3回繰り返すだけで相手をその気にさせる、告白、説得、教育、注意の際に使える心理テクニック
影響力のある話し方
「価値のある話し方」「力を持った話し方」ってどんなものだと思いますか?私は「相手を変化させることができる話し方」が当てはまると考えています。
「相手を説得した」「相手に注意力を与えた」「相手をその気にさせた」「相手を成長させた」このような感じで話した相手を変化させる、影響を与える話し方には価値があり力があると言えるでしょう。
会話だけで相手を自分の求めるように。動かす・変えることができたらそれはとても凄いことです。
しかし、基本的に会話だけで相手をコントロールすることは難しいですよね。子供は何度言っても言うことを聞かないし、友達は何度言っても遅刻してくるし、注意をしてもやらかしてしまうのが人というものです。
なので私達は「会話」による影響力をそこまで重視しないです。「現状や結果を伝える」「軽く注意を促す」「会話だけで人の行動は制限できない」程度の影響力と考えていることが殆どでしょう。
ですが世の中には「話術」で人をコントロールしている人が沢山います。多くの場合は話術だけでなくて心理テクニックなども混ぜている場合が多いですが(笑)
それでもそんなレベルで会話ができて相手を少しでもコントロール出来たらとても便利ですよね。人生を少しだけ優位に進めやすくなるでしょう。
しかしそのレベルの会話テクニックは知っても実戦することが難しいし、まず知ることが面倒です。
なので今回は、知ってるだけで誰でも簡単に日常で使える会話術を紹介します。引っ張ってますが記事タイだけで説明が完結するレベルの簡単な心理テクニックです(笑)
それでも一応下記から詳しく解説するので良ければ日常会話で実践してみてください。
3回繰り返して伝える
相手に影響力のある話し方のやり方としては、「3回繰り返して伝える」という単純なものです。
単純ですがとても影響力は強いです。上手く使えば一種の洗脳にも近い効果を発揮することができます。後々紹介するのですが、ある心理実験によってこの方法は思考の誘導にも成功しているほど影響力があります。
意識的に相手に3回繰り返して伝える、だけです。今すぐにでも使えますよね。とりあえずは「相手に強く印象付けて伝えたい時は3回繰り返すとよい」と覚えておきましょう。
人に伝える・教える立場の人で、上手い人は共通して使っているテクニックです。学校の先生や塾の講師が「黒板で伝える」→「読んで伝える」→「生徒に読ます」の学習方法があるのはこのテクニックがあるからと言えるでしょう。
教える側もこの手順によって、生徒の習得度が圧倒的に高くなることをなんとなくでも知っているからです。
時間をかけて繰り返し伝えるほど効果的になります。「これだけは相手の脳に強く伝えたい!」ということがあれば、相手が不自然に感じるほどゆっくり3回繰り返し伝えてみるのもありです。
その気にさせる会話
「3回も同じことを言うと違和感のある会話になりそう」と思った方もいると思いますが、「同じことを言う」ではなく、「同じことを伝える」です。
変な会話にしたくなければ違和感は無くすことできます。まぁ正直違和感があってもいいんですけどね(笑)「なんで3回も言ったの…?」ってなった方がインパクトはありますから(笑)
違和感がないパターンとして、例えば「とってもカッコイイですね!」と一度伝えても、「お世辞なんだろうなぁ…」で終わります。
ですが、その後「どれくらいモテますか?」と聞かれたら「本当にモテると思われているのかもしれない」って感じてきますよね。
「凄い可愛い人と付き合ってそう!」とまで言われたら、本当にカッコいいと思われていると思ってしまいます。
ですがやっていることはお世辞を三連発しているだけです(笑)それでも納得してしまうのが人間の脳の仕組みなのです。
「カッコいいですね!」→「疑い」
「どのくらいモテますか?」→「信用しかける」
「凄い可愛い人と付き合ってそう!」→「確信」
「君は近い将来出世するよ」→「疑い」
「部長になっても頑張ってくれよ」→「信用しかける」
「部長になれたら何したい?」→「確信」
上記のようなことを上司に言われたら「出世できる!」って思い込んでしまいますよね。繰り返して褒めると部下モチベーションを上げてその気にさせることもできるのです。
会話のテンポをズラす
他の心理テクニックの合わせ技になるのですが、相手の名前を読んで一度静止するとより効果です。
人は会話のテンポを崩されるとより注視するようになります。名前を呼んで静止されたら「え、なに?」と相手の意識の殆どを自分に向けることができます。
「(名前)を呼ぶ」→「静止する」→「相手の意識が向いたら話始める」
という具合です。「変な人に思われそう…」と感じるかもしれませんが、相手の意識が向くのと併せてできるようになれば、「ペースが遅い人」くらいの認識ですみます。
最初は変に思われても問題ない人で練習してみてください。慣れれば誰でも自分の話を意識して聞いてもらえる話し方ができます。
繰り返しで蓄積された情報に支配される
アメリカのケント州私立大学で行われた実験にて、記憶に関する心理実験が行われました。
映像を使った実験なのですが、内容は5分程の強盗場面が流れる映像になっています。
視聴が終った後に質問する形で間違った情報を視聴者に与えていきました。犬が出てもいないのに「映像に移っている犬ですが」とか、手袋をしていないのに「指紋を隠すために犯人は手袋をしていて…」という感じです。
実験の意図としては「記憶の捏造」を図っています。なので、パターンとしては「間違った情報を与える回数」を分けて行いました。
実験の結果としては、「1回」だけ歪んた情報を教えられた集団よりも、「3回」繰り返された集団の方が「6倍以上」も登場人物が手袋をしていたという間違った認識になったそうです。
結構凄いことですよね。情報を多く与えただけで人間はその間違った情報に支配されてしまったのです。
この実験を見ると下手にいろいろいと工夫して洗脳するよりも、同じ情報をひたすら与え続けた方が人を簡単に洗脳できるんじゃないかとさえ思ってしまいます(笑)
中には手袋をしていることを一度認識していた人もいたと思います。しかし、「手袋していない」と言われるだけで「手袋していた気がしたけど自分の勘違いか」と自分の認識を改ざんしてまうのです。
多く情報を与えるだけで事実を捻じ曲げることまでできるとなると、「言葉」や「会話」による力を大きいことがわかりますね。些細なことならコントロールすることも容易いのです。
告白にも使える
猛アタックして交際できた、なんて漫画みたいな話ですが割と実際にも聞きますよね。
全部があてまるわけでは勿論ありませんが、上記で説明した心理が働いて成功している場合もあります。
告白を三回もされたら相手はその気になるのです。一回目が失敗しても感触が悪くなければ粘るのもありかもしれません。
人には「好意の返報性」という心理が働いていて、「好意に対しては好意的に対応したがる」という特徴があります。
もし三回も好意を示されたら、「本当に自分のことが好きなんだな」と強く思うようになります。そうなれば好意で返す気持ちはより強くなるでしょう。
「好意の返報性」に関して、詳しくは下記の記事でも紹介しているので良ければ併せて読んでみてください。
三回も自分の好意を伝えれば相手の気持ちに間違いなく影響するでしょう。ですが実行する場合はしつこさによる嫌悪感が勝らないように注意してくださいね。
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