名前呼びについて

「名前呼び」をする関係はかなり新密度が影響してきます。また、名前呼びをすることにより、今後の関係にも大きく関わってきます。

相手との親密度を知ることもできるので、関係を測るうえでは重要な要素となるでしょう。

まず、嫌いな人には名前呼びをしないです。

基本的に名前を呼んでくれる人は好感がある人です。「名前くらい嫌いな人でも呼ぶだろう」って思うかもしれませんが、日本語と言うのは主語や目的を言わなくても意味が通じやすい言葉です。

割と名前を呼ばないパターンはあるのです。「あの…」「すみませんが…」「〇〇お願いしたいんですが…」などの相手の名前を呼ばないで会話を成立させることが結構できます。

そんな、会話で名前が重要にならない日本語を使用するなかで、ちゃんと名前を呼ぶようにする場合は相手に嫌われていない可能性が高いです。

好意を抱いていれば、自然と相手の名を呼びたくなるし、相手も親密な感情を持ちやすいです。

さらに、下の名前で呼ぶ、となればより高い新密度があるといっていいでしょう。思い出してみて欲しいのですが、自分が下の名前で呼びかける人はかなり新密度が高い相手ですよね?

「仲が良くなったから下の名前で呼ぶものだし当然だろう?」って思う方もいるかもしれませんが、名前呼びは新密度の現れでもある前に、新密度上昇の傾向があるという事を知っていて欲しいです。

機会があって呼び始めた、自分が許容している、というだけでなく、呼んでいる相手側からも仲がいい相手と認められているという事です。

 

上記は名前と親密さの関係を表したグラフです。

名前呼びが殆どで、一部の人を名前呼びしないくらいであれば、かなり周囲との友好関係は良好と言えるでしょう。

逆に殆どの人を名前呼びしないのであれば、何か大きな原因があったり、自分の周りへの態度が良くなくて、名前呼びまでに発展していない場合があります。

一度、自分と周りの呼び方を見てみて、周りとの関係を観察してみましょう。

お互いに名前で呼び合わないカップルは別れやすい!?

交際中の相手と下の名前呼びで合えば新密度は上がりやすいです。逆にお互い名前で呼び合わないカップルは別れやすい、という調査結果が出ています。

カリフォルニア大学のチャールズ・キング博士が行った調査で、「55組」のカップルを調査し、名前を呼び合わないカップルのうち、「86%」が調査から5か月以内に分かれていたことが判明しました。

「相手の名前を呼ばない」は「相手を親しく思わない」というサインではないか、という可能性があります。

同じように、日本のテレビ番組の調査では、夫婦間で結婚前と同じように呼び合っている方が満足度が高い、という結果が出たらしいです。

ニックネームで呼ぶのも名前呼びと同じくらい親密

ニックネームや愛称などで呼び合うカップルも新密度が高い傾向にあるようです。

お互いにしか通じないようなニックネームで呼ぶと、二人だけの秘密を共有する時と同様な心理状態になり、信頼度がアップにつながるようです。

確かに回りが把握できないような変な呼び方で呼び合っているカップルは異様に仲がいい感じはしますね(笑)

好意があると身が前に乗り出す

会話中の相手が自分に興味を持っているかって気になりますよね。しっかり返答していてあいづちを打っていても本当に関心を持っているのかわからないものです。

年齢を重ねる毎に自分が相手の喜ぶような態度で会話をできるようになっていくのと同じように、相手が本心で楽しんでいるのが心配になっていきます。

そんな相手の本心を確かめるポイントとして、見るべきところは相手の姿勢です。

もし、本当に興味をもって話しを聞いてくれいてたら、相手は身を乗り出すような姿勢を取ってきます。

逆に、興味を持たれていない場合、又はあなた自身に興味を抱いていない場合は、軽く身を引いた姿勢を取っている事が多いです。

人間の本能的なもので、自分が嫌悪感を抱くものには物理的にでも距離を置くように行動するのです。

椅子を使った親しさを測る実験

カリフォルニア大学のロット博士による実験で、椅子とテーブルを用意して、実験参加者の二人を自由に会話してもらう実験を行いました。

「椅子を動かして自由にお話ししてください」と告げて様子を窺うという内容です。

親しい間柄であれば椅子を近づけて会話を始めるのに対して、初対面の相手であったり、苦手意識のある相手だと、椅子を後ろにずらす人が多くいたそうです。

人は苦手な相手や生理的嫌悪感を抱く対象からは距離を取ろうとします。心理的に距離があると物理的にも大いに影響を与えるという事がよくわかりますね。

パーソナルスペースで新密度が測れる

相手との新密度を簡単に測れるのが「パーソナルスペース」です。相手との物理的距離感を目視して測ることができます。

下記のように4つに大別することができ、これらの距離感は全て個人差があることを把握しましょう。

・「密接距離」

0cmから45cmまでの距離感になります。かなり親密な関係で会話やスキンシップができる距離感になります。こどもなどの保護対象もこの距離感になります。

・「個体距離」

45cmから1.2mまでの距離感になります。友人などのある程度親しい間柄にある距離感です。触れようと思えば触れれる距離感なので親しくないとできない距離感です。

・「社会距離」

1.2mから3.5mまでの距離感になります。仕事の同僚など「知り合い」の距離感です。外にでれば多くの人とこの距離感で過ごすことになります。

・「公共距離」

3.5m以上の距離感になります。講演会や演説などの公的な場面でよく見られる距離感です。相手の顔や表情がよく見えないため、個人的なやりとりはできない距離です。

こういった距離感は男性と女性でも結構違いがあります。一般的に女性の方がパーソナルスペースは狭くなることが多いです。

外交的な人ほどパーソナルスペースが狭かったり、内向的な人ほど広い傾向があったりして、意外な距離感に違いもあったりするので、距離感の調整は慎重に行う必要があります。

まとめ

今回は相手との新密度を測ったり、新密度を上げやすくする方法を纏めた記事でした。

身の回りで「名前呼び」をしているか、というだけでも、自分と周囲の新密度が知れたり、自分がどれほど相手を信頼しているのか、などを知ることができ、名前呼びをすることにより新密度上昇を図ることができます。

「名前呼びをしないカップルは別れやすい」という点だけでも意識するだけで、結構有用な情報になると思います。

あとは、新密度は相手の動きでも測ることが出来たり、心理的距離感と物理的距離感の意識が人と付き合う上で重要になってくる、という点を纏めています。

「人付き合い」というのは大半の人間が大量にこなしていくものです。付き合いがうまくいくかいかないか、という要素だけでも人生は大きく変わります。

人との新密度、距離感を正しく把握して、人付き合いで損することなく良い人生を送れるように意識していきましょう。

相手との親密度を確かめるポイント・名前呼び、物理的距離、身の置き方によって親密度がわかる