上達する人の違い・練習量以外で差をつけ、トップレベルになる為の要素
練習量や才能が全てではない
ゲームやスポーツなど、何かに取り組んだ際に確実にでるのが成長スピードの差です。成長スピードが遅い人と速い人がどんな分野でも必ずいるのを見たことがあると思います。
皆さんこの成長スピードの差において、「才能があるんだろう」「センスがあるのだろう」と片づけてしまっていませんか?
もしくは、「費やせる時間が違うし…」「そこまでの熱量はないな」って諦めることがよくあるのではないでしょうか。
それはとても勿体ないことです。自分が興味を持って始めたことであった場合なら、尚更勿体ないです。興味があることでもない事でも、短時間で上位の存在になれるならなりたいですよね。
「そうは言っても…」って皆さん思うかもしれませんが、まず、「才能」って具体的に何がどうなって出てくるかわかりますか?
才能の定義はいろいろとあると思いますが、普段の私達の身の回りで言われる才能やセンスという言葉は、せいぜい成長スピードが早い、くらいの理由でしが言われないはずです。
音楽の才能であれば、「絶対音感」を持っていれば大きな違いがあり、立派な才能だと思いますが、私達の身の回りでそこまで明確な才能の差は見ることは多くないと思います。
ここまでで何が言いたいのかと言うと、普段私たちの身の回りで言われる才能やセンスによる違いは実際は大した差ではないではないという事です。
そしてここからが本題です。
上記で記載した「絶対音感」などの明確な才能でなければ、少し脳の仕組みを理解するだけで、周りから才能があると思えるほどの上達スピードを得ることが可能なのです。
この仕組みを理解すれば、練習の質も大幅に向上するので、うまくいけば「費やしてきた時間による差」も大きく覆せる可能性も高いです。
人の人生において、他と競うことは常にあると思います。というか常に何らかの形で周りと競い続けていると思います。
今回の記事はそんな人生においてずっと使える脳の知識を仕組みから解説していくので最後まで見ていただけると幸いです。
まずは上達する仕組みを理解する
まず人は馴れていない運動を行う時に、体性感覚野、運動野、補足運動野、前運動野、前頭前野などいろいろ使います。
脳のいろいろな箇所を使っていろいろとコストをかけてその行動をできるようにします。これは理解していなくてくもなんとなくわかりますよね。馴れない事をする時はとりあえず苦労します。
これが慣れてくると「小脳」「線条体」によってコントロールするようになります。
「小脳」「線条体」は行動についての情報を記録を蓄えていきます。多くデータが蓄えられることによって神経ネットワークが形成されるのです。
ここに記憶されると簡単には消えなくなります。自転車の乗り方を忘れないですよね?それもここにやり方が記録されているからです。
小脳などが覚えた動きは、少ないコストで無意識に簡単にできるようになります。無駄がなくスムーズに質の高いパフォーマンスができるようになります。無駄なくできるようになれば、脳のリソースが減り、他の事にも意識を向けれるようになりますし
脳科学的に「上達」するためには、小脳、線条体に記憶させ、神経ネットワークを作り上げて、どんどん広げる必要があるといことです。
どうやってこのネットワークを広げやすくするかは次の項目で解説していきます。
「楽しむ」ことで神経ネットワークが広がる
上記の項目で神経ネットワークを広げることがより効率的な状態に繋がると説明しました。
では、どうやって神経ネットワークを広げれるようにするかと言うと、それは「楽しむ」ことです。
なので、成長が早い人と成長が遅い人の違いは、「楽しんでやっているか」「楽しんでやっていないか」という事になります。
「楽しんでやっているやつの方が成長が早いことなんてなんとなくわかる」という方もいるでしょうし、上記項目で無駄にそこそこ引っ張ったと思われているかもしれません…
しかし、なぜここまで引っ張ったのかと言うと、なんとなくわかってはいるけど、「どうして違うのか」を理解していないと、ちゃんと自分で活用しようと思う程に頭に残らないからです。
最初から「楽しんだ方が上達が早い」とだけ説明しても、よくある記事にある情報の一つとして流してしますと思いますので…
では結論を言ったので、下記項目で「なぜ楽しむと神経ネットワークが広がるのか」について説明していこうと思います。
