車での長距離通勤は避けるべき、二時間以上の運転は脳にダメージを与える
長時間の運転
あなたは長時間の運転をする時に「ちょっと疲れるな~」程度にしか考えていませんか?
仕事や住まいを探す時も意識はしますが、中には「まぁ2時間くらいなら運転していくか」なんて人もいると思います。運転が好きって人も多いですからね。
しかし、長時間の運転は身体と「脳」にも良くない、ということが近年の研究でわかっています。そもそも「長時間座る」という行為があまり身体によくありません。
デスクワークをしている人が長時間運転して通勤すれば座っている時間の合計は、一日10時間ほどになることもあるでしょう。
今回はそんな長時間の運転が身体にどういった影響を与えるか、どれくいらの時間を運転するとよくないか、という点を解説していきます。
運転による脳への影響
レター大学にて、運転に関しての研究結果が発表されました。その内容とは、1日2時間以上車の運転をすると、脳を傷つけてしまうといことでした。
そもそも座り過ぎは脳に影響する
いろいろと原因はありますが、その理由の一つに運転している間は「座っている状態が維持される」という点にあります。上記でも軽く触れましたが、座り仕事は全般的に健康によくないとされています。
座っている時間に影響して、脳の「記憶」を司る部分が弱くなるということが他の研究でも判明しています。
その脳の記憶関連による領域の弱体化の影響で、「認知能力」にも影響を及ぼし、「アルツハイマー病」や「認知症」に繋がる可能性もあると言われています。
「座る時間が長すぎると脳に良くない」くらいは頭に入れておいて良いでしょう。
そもそも、座る時間が長いと全身の血の巡りが悪くなり、特に心臓血管系によくありません。筋肉や代謝や血行に良くないのは誰もが認知していることでしょう。
座る時間が長い人ほど、肥満、糖尿病、がん、脳血管疾患などに罹りやすく、死亡リスクが高くなることも分かっています。
もともと座る時間が長い今の私達の生活に、「運転時間」というモノがプラスされるのは、身体に大きな影響を与えるのです。
長時間の運転は脳の活動に影響する
長時間座っていることに関係なく、運転することで脳の活動が停止してしまうことも判明しています。
実験に参加した被験者が通勤などで長距離運転を日常的に行うと、IQスコアに減少が見られたそうです。
しかし、あまり運転しない人や全く運転しない人には認知機能の衰えは見られないとのことでした。
運転する緊張は脳に強く影響します。そのストレスに疲労が加わると脳機能への影響はさらに大きくなります。
もともと「ストレス・疲労」は、「認知機能」の低下と強い相関があるという結論があります。長時間運転はその相関を成す条件が揃っているのです。
1日の運転は2時間まで
上記でもお話した通り、「2時間以上の運転」は脳によくありません。これは「1回の運転」ではなく、「1日の合計」です。
正直言って難しい時もあるとは思いますが、「1日の合計が2時間以内」になるように意識しましょう。必ず守れ、ってわけではありません。できるだけの精神でいきましょう。
「片道で二時間」、という人は少ないと思いますが、「片道1時間ちょっと」って人は割といるのではないでしょうか。片道で1時間以上かかるのであれば、行き帰りでは合計2時間以上になりますよね。
もし、これから住まいや通勤場所を選ぶ時は、「片道が1時間以内」になるように意識しましょう。現状で「毎日2時間以上の運転が必要」という方は、身体に気を遣うのであれば引っ越し、又は転職を考えた方がいいかもしれません。
まず、仕事上がりの疲労がピークの時に運転すること自体が危険です。そんな状態で1時間以上の運転は気合で集中力をどうこうできるものではないでしょう。
運転にはもともとのコンディションも大きく影響しますし、それが毎日のこととなるととても軽視できることではないです。
「そうは言ってもどうしようもないよ…」という方も多くいるでしょう。しかし、何事も自分の健康と安全があってこそです。長時間の運転が必要になっている方は、一度しっかり考えてみてもいいと思います。
長時間運転が避けられない
「長時間の運転は脳に良くない」という旨を説明してきましたが、上記でも言ったように「2時間以上の運転しないとか無理」という方もいるでしょう。
タクシードライバーなどであれば、適切な休憩方法やルールにより、身体に影響が出来る限りでないように会社からの指導もあると思います。
しかし、それでも仕事上の都合であったり客の都合を優先して、しっかり休めないことは多々あるでしょう。
私個人の意見にはなりますが、そうであってもあまり周りの都合を優先せずに、少しわがままになってでも極力無理の無い状態で運転をすることをお勧めします。
出来るだけ休憩は小まめにとり、自分の休憩を優先できないような無理はしないようにしましょう。「仕事だから」と言って、現状無理をしている人は多いはずです。
「自分の身体を一番に」の精神を今までより少し強く意識してみてください。
事故率がハネ上がる
長期的な脳や身体への影響を説明してきましたが、何よりも長時間の運転は事故率を上げます。
長い緊張状態による脳への疲労蓄積以外にも、運転は判断の連続により脳のエネルギー消耗はかなりものになります。
それに加えて座りっぱなし、という身体に負担がかかる状態では、精神的にも身体的にも負担がさらに大きくなります。
集中力や判断力の低下が進む中、エネルギー消費による眠気も足されていくと考えれば、とても運転できる状態ではなくなるでしょう。
そういった要素が掛け合わされていくと、結果的には反応速度に遅延が発生するようになります。これが一気に事故率を跳ね上げるでしょう。
運転というのは、判断が間違っていなくても反応が遅いという理由だけで事故に繋がります。常に状況が切り替わり続けるからです。
さらに、相手が歩行者だろうと車だろうと理不尽に飛び出してくる可能性が常にあります。その際に反応が遅れてしまえば、防げる事故も防げなくなってしまいます。
「健康的な状態で運転をする」というのは、「免許を持つ」というのと同じくらいにクリアすべき最低条件なのです。
運転でのミスは一瞬で全てを失ってしまいます。そんなことにはならないようにまずは「運転できる状況」をしっかり意識しましょう。
生活の改善
この記事にて、「長距離運転は今すぐやめた方がいい!」なんて言い方をするつもりはありませんが、健康面や安全面を考慮しても、長距離運転が必要な環境は時間をかけてでも変えた方がいいと思います。
車はとても便利ですが、思ったより維持費がかかるものです。自分の生活にその維持費以上のメリットを見出せているか今一度確認してみましょう。結構な人が持て余しているか、維持費以上の働きをしていないことも多いです。
思い切って車を手放し、生活を一変させてみるのもありです。問題なければ将来的に大きく出費を抑えられる可能性も高いです。
自分の健康安全金銭面を考慮し、車を所持することに向き合いましょう。皆が当たり前に利用してるものではありますが、私達が考えているよりも危険な乗り物だということも改めて意識することが大事です。
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