あたなは今どんな気分で生活していますか?気分なので、なんとなくだったりだいたいで考えてもらっていいです。

「晴れ晴れとしている」「慌てている」「嬉しい」「楽しい」「忙しない」「気だるい」「なんとなくイライラしている」「不安」「息苦しい」などなど、なんとなくでわかると思います。

そして、その中には「理由はわからないけどなんとなく息苦しい」という方もいると思います。

実はその理由は私達の生活の中に溢れているのです。ですが、あまりにも生活の中に溶け込んでいるので、それを自覚することができずにいます。

そんな人に読んで欲しい一冊が「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由」となります。

この記事は本の感想・レビュー「読むんだ方がいい人・良いところなど」を話していきますので、気になった方は参考にしてみてください。

仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由

出版社 三笠書房
価格748円
発売日2021/5/19
判型・ページ数221ページ
ジャンルビジネス・生活

著者

著者
枡野俊明(ますの・しゅんみょう)
1953年、神奈川県生まれ。曹洞宗徳雄山建功寺住職、庭園デザイナー、多摩美術大学環境デザイン学科教授。玉川大学農学部卒業後、大本山總持寺で修行。禅の思想と日本の伝統文化に根ざした「禅の庭」の創作活動を行ない、国内外から高い評価を得る。芸術選奨文部大臣新人賞を庭園デザイナーとして初受賞。ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章を受章。また、2006年「ニューズウィーク」誌日本版にて「世界が尊敬する日本人100人」にも選出される。近年は執筆や講演活動も積極的に行なう。
主な著書に、『心配事の9割は起こらない』『禅、シンプル生活のすすめ』『小さな悟り』『上手な心の守り方』『リーダーの禅語』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー・ロングセラーが多数ある。
商品紹介ページより引用

内容について

メインは「人との関わり方」について説いていますが、生き方であったり物事の考え方なども知ることができる一冊になっています。

読んでいくと、自分のこと、周りのこと、世間のことなどについて、見方が変わっていくのを感じます。

「人生・毎日を快適に過ごしている人」の術を知ることができるのです。

タイトルが「放っとく」なので、そこまで良い事を聴けるのではなく、抜けた名言みたいなのを聞かされるように感じますが、実際に読んでみると納得できる内容になっています。

「確かにそうだな」「その方がいいね」

読んでいると頭の中で何度もそう言ってしまいます。説得力というか、気持ち良く気づきを与えてくれるような感じです。

一言2ページくらいの構成

本の構成は「一言」に対して、2ページくらいで解説する。というのを繰り返す形になっています。

なので、完結しない文章が永遠と続いたりせず、サクッと終わって読みやすいです。常に頭の中が軽く、すっと内容が入り続けます。

淡々と次の一言に進んでいくので、頭には残りにくいかもしれません。後から読み直すつもりで読むのがいいかもです。

枡野俊明(ますの・しゅんみょう)さんは「禅の教え」を基にした著書を60冊以上出版し、シンプルにわかりやすい言葉で多くのベストセラーを生んでいます。

実績もあり伝える力を持った人の言葉だからこそ、頭に直接入ってきやすいのかもしれません。

読み終えた感想

爽やか

読みでいる時を言い表すと、「心が洗われて、不要なものが落ちていく」という感覚を味わえました。

「私って今までこんな不要なことに囚われていたんだ」
「あの時やっていたな…」
「なんでこう考えれなかったんだろう」
「確かに楽になれるな」
「無駄なことを気にしていたな」
「この考えなら確かに楽にいけそう」

