悩みを聞いてもらうと

辛いことがあったり嫌なことが続いたり何かに悩んでいる時って皆さんどうしますか?恐らく多くの方が「人に相談する」「愚痴聞いてもらう」という方法を取るはずです。

メンタルケアを専門にしている人も「話を聞く」ということを重視しますし、問題を共有することによって辛さが半減すると感じる人も多いでしょう。

辛さを無くそうと意識しなくても、嫌なことがあった日はついつい気を許している人に言いたいことをぶちまけてしまいます。

そう考えると、「人に話す」という行為は、身を守るために勝手に働く防衛本能にも思えます。「脳がそうすべきだから人に話している」と考えてしまう人もいるでしょう。

実際、20年くらい前の調査ですが、

「不幸な体験を人に話せば、気持ちが楽になる」

と考えている人は「90%」もいたそうです。

しかし、記事タイトルでも書いているように、「悩み相談・愚痴を吐く」という行為で幸福を感じることはなく、精神が回復することは無いです。

専門家に相談するのとは訳が違います。「話して良かった」とは一時的に感じると思いますが、それ以外に話すことに恩恵はないのです。

しいてメリットを上げるのであれば、その話の場が「娯楽・楽しみ」として効果があることくらいです。「悩んでいるから…」と、解決や心理的な回復の為に、悩み相談や愚痴をこぼすことに意味はないでしょう。

では、「なぜ相談により心を晴らすことができないのか」「どうしたら心を晴らすことができるのか」と言う点を今回は解説していきます。

相談しても変わらない

苦しむ女性 泣く女性 頭を抱える女性

この疑問について、ベルギーのルーヴァント大学の心理学者エマニュエル・ゼックとベルーナリメがとある実験を行いました。

・実験内容
参加者たちに嫌な体験をした中から、「駐車スペースが無かった」「遅刻してしまった」などの些細な出来事を除いて、「最も精神的に苦痛であったこと」「忘れることもできずに、人に話す必要性を感じること」を選んでもらいます。
 
選んだ辛い出来事を参加者の半分には話してもらい、大事な人の死、虐待をうけたこと、病気に関してなどなどの深刻な問題があがりました。
 
もう半分の参加者には、ごく普通の典型的な一日のことを話してもらいます。
 
それから「一週間後」と「二か月後」に全員を集め、自分が感じている幸福感についてアンケートを取りました。

上記でも記載している通り、自分の辛い体験を人に話した人たちは、話したことによる恩恵があると感じていたそうです。

しかし、アンケートはその感覚と違う結果になっていました。実際の所、辛い話をした人と平凡な一日の話しをした人で、幸福感の度合いに違いはなかったそうです。

このことから、辛い体験を人に話したところで、その人になにもプラスの影響は表れず、最悪ただ時間を無駄にするだけかもしれない、という結果になったのです。

書き出すと辛さを感じなくなる

憂う男性

マイナスの感情を和らげ、気持ちを軽くするのに有効なのが「辛いことを書き出す」 です。

日々のストレスに対抗する手段としてならば、日記形式で書くのもありです。時間もかからず簡単に大きな効果を得ることが可能です。

「日記書いたくらいで変わらないでしょ?」と思う方もいると思いますが、実験がなされ効果が実証された方法です。

トラウマ体験をした被験者に、毎日数分程度でもいいので、自分の内部にある考えや気持ちを書いてもらう実験もいくつか行われています。

一例
解雇されたばかりの人に、失業が個人としての自分と職業人としての自分にどのように影響したか、本音を短時間で簡潔に書いてもらった結果、被験者の心理的にも肉体的にもプラスに働き、健康面もよくなり自信や幸福感が増した。

