「夜型人間」と「朝型人間」について

「私は夜型だから」「〇〇はいつも朝が早く朝型人間だよね」などの会話を日常的にすることがあると思います。

この夜型と朝型の基準って考えたことはありますか?

一般的には夜に行動している事が多く、朝は寝ている人間が「夜型」という認識で

いつも朝が早く、早朝からの活動が活発で、夜に寝る時間が早い人の事を「朝型」と言っていると思います。

ですがこの認識だとその人の意思で、夜に活動するか、朝に活動するかが変わってきていて、「夜型または朝方の人間」って「体質的」にはわからないですよね。

実際皆さんが知りたいことは、その人の体質が「朝に適しているのか」「夜に適しているのか」だと思います。

普段の生活から変わっていく可能性もありますが、そういったものではなく、遺伝などの先天的にどっちが適しているのか、そもそも「朝型体質」「夜型体質」なんてものがあるのか、という点ですよね。

結論を言うと、体質的に「朝型」「夜型」と人によって違はあります。

ではどういったところが違っているのか?という点について今回の記事で紹介していきたいと思います。

自分の体質によっては、一般的に健康とされている「早寝」が身体によくない場合があります。そういった点も含めて、自分がどちらのタイプか知る為の参考にしていただければ幸いです。

ポイント
生活スタイルでの意味合いではなく「朝型」「夜型」で体質的に違いがある

「夜型人間」と「朝型人間」の違い

まず「朝型」「夜型」を決める要になるものとして重要になってくるのが「睡眠」ですよね。どのタイミングで寝るのが適切になるかによって朝型なのか夜型なのかが変わってきます。

では、その「適切な入眠時間」というのはどのようにして決まるのかと言うと、人の「体温」によって決まります。実は睡眠と体温は密接なつながりを持っているのです。では体温の変化によって覚醒状況にどのように影響がでるのかというと

体温が下がると眠くなり、体温が上がる眼が覚めます。

つまり、体温が下がったタイミングが寝るのに適したタイミングとなり、体温が上がったタイミングが活動に適したタイミングとなるわけです。

一日のうちに体温は上がったり下がったりします。だから眠くなったり眼が冴えたりするのが繰り返しくるのです。寝れない時は全然寝れないけど、ふとした拍子にかなり眠たくなりますよね。これは体温の変化が原因の一つとして働いているわけです。

※体温変化の大まかなグラフです。大まかな流れで記載されており、正確な数値で作成されていないので、イメージをとらえる為の参考程度にしてください。

朝型の特徴

朝型の人の場合は早朝から体温が上昇し始めます。夕方ごろにピークを迎えてから落ち始めて、夜に向けてどんどん下がっていく傾向にあります。

そのため、朝は早く目覚めることができて、夜になると速い段階で眠くなり始めるというリズムで生活しやすいのです。

・朝型
早朝から体温が上昇し、夕方頃には体温がピークを迎えて、夜の速い段階から体温が下がり始めて眠くなるのが速い。 

夜型の特徴

一方、夜型の人は体温上昇のピークや下がるタイミングが、朝方の人よりも数時間遅れてやってきています。そのため、早めに布団に入っているのにも関わらず、充分に体温が下がっていないのでなかなか眠りに入ることが出来ません。

まだ身体が活動状態に近いので、無理に眠ろうとしても、身体の状態的に眠りにつくことが出来ないのです。この経験はわりとある人が多いのではないでしょうか。

身体も疲れていて眠れる条件が揃っているのになかなか眠れない、という時は体温がまだ上昇気味になっており、体温が下がり始めるまで眠れなくなっているかもしれませんね。

この場合、体温が下がる時間が遅いため、起きようと思う時間になっても体温がまだ下がり続けているという状況になりがちです。そうなれば早起きはかなり困難になります。

身体にも無理を強いることになるため、夜型の人は身体に負担をかけることにもなります、そうなると夜型の人は無理に早く起きない方がいいかもしれません。

・夜型
早い時間に寝ようとしたとしても体温が落ち気味ではないため眠りに落ちづらい。早起きをしようとしても体温が下がり気味の時間帯になるので起きるのが難しい。

入眠時間をコントロールする

正直言って「夜型」には不利な世の中です。「皆早起きあたりまえ」って感じの世界なので体質的にしんどくても同じように朝は起きないと生活していけません。

だからと言って身体に負担をかけて生活を続けることはありません。

なので「夜型」の人でも速く寝て、しんどくない朝を迎えれる方法を紹介します。「体質」は変えれなくても「生活スタイル」は変えることができます。「朝につよい生活スタイル」を作り、身体に負担のかからない生活ができるようにしましょう。

遅寝早起き

初っ端から力業ですが効果はてきめんです。確実に夜の早い段階で眠くなります。そしてしっかり朝は早く起きれまスタイル。ここで変に多く寝てはいけません。朝早くから活動することが生活リズムの調整に必須です。朝早くから活動する以外にも夜ぐっすり眠れる工夫を下記で紹介してい行きます。

セロトニンを利用する

朝起きたら朝日を浴びましょう。夜の良質な睡眠をとる為に大いに役立ちます。

日光を浴びると「セロトニン」が分泌されて、朝日を浴びた時間から夜のベストな時間で眠りやすくなります。脳を起こす作用やストレス軽減などプラス効果も多いので、どんなタイミングでも起きたら日光を浴びることをお勧めします。

朝日光を浴びることに関しての効果なども記載している記事なのでよければ読んでみてください。

日光を浴びるのが難しい方は部屋の中で日光を浴びれるライトなどもあるので活用してみてください。

朝の運動

朝のランニングなど軽く身体を動かしましょう。「朝から運動とか無理…」って方は結構多いと思います。ましてはこの記事を覗いた人なら特に(笑)

ですが朝の運動は以外にも疲れたりせず、頭がスッキリした状態で一日を過ごせます。脳の活性化にも繋がりますし、もちろん健康にとてもいいです。肥満対策やストレス軽減など結構いいことづくめです。

無理と思わず一度挑戦してみる事をお勧めします。確かにめんどくささを感じるかもしれませんが恩恵は大きいです。でなければ朝に走っている人があんなにいるわけないのです。あの人たちは朝走ることの良さを知っているから毎日走れるのです。とりあえず一度体験して知るところから始めてみましょう。

ランニングシューズを買ってみたりジャージを揃えてみたりすると結構モチベーションが上がったりします。


今回は「朝型」と「夜型」は体温変化のタイミングの違いからくるもの、という内容の記事になりました。私は夜型でも生活に支障がないなら生活スタイルを改める必要はないと考えています。ですがそうもいかない人もいると思うので、この記事がそんな人の少しでも役に立てたら幸いです。

「夜型人間」と「朝型人間」の明確な違いについて、夜型に早寝は悪影響がある