ランナーズハイ

皆さん「ランナーズハイ」についてどんな認識をもっていますか?

イメージとしては「走りまくっていたらたどり着く境地」であったり、「なぜか脳内物質が沢山出て気持ち良くなっている状態」であったり、「苦しさの限界超えておかしくなった(笑)」などのイメージがあると思います。

上記のすべてがあながち間違ってないです。

思い込んでいるだけでそんなものない、って考える人もいると思います。ですが、最近の脳科学でどんなものか解明されつつあるので「ランナーズハイ」はあると言っていいと思いいます。

正直、完全に解明もされていないので、「ない」という意見に関しても否定しきることはできないかなぁ、って私個人的には思うところもありますが、今皆さんが思っているような現象が起きる仕組みを科学的にも説明できるので「ある」という意見に傾くと思います。

今回はその「ランナーズハイ」の仕組みや、出る条件を解説していこうと思います。

もし、ランナーズハイを上手く活用できれば、苦しさを乗り越える力や目標達成の手助けになると思います。

「今、私はランナーズハイに入っているかも」よりは、仕組みを理解して「今、ランナーズハイになっている!」とわかって意識できる方が恩恵は大きいと思います。

人生で成功を掴み取る「一つのスキル」として、ランナーズハイについて知っていきましょう。

ランナーズハイが起こる原因

「ランナーズハイ」のしくみとして言われているのが、「脳内物質」の「βエンドルフィン」が原因だと言われています。

「βエンドルフィン」は「脳内麻薬物質」とも言われています。脳内で働く神経伝達物質の一種で、βエンドルフィンに関しては、苦痛や痛みを和らげることができ、快楽をもたらす効果があります。

βエンドルフィンを発見するきっかけになったのは麻薬にあたる「モルヒネ」だったそうです。体内な生成される物質でありながら、モルヒネと同じ効果の上に、モルヒネより強い効果があり、気分の高揚であったり、幸福感が得られるそうです。

モルヒネと同じ効果と聞くと凄まじい効果がありそうですよね、医療的に使うものらしいですが、私としてはシューティングゲームとかの回復アイテムで使うくらいしか認識がなかったです(笑)

そのモルヒネと同じ受容体があることが判明して、そのことを調べているうちにβエンドルフィンの存在が発見されたのだとか、「身体の外から効果を得ようとしたら人体に備わっていた」、という稀なパターンですね。

因みに「βエンドルフィン」は「エンドルフィン」の一種で、他に「アルファ(α)」「ベータ(β)」「ガンマ(γ)」があり、その中でも「βエンドルフィン」が苦痛を取り除く時に多く分泌されるらしいです。

「脳内麻薬」の種類と特徴
◆エンドルフィン「多幸感」
気分が高揚したり、幸福感が得られる。モルヒネより強い効果がある
 
◆エンケファリン「麻酔・鎮痛作用」
痛覚などに利く抑制作用の神経伝達物質。
 
◆セロトニン「落ち着き・安定感」
過剰な興奮や衝動や抑うつ感の軽減・他の神経系に抑止的に働く。
 
◆ノルアドレナリン「意欲」
ストレスを絶てる・恐怖や驚愕の体験に遭遇すると分泌される
 
◆ドーパミン「快感」
快楽神経系にスイッチを入れる。脳内報酬の活性化を担っている

ランナーズハイの条件

「ランナーズハイ」が起こる原因が「βエンドルフィン」と説明しましたが、ではなぜβエンドルフィンが分泌される状態になっているのかを説明していきます。

βエンドルフィンは肉体が強いストレスを受けると、それを和らげるために放出されます。なので肉体の苦痛や痛みが限界に来た際に分泌されるのです。

マラソンをする人なら体感したことるかもしれませんが、「ランナーズハイ」が訪れるのは「走る辛さがピークを越えたタイミング」となります。

βエンドルフィンが放出されるタイミングはランニングだけでなく、ダンスや水泳、トレーニングなどでも分泌されるようです。

限界に挑むトレーニングには苦痛が伴いますからね。苦しい思いをしているだけのはずなのに気持ちよくなってくるのはランナーズハイの影響が大いに出ているからと言えますね。

スポーツ類だけでなく、出産時の妊産婦の血中からも大量に検出されるらしいです。βエンドルフィンの事をサイトで調べた時にお産が気持ちよかったという人もいるという人もいた、という記事を読みました。大きな痛みを伴うことですし、確かにβエンドルフィン影響は大きくなりそうですね。

βエンドルフィンのデメリット

ランナーズハイの原因となるβエンドルフィンのメリットを多く説明しましたが、デメリットも多数存在します。メリットに合わせてデメリットも把握する必要があると思います。