「楽しむ」ことで神経ネットワークが広がる理由
楽しいながら練習をすると快楽物質である「ドーパミン」が分泌されます。
ドーパミンは脳のネットワークを広げやすくする作用があり、新しいことを知る場合は脳のネットワークを広げる作業になるので、新しいことほど楽しくやることが効果的になります。
成長が止まる原因・トップレベルに馴れない原因
この「脳のネットワークを広げる」、という要素がとんでもなく重要で、これができていない人は途中で成長が止まり、最悪、どれだけの時間をつぎ込んでも最上位のレベルになれない可能性が高くなります。
脳のネットワークを拾げない練習とは例えば反復練習などが当てはまります。反復練習は確かに必要ですが、進歩するのは技術面のみです。
同じネットワークをのみを使う行動は、応用や進化の利かない脳になります。応用が利かない選手は練習した優れた技術をもっていてもそれを発揮したり、あらゆる状況に対応できる選手にならない為、結果を残すことが困難になります。
努力して真面目に腕を磨き続けても、その技術のレベルがカンストするだけで、脳には反復練習のストレスしかかかっていないので、応用や進化の材料にならないのです。
これが原因で出て来る差はとても大きいです。応用力、対応力、創造力などが無い人は絶対にトップレベルになることはできないです。一定のレベルまで達すると成長が止まってしまいます。
愚直で真面目なタイプより、ただ只管楽しそうにやっている奴の方が上達が早い、と感じたことはありませんか?理不尽に感じて「やっぱ才能か…」ってなるかもしれませんが、それは案外、脳科学的に理にかなった成長方法の場合もあるのです。
因みにこれはあくまで前提なので、反復練習自体は絶対に成長に必要です(笑)
遊び心による違い
楽しみながら成長している人は本番で自分の実力を発揮しやすく、得た技術の応用力も高いです。
ブラジル人にサッカーがうまい人が多い理由は、ブラジル人の脳がもともと楽しみやすい脳をしているかららしいです。
かなり個性的なフォームや技や動きでもすごいプレイができるのは、脳のネットワークが広く柔軟であり、楽しくサッカーをしてきたからだと言われています。
因みに日本人の脳は、作業系の行動をとって「落ち着き」を取り、セロトニンを沢山分泌するタイプの脳らしいので、柔軟な幅の広いプレイングが難しいそうです。
確かに言われてみれば、日本のスポーツ選手って、データ重視でフォームも徹底して、分析したことを忠実にこなそうとする印象はありますね。
「真面目に取り組みこつこつこなす」ってタイプなので、ひたすらに反復練習を選びやすい脳になっています。
成長を望むのであれば、「遊んで楽しむ!!!」も意識的に取り入れるの重要になってくるということです。
脳を騙して楽しむ方法
楽しみにながらやろう!っていっても楽しくないものは楽しくないし、だるい日の練習はだるいです(笑)
そんな時の裏技として、脳を騙す方法があります。脳の仕組み的にも効果がちゃんとあるので是非活用してみてください。
それは、「楽しい!」と言いながら取り組みましょう。
「それ絶対効果ないだろ!」って思うかもしれませんが、実はかなり効果あります。
脳は日頃から勘違いばかりしていますからね。ましては自分が発した言葉なんてすぐに信じてしましいます。
練習後にも、「楽しかった!」と言いましょう。
これだけで、本当に楽しんでいる時と同じくらいの効果が期待できます。皆さんもわかると思いますが、脳は結構ちょろいんです(笑)
脳を騙す効果のあるテクニックなんてありふれてますよね?これも疑わないでやってみましょう。
因みに、自分のプレーを「うまい!」「今のは良かった」「私すごい!」って言うのも結構効果があります。
たまたまできたことでも、その時褒めたようなプレイが自分の実力と脳が勘違いして、常にそれができるように脳のスペックを引き上げようとします。
今の時代は脳の研究が進み、様々な方法で脳を成長させる方法があります。もう「練習量が全て!」「厳しくしないと成長しない!」という考えはかなり古いです。
非効率的で、最悪の場合は努力が悪影響を及ぼす場合もあるでしょう。
まずは何事も楽しいんで、それでいて、自分が頑張りたいと思える正しい努力ができるようにしましょう。
上達する人の脳は違い・ゲームやスポーツで周りと練習量以外で差をつけ、トップレベルになる為の要素