内向的、外交的な人の脳の違い、脳の違いによる仕事の向き不向きは存在する
「内向的」「外交的」
「内向的」な人「外交的」な人、一度は自分がどちらの人間かと考えたことがあるでしょう。
日常生活でも、「あの人は少し内気だし、こちらから声をかけた方がいいな」とか、「あの人は外交的でグイグイくるな」などと、どんな人かと見極める判断材料にすることもあるでしょう。
この違いを「性格」と言ってしまえば終わりですが、実は脳に違いが存在するのです。簡単に言ってしまうと脳の感じ方が違う、という感じです。
「内向的」「外交的」を性格と割り切ってしまうのもありですが、あまりにも生活への影響が大きいです。仕事にも大きく向き不向きが存在もしますからね。
「どういった理由で自分はこんな性格なのか」「自分にはどんな生き方・仕事があっているのか」ということをしっかり理解しないと、納得のいく選択をすることも難しいでしょう。
なので今回はそんなの脳の違いと、その違いがなぜ「内向的」「外交的」という性格の違いになるのかを解説していきます。
大脳皮質の刺激レベル
脳を開いてみてみると、表面のシワシワが見えます。「脳」をイメージした時に最初に出て来るシワシワ部分ですね。その神経細胞の層を「大脳皮質」といいます。
大脳皮質(だいのうひしつ、英: Cerebral cortex)は、大脳の表面に広がる、神経細胞の灰白質の薄い層。その厚さは場所によって違うが、1.5mmから4.0mmほどで、大脳基底核と呼ばれる灰白質の周りを覆っている。知覚、随意運動、思考、推理、記憶など、脳の高次機能を司り、神経細胞は規則正しい層構造で整然と並んでいる。
Wikipediaより引用
大脳皮質は百四十億個の神経細胞が集まっており、脳全体の重さの四割を占めていて、大脳皮質が刺激を受けることにより脳が働き始めます。
なので、脳の刺激は大脳皮質の刺激レベルによって変わると言えます。
刺激レベルが高いと、脳がそれ以上の刺激を避けるようになります。刺激レベルが低い人は、さらに刺激を求めるようになります。結果的に刺激レベルの違いで脳の要求が正反対になるのです。
この「脳への刺激」は、人の「内向的」「外交的」に当てはめることができます。人と接することは間違いなく「脳への刺激」になりますからね。
脳の刺激からくる影響を「内向的」「外交的」になるか考えると、「内向的」な人は刺激レベルが高い為、それ以上の刺激が無いようにし、「外交的」な人は刺激レベルが低い為、より刺激を求めるようになる。というわけです。
脳の仕組みから見ると、内気な人がいたり外交的な人がいたりするのは納得できますよね。
この仕組みのわかりやすい例えがありまして、テレビの音量で考えればとても分かりやすいです。
という感じです。人によって適切な刺激レベルは違うというわけです。
脳が求めるモノ
脳の刺激レベルが高い内向的な人は、刺激的なものより刺激の無いものを求めがちです。なので、静なことや変化のない作業が得意であったり好むことが多いのです。
しかし、刺激レベルが低い人がそういった作業をすると苦痛に感じるでしょう。刺激レベルが低い人は、基本的にリスクを楽しんだり衝動的な行動を多くとりたがっています。
上記から考えると、刺激のない遊びや仕事を好む人がいることも、刺激的でリスクが高かったり、他人とのコミュニケーションを多くとる必要のある仕事を好む人の両方がいることに納得できるのではないでしょうか。
自分にあった仕事
仕事を探す際は自分が「内向的」「外交的」であるかを、ある程度は考慮して考える人が多いと思います。「人と接するのが好き」「もくもくと仕事をしていたい」という違いだけでも、大きく選択は変わるはずです。
しかし、実際に仕事を探していると、「自分にあっているかどうか」はあまり考慮せずに、最終的には仕事内容よりも「条件」を重視して考えるようになる人は多いです。
ここで上記の話しが影響してきます。上記の脳の刺激レベルのことを知っていれば、「内向的」「外交的」な要素を重視して考える方が多いと思います。
脳のタイプの話しですからね、蔑ろにしていい要素ではないです。自分の脳のスタイルにあった選択は必須ともいえるでしょう。
よく、刺激レベルの高い内気な人が、条件がいいからと刺激的な仕事を選択してしまいます。
それは、自分に合っていないとは何となくわかっていても、選択している時に「性格の問題だからな…できないのは甘え…!」みたいに考えてしまうのです。
ですが、無理やり許容外の刺激レベルに耐えられるようになる可能性は低いですよね。いくら人に適応能力があったとしても、脳の神経細胞の調整が簡単にできるようになるとは思えないです。
自分が「内向的」「外交的」のどちらかしっかり把握して、生き方が問われるような大事な選択をする際に、ちゃんと自分のことを考慮した選択ができるようにしておきましょう。
「責任が重くてしんどい」
「周りとの付き合いに疲れる」
「同じことの繰り返してやりがいを感じない」
「もっとアクティブに動ける仕事がしたい」
などなど、自分にあっていない刺激レベルの仕事をしている人は転職を考えてもいいかもしれません。最悪のパターンは内向的な人が無理をしてしまうケースです。合う合わないの判断は慎重にしましょう。
内向的な人に合った仕事
外交的な人は仕事選びにさほど苦労することは無いと思うので、内向的な人向けに合いやすい仕事のみの紹介となります。あくまでどういった業種が一般的に内向的な人向けの仕事かの参考程度に見てください。
プログラマー
内向的な人向けの仕事、と聞いて思い浮かんだ人も多いのではないでしょうか。プログラムを書き上げるのがメインとなり、外交的な動きよりもくもくと作業することが多いです。
勉強することも多く、一人で必要な知識を付けていく堅実性が生きる面も強いので、内向的な人にもオススメの職業です。
ドライバー
会話がなく一人の空間で過ごす時間が長いのがドライバーです。刺激も少なく大きな変化があるわけでもないので内向的な人な仕事です。
しかし、スーパーなどの運輸ドライバーの場合、搬入の際や荷物の分配作業により、他の人と連携を取る必要があることもあります。
あとモノを運ぶことが多いので、健康的であることと、力作業が得意な場合も多いです。一括りにドライバーといっても、細かい内容まで確認するのが大事です。
工場系・作業系
工場系・製造業系など、主にライン作業の仕事は内向的な人向けです。目の前のことに集中でき、そこまで周りに気を配る必要もありません。
業務内容に大きな変化も起こりづらく、人とのコミュニケーションも少ないので、かなり内向的な人向けな仕事といっていいでしょう。
後は私のようにブロガー・ライターを選ぶのもいいかもしれません。基本やり取りはメールですし、一切の言葉を発しないまま一日が終わったりもします。
正直言ってどんな仕事であっても、周りとのコミュニケーションなどで、一定の刺激は必ず発生します。ですが内向的な人にとって、そんな中でも強い刺激を少しでも減らせる仕事選びはとても重要なことです。
私も内向的なタイプなのにアパレルの仕事をしていたのですが、毎日が地獄で半年足らずで辞めてしまった経験があります。
性格や脳のタイプを捻じ曲げようと考えず、自分に合った選択をするようにしましょう。
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