鬱になりやすい人の特徴、暗い人だけではなく、明るい人も鬱になりやすい理由

誰でもうつ病になる危険がある

うつ病とは絶望感から抜け出せず、記憶力や集中力も低下する心の病ですね。

一般的には、生真面目な人であったり、完璧主義者の人であったり、几帳面などの気にすることの多いタイプの人がなりやすい傾向にあると言われています。　

最近は「うつ病」に対しても理解のある社会になりつつありますね。昔は「鬱は甘え」の認識が強かったですが、深刻な人が増えていっている現代社会では、「甘え」え済むような話ではない事が理解されてきています。

うつ病（うつびょう、鬱病、欝病、英語: clinical depression）または大うつ病性障害（だいうつびょうせいしょうがい、英語: major depressive disorder）とは、一般的な精神障害であり、より厳密には精神障害内の気分障害内の一つ。

主な症状として、少なくとも2週間にわたり抑うつ気分（悲しみ・苛立ち・虚しい感覚）や、喜びの喪失〔アンヘドニア〕や活動的興味の喪失が続く。他にあり得る症状としては集中力低下、過剰な罪悪感、自尊心の低下、将来への絶望、死や自殺についての考え、不安定な睡眠、食欲や体重の変化、疲労感、エネルギー低下感など。WHO（世界保健機関）の推計では、全世界の成人の5%が罹患している

ウィキペディア（Wikipedia）より引用

そんな理解が広まりつつあるうつ病ですが、今でもイメージによる認識の相違が残っている人が多いです。

うつ病とは誰でもなりうる可能性がある病気、という点です。

うつ病と聞くと、「なる人だけがなるもの」「いつも元気の無い人が鬱になる」「無口な暗いタイプに多い」と思われがちです。

もう一度言いますが、うつ病とは誰にでもなりうる可能性がある病気です。この認識の違いによる被害は結構多いいです。

自分でも気が付けない陽気な人の危険な鬱

一般的なイメージとして、几帳面で気にすることが多いタイプに見られがちと言いましたが、実際には「鬱にならなさそう」というタイプでも、同じように鬱になる可能性があります。

よくある例として、社交的で陽気な人は鬱にならないと思われがちです。しかし、そういった陽気な人でも浮き沈みが激しい、などの要因からでも鬱になることはあります。

こういった人は自分でも鬱であることを自覚するのに時間がかかったりします。

今、この記事を読んでいる人にも突然全部嫌になって逃げた人、唐突に感情をコントロールできなくなっていった人を見たことがある人もいると思います。

そういった人は、ある日突然に限界が来たという訳では無く、自分の感情を理解、認知することが出来ずにズルズルと引きずってしまったせいで、ある日限界に達してしまっているのです。

自分の状況を知る

確かに、「自分は鬱だ…」と何度も何度も思って、自分自身で思い込むようになってしまうのはよくありません。

そこで大事なのでは、「自分は鬱なのかもしれない」って少しでも思った時に、「今は無理できるコンディションじゃないんだな」「少しだけ休んでみようかな」「少し力を抜こう」とできることがだ大事なのです。

「憂かも」と思ったら「少し休んで自分の様子を見る」ことが必要なのです。

鬱じゃなくて少し気分が落ち込んでいるだけの可能性もあります。それに、簡単に大きく休みを取ることも難しいですよね。

なので、「少し力を抜く」「少し自分の様子を見る」ということをして、自分の状況を把握できるようにすればいいのです。

ある日、全部嫌になったり、感情をコントロールできなくなることは防げるはずです。

負のメンタルは蓄積していきます。大きくなればなるほど治すのに時間がかかってしまいます。小まめに早めに、と対処していけたらいいですね。

過度な思い込みによる鬱

「過度な思い込み」と表現していますが、結構多くの人が経験していることです。周りとの認知のゆがみにより、自分で勝手に思い込んでしまい、鬱になってしまうパターンです。

例えばですが、職場で「一人だけ」に嫌われているかもしれない？程度のことを耳にしてしまったとします。

「嫌われているかもしれない」という所から思い込みが広がっていってしまいます。もし、嫌われていたとしても、「たった一人だけ」だったはずが、

「みんな私のことを嫌っている、嫌いなんだ」と、あるかどうかもわからない勝手な思い込みを広げてしまうのです。

そこから派生して、「世の中の誰も自分を好きになってくれない」「誰も自分を認めてくれない」と孤独感をどんどん強くしてしまいます。

こういった過度なネガティブ思考をもってしまうと、自分とは関係のないトラブルであっても、「自分が悪い」と考えてしまうようにもなります。

鬱になりやすい人の傾向

うつ病になりやすい性格のパターン

・粘着気質

真面目で仕事熱心な人、責任感が強いが人に頼ることができず、何から何まで自分でやりたがってしまう完璧主義。

完璧を求めるがあまり、理想と現実のギャップにストレスを感じすぎてしまう。それでいて責任感が強いせいで、「自分が悪い」と思い込んでしまう。

・循環気質

社交的で人付き合いもよく、情が深くて親切な人。

他からは陽気でおおらかに見えているが、熱しやすく冷めやすい一面もあり、浮き沈みが激しい。

態度が急変することがあり、普段は必要以上に優しと感じる場面も多い。冷めやすい一面の影響なのか、気分で行動が大きく変化することもある。

・メランコリー親和性

几帳面で秩序を重んじるタイプ。ことが上手く運ばなかったり、秩序が乱されたりすると感情に左右されやすくなる。

安定や基本行動を主にし、保守的な考えをすることが多いので、イレギュラー要素となるものを嫌う傾向にある。何かあると「自分のせい」を思い込んでしまう。

うつ病の症状

・精神的症状

抑うつ感、絶望感、記憶力・集中力の低下、意欲の低下、何をするにもおっくう

・身体的症状

全身の倦怠感、食欲の低下、体重の減少、睡眠障害、動作の緩慢、性欲の低下

正直言って誰にでも当てはまるような一面があるはずです。精神的な余裕は自分の考え一つで大きくもなるし小さくもなります。

自分が無理をしないで頑張っていけるところがどのあたりなのかを見極めましょう。

ストレスに苦しんでいる方へ

この記事を開いた方は、少なからず日々のストレスに苦しめられている方は多いのではないでしょうか。

この記事の内容からも、どんな人であっても鬱になる可能性があると分かったと思います。上記の方法も心を軽くする方法であって、精神を回復に向ける方法ではないです。

ですが生活は続きます。回復を待ってはくれませんので、次第には「普通に生きるのって難しい」「家から出るのがしんどい…」「余裕のない毎日に心身がボロボロ」と思い始める人もいます。

そんな方は自然な形で、心身のケアをする必要があります。気を晴らそうとリフレッシュをしても、一時しか元気を保てないし、病院で薬を貰うのは効果があるかもしれませんが、副作用がきつかったりでとても健康的とはいえないですよね。

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