読んでいる最中は上記のようなことを思うでしょう。どんどん思考に余裕を持てるようになっていきます。

頭に入れておけば、ほんのり人生が楽になっていくこと。が詰まっているんです。

人生を楽しんでそうな人、いつも余裕がある人ってこんな考えだったのかな?って思ってしまうような、心の助けになるような言葉を沢山知れます。

「なんで上手くいかないんだろう」
「なんでわかってくれないんだろう」

誰もが一度は考えたことがあるはずです。そんな疑問に対して、本書の解答が私は一番しっくりきました。今まで不要なものに抗っていたと感じてきます。

この本は「人生を変える本」とは言いませんが、「人生を豊かにする本」と言える一冊だと思まいます。

人によっては大きく影響することもあるでしょう。間違いなく一度は読んでおくべき本だと私は思います。

・不要な考えを洗い落とせる
・精神の成長に繋がる
・心が楽になる
・人生を豊かにする
・抱えていた不満がいくつか解消する
・解決する疑問がある

どこを読んでも為になる

本を読む男性

上記でも軽く説明しましたが、一言に対して2ページくらいの解説をしながら進行していきます。なので、どこからでも読む始めることができる本になっています。

パッと開いてそのページを読むだけで、「少し進んだ考え方を得られたな」と思える「気づき」に触れたような読了感を味わうことができます。

「5章」まであるのですが、目次から気になった言葉を章ごとにチョイスして読んだりするのもありだと思います。自分が気になる・為になると思った部分だけを頭にいれてもよいです。

「反復して読みやすい本」ってありがたいですよね。本は読んで満足するだけではなく、実際に取り入れることも重要です。

「実用性」という部分に関して、この本は内容も構成も優秀なのかもしれません。

仕事で為になる立ち回り

「仕事の悩みの殆どは人間関係」って言いますよね。人付き合いで悩まないで働ける、というだけで人生はとても豊かになるでしょう。

しかし、仕事に人間関係の悩みは付き物でしょう。殆どの人が、悩んだり諦めたり苦しんだりし、藻掻いて何とかやっています。

できるだけ、「諦める」という選択肢は取りたくないですよね。その為にはやはり「工夫」が必要になってきます。ですが、その方法を知る機会なんてそうそうないです。

そこで読んでみて欲しいのが本書になります。心情系の本って現実味の無い感じがするのですが、本書は思いのほかリアルな場面で語っていることが多いです。

内容的に、自分が知らないうちに陥っている状態にも気が付く場合もあるかもしれません。

仕事を頑張りたい、もっと快適に働きたい、もっと自由にありのままの自分でいたい、そう思ったことがある方は、是非一度目を通して見て欲しいです。

余裕のある人に

余裕

いつも周りにイライラしている、怒ることが多い、そんな人は「自分は性格が悪い・怒りっぽい」と思っていしまいがちです。

けど、そうではないのです。「物事への捉え方、考え方が良くない」ことが多いのです。

本書の中に、約束は「破られて当たり前」という言葉があります。期待通りにいかないことが当たり前、って考えておけば取り乱したりしない、ということを説いています。

「想定」が頭の中にあるだけで気持ちに余裕が生まれますよね。こういった余裕のできる考えも多く知ることができます。

豊かな生活に精神のゆとりは必要不可欠です。自分から心の余裕を感じきれない人は多いのではないでしょうか。

まとめ

・人生・毎日を快適に過ごしている人の術を知ることができる
・シンプルで読みやすく、読み返しやすい
・気持ち良く気づきを与えてくれる
・心が洗われて、不要なものが落ちていく感覚
・頭に入れて置けば、ほんのり人生が楽になっていくこと
・心の助けになるような言葉を沢山知れる
・人間関係で役に立つ
・自分は性格が悪い・怒りっぽい、と思っている人に読んで欲しい

生きていくうえで、精神及び心は成長していきます。本書を読んでいれば、その成長はより早く、より大きくなるのではないかと私は思います。

伸び悩んでいる、停滞しているように感じる、衰えているように感じる、いろいろな悩みや負の感情がそうやって重荷になっていくことが誰にでもあるでしょう。

そんな時のこの本を読んで見て欲しいです。案外、「こんなことで思い悩んでいたのか」なんて笑ってすませれるようになるかもしれません。