声で好きになる、話し方や声は好印象を与える見た目くらい大事な要素
コミュニケーションは声が重要
良い印象を与える為に気を遣うことと言えば「見た目」であったり「話す内容」ですよね。
確かにどちらも無視できない要素です。特に、「初見の印象はほぼ外見でしか見ない」なんてよく聞く話です。見た目が悪ければどんなことを言っても相手に好印象を与えることは難しいでしょう。
しかし、相手に良い印象を与える為に必要な要素は上記の「見た目」と「内容」だけでなく、「声」もとても重要な要素になってきます。
後々詳しく解説しますが、「声」は「話す内容」よりも大事ということが分かっています。
コミュニケーションを行う上で、その内容を伝える「声」というのは、内容よりも相手に強い印象を与えることになるのです。
いくら「元気だよ」と口にしていても、その声に元気が無ければ信じられないですよね。
また、人の声には「甘い声」「しぶい声」「大人しい声」「苛烈な声」と多くの表現方法があります。声は人間の心理を映しだす大きな要素と言えます。
と思った方もいると思いますが、大切なのは声の調子です。喋り方ひとつで相手に与える印象は大きく変化します。
今回はそういった、人の印象に関わる「声」について解説していきます。
「4割」は声できまる
上記でも軽く記載しましたが、相手の印象を決めるのに大事な要素となるのが声の調子です。
コミュニケーションが言葉によって行われるものである一方で、声、表現、しぐさなどで行われることは「ノンバーバル・コミュニケーション」と言います。
人間は日常的に複数の非言語的手がかりを使いメッセージを伝達しあっている。これを「非言語的コミュニケーション」(nonverbal communication ノンバーバル・コミュニケーション)という。この非言語的なコミュニケーションは、意識して用いていることもあれば、無意識的に用いていることもある。人間はコミュニケーションを行う時、言葉を使い互いの感情や意思を伝えあってもいるが、「目は口ほどにものをいう」といった諺にも示されているように、言葉よりも顔の表情・視線・身振りなどのほうが、より重要な役割を担っていることがある。
Wikipediaより引用
上記の円グラフで示しているように、ある実験にて目の前にいる相手への好意は、表情が「55%」、声の調子が「38%」で判断されていることが分かっています。
そして、多くの人が強く意識する話の内容に関しては、「7%」という結果になっています。
声からの情報は強い
勿論、だからといって話の内容を疎かにしていいというわけではありませんが、話の内容にばかり注意を払うよりは、その分声色やしぐさなどに注力した方がいいのかもしれません。
電話などは特に差が出ますね。明るい声で対応された時と、淡々と事務的に対応された時では、感じ方に天と地ほどの差を感じることでしょう。
「声」からの得られる情報は視覚情報より強いこともあります。家族や友達恋人から、顔は笑顔で言っていることもいつも通りなのに、「あ、今すごく機嫌が悪いな…!」って感じたことがあるはずです。
話し方が悪いと嫌われ続ける
上記の調査を行った米国の心理学者アルバート・メラビアンによれば、相手に好まれるように話せれば、ずっと良い印象を与え続けますが、嫌な話し方をすれば嫌われ続けるそうです。
聞いてるうちに慣れて来る、内容が良ければ好かれ始める、という可能性は低く、ずっと印象に影響を与え続けるそうです。
本人の意思としては違う可能性がありますが、話し方で「あ、この人私に好かれる気ないな」ってなることがありますよね。
そういった態度の人は相手から心を開こうともしてこないので、関係がいい方向にいかずに距離が開いたままになることが多いでしょう。
「仲良くする気が無いのかと思った」「嫌われていると思っていた」みたいなことを言われがちな人は、一度自分の「声の調子」を気にしてはどうでしょうか。
リラックスした声は好かれやすい
話す時にいろいろ考えた結果、「無駄な力」が入りがちです。
信頼できる人、頼りになる人、自信に満ちている人、そういった好印象な人のイメージって、落ち着いた雰囲気がありますよね。
取り繕っていなかったり、何か裏があったり、余裕が無い人は声に落ち着きが無いです。そんな人に良い印象は持ちづらいです。
やる気のない人や好意的ではない人に関しては、変な力は入っていないかもしれませんが、相手に伝える気もないので、聞きづらさと悪い印象をもつことになります。
良い印象になる喋り方としては、響くような声を意識できると言いです。響きのある声を出すためにはやはり無駄な力が入れずに、呼吸筋や喉の筋肉がしっかり働く喉が開いた状態にすることです。
知っている人も多いと多いと思いますが、歌が上手くなる基本としてよく上げられる「腹式呼吸」を活用するといいです。
鼻からお腹に溜めるように息を吸って、吐くときは口から空気を吐くようにしましょう。緊張を和らげたり、心を落ち着かせる効果もあるので積極的に活用するといいです。
声で判断される
人は声だけで性格から雰囲気だけじゃなく、体格まで想像されることが分かっています。
あくまでもイメージの話しですが、例えば低く太い声であれば、男性の場合は「洗礼されている」「現実的」、女性であれば、「頭が良くない」「田舎者」弱い声であれば、男性の場合は「アーティスト感」女性ならば、「綺麗な人」「小柄な人」など、男女で共通した連想される性格もあります。
「弱弱しい女性の声」から活発で元気な女の子は想像できませんからね。イメージの話しではありますが、当たっている事も多いのではないでしょうか。
「生き生きとしている」「鼻にかかった声」であれば「社会的ではない」という具合です。どうしても幼い印象を受けてしまいますよね。
「抑揚がある」場合は、わかりやすく男女ともに精力的かつ外交的なイメージになりますし、「息が混じるか細い声」であれば、男性なら「芸術肌」、女性ならば「綺麗」「小柄」「薄っぺらい」印象という、言われてみればそうだな、って感じるイメージもあります。
自分がどういった風に見られたいか意識してみて、話し方を工夫してみるのもありかもしれませんね。
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