薬や病院に頼らず聴力を回復させる、脳と意識を変えれば耳は良くなる
あなたは自分の聴力に自身がありますか?問題ないとハッキリ言えますか?近年、耳が悪い人はどんどん増えています。いわゆる、「難聴」の人が多くなっているのです。
わかっている方が多いと思いますが、よく行われる聴力検査では、本当に耳が悪くなっているかはわかりません。重度の方しか引っかからないでしょう。
そもそも、難聴というのは「耳が聞こえない人」ではありません。難聴とは「耳が聞こえづらい人」のことを指します。
難聴は「軽度」「中度」「高度」「重度」で分けることが出来ます。ここで自分が軽度でも中度でもなく、正常な聴力があると自信をもって言えるでしょうか。
軽度でも中度でも難聴であることは変わりません。耳が聞こえづらくなり、多少なり生活に支障が出ていると考えていいでしょう。
一度でも「音量上げすぎ!うるさい!」なんて言われたことがあることは、是非最後までこの記事を読んで見てください。
耳は目より取り返すがつかないです。速めに耳を悪くしない為の知識と改善方法を把握しておきましょう。
因みにですが、テレビの音が聞こえづらいだけで「中度難聴」に当てはまります。焦った方がいいレベルは、私達が思っているより昔に超えてしまっているかもしれません。
突発性難聴の緊急性
まず最初に知っておくべきことは近年爆発的に増えている「突発性難聴」です。テレビとかで聞いたことがあるかもしれませんね。名前の通り、なんともなかったはずの耳が、何の前触れもなく、外傷などもなく、鼓膜が破裂したなどのも理由もなく、突然聞こえづらくなる症状です。
眩暈や耳鳴りを伴うことが多く、片耳だけ発症することが殆どです。あまりにも急激に聴力が落ちるので、その瞬間を自覚する場合が多いです。
唐突な分、「何かあった?少ししたら治るかな?」なんて考えてしまいがちです。
できるだけ早めに病院で検査をしましょう。
放っておくのは危険です。放置したりしてしまわない為にも「突発性難聴」という存在を頭に入れて置き、自分に疑わしい症状が出た際にすぐ対応できるようにしましょう。
耳は良くなる
そもそも「耳って良くなるの?」と思っている人も多いと思います。先に言うと耳はちゃんと良くなります。聴力はちゃんと上がります。
恐らく、周りで「耳が良くなった」「最近聞こえるようになった」なんて言う話を聞かないから、「耳が良くなる」ということに馴染みが無いのだと思います。
逆に、自分が「最近聞こえるようになったな」って思うことも言うこともないと思います。わかってても周りにそんなハッキリしないことを別に言いませんからね。
良くなろうが悪くなろうが、体重計みたいにわかりやすい数字で情報を得ることもできません。目に見えない感覚ですし、改善できる認識が持てないのです。
だからこそまずはちゃんと「耳は良くなるもの」という認識から持ってほしいです。
良くなるかどうかわからない物を改善しようと努力することは難しいです。効果も出にくいでしょう。
そのくせ衰えだけは着実に実感していきます。生活もどんどん不便になっていきます。そして最悪それに慣れてきてしまって、自分が不便な暮らしをしていることに自覚すらもてなくなります。
そうなってしまう前に、しっかり耳を良くしていく意識を持っておきましょう。
薬は改善にならない
常識的なことではありますが、基本的に薬という物は、一時的に症状を緩和させるものです。頭痛の人が頭痛薬を飲んで、一旦痛みを抑えることができても、それが直接解決になることはありませんよね。
大事なのは頭痛になってしまった原因を解決することです。一旦薬を飲んで痛みから逃れることが出来ていても、根本的な問題を解決していないと、また再発してしまうでしょう。
そんな当たり前のことですが、現代人は「薬を飲んだから大丈夫」「早く薬を飲んで治さなきゃ」と考えてしまいます。
薬は一時的には絶大で即効性のある効果が期待できますからね。その点が変に過信してしまう原因になっているのでしょう。
「治す」「良くする」というのは、病院に通ったり、薬を飲むことではなく、日常的な生活の改善が必要ということを強く把握しておきましょう。
