眼が泳ぐ、人前で緊張する

「気にしないようにすればするほど視線が気になる」「一度気になると意識から外れない」「会話に集中出来ない」「数人でも視線が集まるとムリ」など、会話中や複数人の前で話していると相手の視線が気になって上手く話せない人は多いです。

一対一で話をしていても、嫌われたくない相手、気になっている相手、気を遣う相手、目上の人などと話す時は結構気になったりします。会話中に「意識してない時って視線どうしてたんだっけ…?」ってなったことがある人もいるそうです。

そうなってしまうと相手に挙動不審に思われたり、意識しすぎている事を悟られてないか心配になったりして、余計に緊張してしまいます。

この現象は、緊張しない人、人前で話馴れている人、とかでも案外関係なかったりします。

人前で話馴れている人であっても、「気にしている相手」や「話す内容の不安要素がある」場合だと、いつもは大丈夫でも調子を崩すこは全然あります。

「人前で話馴れているし大丈夫なはず…!」って人でも、ちょっとしたアクシデントがあったりして、想定していなかった状態になった際に眼が泳いでしまう、という事になる可能性は充分にありあます。

相手に気を使って話す場合って、「相手にどう思われているか」を考えて話をしますよね?相手目線になって話さないと失敗してしまいます。

しかし、この「相手目線」が緊張の原因にもなるんですよ。

人前に出て話すだけでも緊張するのに、相手目線で考えたら「人にどう見られているか、を意識しすぎて余計に緊張してしまう」という感じになります。

どうしても「姿を晒している」や「話を聞かれている」という受け身な方向に強く意識が傾いてしまうんです。

ですが、長い人生において「人前で話す」「気になる相手と話す」という行為は絶対に避けては通れません。

避けられなどころか、そういったシュチュエーションは多いです。面接、プレゼン、人付き合い、意中の相手と話す場面などなどです。

「なぜ意識しすぎているのか?」と考えれば、それは意識せざるを得ないほどの大事な場面であることが多いからです。

そうでなくても、普段から人前で堂々と話せる人はかっこいいですよね。「人前に出れる」というのは大きなステータスになり、その人に対する周りの評価も上がりやすいです。

今回はそんな場面で緊張しないようになる工夫を記事にしました。確実に誰にでも必要な知識だと思うので読んでみて欲しいです。

「向けられている」でなく「向けている」

上記でも軽く触れました、私達は人前や緊張する相手と話している時に、勝手に「姿を晒している」や「話を聞かれている」と受け身になってしまいます。

ここで思い出して欲しいのですが、普段通りに会話できる人と話している時ってどう感じていますか?その場合は「見られている」というより、「見せている」「話を聞かせている」と、「受け身」な姿勢ではなくて、「積極的」な姿勢になっていると思います。

人前でうなく話せる人が自身に満ち溢れているように見える原因の一つです。「受け身」ではなく、「積極的」で相手からぐいぐい来るような感覚を受けているからこそ、自信満々なように感じるのです。

なので重要なのは

「視線を向けられている」、矢印がこっちに向かっている、ではなく

「視線を向けている」、皆に矢印を放っている

 

という状態にすることが大切なのです。「向けられている…」ではなく、「向けている!」という感覚で話すように意識しましょう。

もういっそ「聞いてもらっている」という感覚ではなく、「聞かせている」なんなら「聞かせてあげてる」くらいの強気な態度でもいいかもしれません(笑)

話してる時は「変じゃないか」「間違っていないか」という形で心配するのではなく、「伝えきれてるか」「理解しやすいか」「わかってもらおう」という形で意識しましょう。

その方が変な心配をするより、相手の立場になって話しをしやすいです。話している以上自分の心配をするより、相手の事を考えましょう。

「緊張する原因は自分のことしか考えていない」と取れます。

自分のことばっか考えてるから、「どう見られているか」が心配になるのです。自分のことより話していること、相手のことを意識しましょう。

相手のことを中心に意識ができるようになれば、変な緊張も抜けて、より会話に集中しやすくなりますし、相手のことを観察するようになります。

そうすれば、相手の細かな反応や心理状態、特徴などを把握しやすくなります。これは相手が複数の場合も一緒です。場の空気や皆の反応を見るのは、話す側として必要になります。