「人に話す」という行為には全く効果が見られなかった分、似たような事をしている「日記を書く」という行為で効果があったことに困惑したそうです。

書き出すことで心が軽くなる理由

心理的観点から考えられ、「話すこと」と「書き出すこと」には、大きく相違点があるとわかりました。

「会話」をしてしまうと、話が逸れやすくなってしまったり、どこかで別の考えや感情が絡んでしまったりと、事態を冷静に受け止められず、不要な情報が多く混ざります。

文章の場合は逆になります。構成を考えたり筋道があるので、無駄な情報を無くす方向に思考が傾きます。文章に意味をもたせるので、意味のない部分は削がれるし、そもそも出てこないです。

そして、意味を持たせた文章には、感情も混じらない「事実」だけが残ります。事象がハッキリすればより鮮明に思考を巡らせるようになり、簡単に「解決」へ導けるでしょう。

一度頭の中で想像して見て欲しいです。下記の行動を頭の中で実践してみましょう。

「辛い体験を思い出す」→「浮かんだ体験を書き出す」→「書いたモノを読み上げる」

「書いたモノを読み上げる」をした時に、いつも頭の中で辛いことを思い出し時とは違った感覚がしませんでしたか?

感覚で言えば、「人の辛い体験を聞いている時の感覚に近いと思います。

言い方は悪いですが、人の悩みって聞いている分には「そんなことか」という感じ方の方が多いはずです。自分のこととなると一大事に感じるのはわかるのですが、周りから見るとそうでもないです。

言うなれば、自分のことを客観視できるということです。悩みによっては「なんだこんなことで…」と思えることもありますし、本当に辛いことでも受け入れやすくなります。

受け入れなくても事実はかわりませんからね、「受け入れる」ということは前に進むためにとても重要なことなのです。

幸福感を高める感謝

解放的な女性のシルエット

文章に書き記す時に、より精神的に良い効果を出す方法があります。それが「感謝を表す」ことです。

人は様々なことに幸福感を感じますが、どんなことであっても「慣れ」てしまう生き物です。綺麗な環境で生活できること、愛しのパートナーがいること、毎日美味しいものが食べれること、楽しい趣味をもてることなど、いろいろなことに幸せを感じてはそれが当たり前になっていきます。

当たり前になってしまうと、意識しない限りは失うことにでしかその幸せを実感することできない生き物です。何かのトラブルで水が出なくなって初めて水のありがたみを実感するし、停電して初めて電気のある生活に感謝します。

この人の習性から「意識すること」により、人の幸福度があがるのではないか?と考えた心理学者が疑問に思い調査をしたところ、

一定期間の間、週一回だけ日頃の些細なことで「感謝」したできごとを書き出させると、楽観的でゆとりのある精神と幸福感を持つことができ、健康状態もよかったそうです。

この結果は「嫌なこと」「通常のできごと」を同じように書き出させたグループと比較して、明らかな違いが見られたそうです。

感謝するだけで心身によい影響が得られるのならとてもお得ですよね。書き出す際は感謝以外にも「理想」であったり、「幸せ」であったりと、ポジティブなことを書くのも有効だそうです。

ストレスに苦しんでいる方へ

この記事を開いた方は、少なからず日々のストレスに苦しめられている方は多いのではないでしょうか。

この記事の内容からも、周りに相談したり愚痴を吐き続けても、今の状態から回復するのは難しいことが分かったと思います。上記の方法も心を軽くする方法であって、精神を回復に向ける方法ではないです。

ですが生活は続きます。回復を待ってはくれませんので、次第には「普通に生きるのって難しい」「家から出るのがしんどい…」「余裕のない毎日に心身がボロボロ」と思い始める人もいます。

そんな方は自然な形で、心身のケアをする必要があります。気を晴らそうとリフレッシュをしても、一時しか元気を保てないし、病院で薬を貰うのは効果があるかもしれませんが、副作用がきつかったりでとても健康的とはいえないですよね。

そんな方にお勧めできるのが「漢方」の「ヒキウツ笑顔 」です。

誰でも気分が落ち込むことはあります。問題はそこから回復できるか、ストレスに耐えれる元気をつける事ができるか、という点です。

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「悩み相談・愚痴を吐く」ことはストレス軽減にならない、確実にストレスを和らげる方法