βエンドルフィンのデメリットとして、脳下垂体の性脱刺激ホルモンの分泌を抑制します。こうなると女性は女性ホルモンを減少させ、男性は男性ホルモンを減少させます。

女性の場合は女性ホルモン減少による影響で、乳房が小さくなってしまったり、生理が止まってしまったりします。

男性の場合は男性ホルモンの減少による影響で、精子の量が減ってしまったり、無精子症の原因になったりします。

あくまで可能性の話になりますので、「βエンドルフィンのですぎ」を意識する必要までは無いと思いますが、メリットと一緒にデメリットも知っておきましょう。

ランナーズハイに必要なもの

ランナーズハイになる為にβエンドルフィンを分泌させなければなりませんが、その為には精神と身体が充実している必要があります。精神と身体の両方が充実していれば、よりランナーズハイに入りやすくなるでしょう。

なので心身ともに良好な状態にするために必要な要素を纏めてみました。精神面の要素も重要になるので、ただ健康面を意識するのではなく、脳にもよい事を記載しています。

睡眠

まずは普通に生活するうえでも重要な要素となる睡眠です。ランナーズハイになり、その恩恵をしっかり受け取る為には体力が多く必要となります。

良い睡眠は体力を多く回復することができます。スタミナ的な体力を回復させるだけでなく、脳に関してもしっかりと睡眠を取れれば万全の状態に近づけます。

よりより睡眠をとれる工夫として朝はしっかり日光を浴びましょう。

朝日光を浴びてセロトニンを分泌させれば、脳の活性化と睡眠の質を簡単に上げることが出来ます。

瞑想

瞑想も精神面の回復効果が望めます。憤り、不安、ストレスなどの精神が不安定な状態だと脳の機能がうまく働かなくなります。

瞑想は集中力を上げる効果も望めるので、超集中からの脳内麻薬で脳の超強化が期待できます。

日々のトレーニングと瞑想の相性はとても相性がいいです。回復、強化、効果上昇、集中力アップと様残な恩恵があるので瞑想はかなりお勧めです。

瞑想のやり方や効果を纏めた記事もありますので、良ければ読んでみてください。

カフェインを取る

カフェインは簡単に摂取できて、脳を活性化させるのに最適な成分です。

カフェインの摂取だけでもエンドルフィン放出の役割があり、疲労感の軽減効果が期待できます。かなり持久系のスポーツとも相性がいいと言えますね。

なのでアスリートの間で、カフェインを好んでとる人もいるそうです。カフェイン大量摂取は興奮剤としても見られているほどです。

コーヒーで摂取するとそこそこ飲まないといけなくなるので、サプリメントで飲むことをお勧めします。値段も安いのがいいですね。用法用量を必ず守って飲んでください。

まとめ

今回はランナーズハイに関する記事でした。ランナーズハイに入るには心身ともに良好な状態にして、苦痛を感じる程に体力の限界が来ても走り続けてβエンドルフィンを放出させましょう。

まず前提として重要なのは、しっかりと体力をつけて簡単に折れないくらい強い精神力が付くまで毎日走るところからですね。毎日鍛えた人だけがいける辿りつける境地と考えるとかっこよくてモチベーションがあがりますね。

結構自分を追い詰めることになるので、靴や服などの準備はしっかりと自分にあったものを選んで怪我などしないよいうに気を付けた方がいいですね。

服や靴は揃えるとモチベーションアップに繋がりますし、モチベーションから自己肯定感が出て精神面にも良い影響を与えます。

没入感を求めるアスリートの方へ

ランナーズハイを促すためには、やはり走ることへの没入感が重要です。走る事のみに意識が集中し、不要なことは考えず、身体を無心に前進める状態になります。

そんな状態になる可能性を高めるには、できるだけ身に着けている物にもこだわった方がいいです。コードの無いイヤホンや耳栓にする、身体にピタッとした無駄の少ない衣装にする、などの工夫は誰でもしていることでしょう。

そういった要素を突き詰めた製品を取り扱っているのが「On(オン) 」になります。

スイス発祥スポーツブランドで「軽量で高い快適性」を売りにしています。まるで身に着けていないかのように感じれほどの軽量化に特化しており、没入感を求めるのであればかなりオススメできる製品を取り扱っています。

より高次元の世界を目指したいと思うアスリートの方は是非下記からサイトを覗いてみてください。

意識から消える軽さ

購入はこちらから

On(オン)

「ランナーズハイ」について解説、「痛み」や「苦しさ」をものともしなくなる理由