身体を使うのも有効です。強く伝えたいことは身体を改めて向ける、複数の場合は集中が薄くなっている人たちに身体の向きを変えて話、などの工夫をするとよいです。

「利き足」を前に出すのもよいです。自分の気持ちも乗せやすいし、相手に向かって話をしている感じをより強く出すこともできます。

気持ちを変えたら今度は、それを態度に出せるようにすることと、より相手に伝えやすくするよう意識することができるようにしましょう。

ポイント
・話す時は「受け身」な姿勢ではいけない
・話す時は「積極的」な姿勢で話す
・「自分のこと」ではなく「相手のこと」を考えて話す
・体を向ける、利き足を出して気持ちを乗せる

眼を泳がせない視点移動

「視線」と言うのは思いのほか相手への評価に繋がります。心理学の実験でも、話しながら相手の目をよくみて話せる人は「社会的望ましさ」や「情緒安定性」を感じるという結果が出ています。

話している相手の目線が泳ぎまくっていたり、全然目を合わして話をしてくれなかったら、信頼するのは難しいですよね。

たとえただのコミュ障だったとして、とても良い人であっても、「眼を合してくれない」というのは致命的です。

「何か隠していることがあるのかな?」「やましいことがあるかも」と疑うことは避けられません。むしろ、その態度に対しても完全に信頼してしまう方が危ないでしょう。

ですが、実際多いです。上記でも触れましたが、「気をつかう相手」「気になる相手」とかだと眼を合わせ続けるのは誰であっても難しいです。

「気になる異性」とかにでもこの態度はよくないですよね。これで嫌われてしまっては最悪です。とは言っても、気になる人相手に眼を合わせ続けるのは難易度が高いのも事実だと…(笑)

社会的な面で見ても、眼を合わせられてない人に対しては、安心して仕事を任せたりできません。そのためにも眼が泳がないようにすることは必要不可欠です。

ですが、もし意識してしまった時「どこを見たらいいの?」ってなるはずです。よく「相手の目を見て話そう」とはいいますが、意識してしまっている状態で一点集中で相手の目を見続けていると、「睨んでる!?」「なんか怖い…」ってなるかもしれません(笑)

「視点移動」自体は別にしてもいいものなのです。会話の途中で顔と目線が一切動かない方が圧倒的に不自然です。

ではどのように視点移動したらいいのかと言うと、「一文終わりに一方向移動」が適切です。

「。」句点を目安にして視点移動すると考えればわかりやすいです。

一文だったり、話の区切りだったりは自由です。あるルールを守ってもらえれば区切りのいいところで移動してかまいません。

文や話の終わりに視線を移動させるように意識してみましょう。一対一であってもこのように視点が移るのならばだいたいはどこを見ていても問題ありません。視点が泳いでいるようには感じないので下を見たりしてもいいです。

ある程度なら「どこを見ても大丈夫」という点でかなり精神的に楽になりますよね。複数人相手であれば、違う人に視点を移動する、とやれば皆に話を眼を泳がせずにすることができます。

では、そのあるルールなのですが…それは

「話しながら視点を移動させないこと」です。

これが眼が泳いでいる原因になります。話ながら視点が移動していると、どうしても別のことを考えながら喋っている印象を与えます。

想像してみるとなんとなくわかると思います。そうならない為にも、文の区切りに目線を移動させるのがベストなのです。言葉を発している最中は視点を動かさないようにしましょう。

ポイント
・一文終わり、話しの区切りに視点移動
・言葉を発しながら視点を移動させない

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