もちろんそれが面倒で手間なことはわかります。しかし、本当にそれ以上に大切なことなんて殆どないのです。手間だからと言って疎かにしてよい理由にはならないです。
これは今回のテーマである「耳」以外にも言える事です。逆に言ってしまえば、健康的な生活はほぼ全ての病気や身体的悩みの解決に繋がります。そのことを強く意識しておきましょう。
耳の休息
まず重要なのは「耳の休息」です。もしかしたら、これだけでも聴力が回復する人もいるかもしれません。
耳も酷使し続ければ悪くなる、という単純な理由です。大きな音を聞き続けたのなら、休憩を取って休ませる必要がるということです。騒音や大きな音を聞き続けいるていると、有毛細胞が損傷していきます。
・一日中ヘッドホンをしている
・暇さえあればイヤホンをしている
・周りの音が大きい空間に何時間もいる
最近多いパターンで言えば、上記のような環境で日常的に過ごしている場合は、耳が損傷していっている可能性が高いです。
難しく考える必要はありません。「耳に無理をさせたな」と感じたら半日くらい静かに過ごしましょう。
耳を休ませる、という意識を持つだけでかなり改善されます。この意識をもって後は、健康的でしっかりと睡眠が取れている生活をしているだけで改善される人もいると思います。
特に、イヤホンなどで音楽を聴くことが好きな人は、聞いた後にしっかりと「耳を休めること」を意識しましょう。末永く聞くことを楽しむ為にも必要なことです。
話・会話・声が聞こえない人は
私達は様々な音が鳴り響く中で生活しています。ですが、それらの音を意識したりはしませんよね?周りの会話なんて一つとして覚えていないことが殆どです。
しかし、そんな音の中から、「自分の名前」であったり、「好きなコンテンツのワード」などが聞こえると反応してしまいます。
このことからわかる通り、私達は脳で音を聞いています。耳はちゃんと音を拾っており、それを認識するかは脳の好みによって取捨選択されているのです。
パーティーなどの雑音の中でも、普通に会話ができることから「カクテルパーティー効果」なんて言われてたりします。これに関しては、視覚などの他の情報も駆使していると言われていますが、
人は「嫌いな音」「意識していない音」は聞こえないようになっている、ということにもなります。
なので、「呼ばれても反応できない」「相手が何を言っているか聞こえづらい」という人は、聴力だけを疑わず、自分が聞くことにちゃんと意識を向けきれているか、という点も考えて見て欲しいです。
「相手の言っていることをしっかり聞き入れる」
「呼ばれたら反応できるように少しは気を置いておく」
「周りからの声掛けに意識を置く」
などの、必要なことに意識をおくだけでも聞きやすくなります。これは特に仕事で必要な意識になります。
逆に、呼びかけてもなかなか反応しない人っていませんか?とても印象が悪いです。そして、そのタイプでバリバリ仕事できるタイプの人も少ないでしょう。
「聞き逃さない力」は、鍛えること改善することが可能な人としての能力です。周りからの評価にも繋がります。
鍛えるのは簡単です。今まで何も意識しないで聞いてた音を「意識して脳に入れる」つもりで聞くだけトレーニングになります。
今まで以上に「聞く」という行為に意識を傾けてみましょう。環境音、相手の話し、音楽となんでもいいでです。「聞く力」を意識して音を拾う能力を伸ばしましょう。
マッサージによる改善
血行をよくするだけで、その部位の大きな改善に繋がるのをご存知でしょうか?そしてその血行を手軽によくする方法がマッサージになります。
マッサージによる恩恵は血行以外にも多くあります。長い人の歴史の中で、全身の治療の一環としてマッサージが利用され続けているのも、高い治癒効果が期待できるからに他なりません。
耳や目も同様にマッサージで良くなります。どこでも道具も要らずにできるので、積極的に耳をマッサージしてみましょう。
詳しいやり方を解説している人もいますが、私的にはそこはそこまでこだわらなくても良いと考えています。
優しく、自分が気持ちよいと思う力加減で、耳の周りを軽く押したり、さすったり、耳を直接揉んだり、引っ張ったりするだけでも効果はあります。
・気持ちよいと思う範囲で耳を引っ張る
・気持ちよいと思う範囲で耳を揉む
耳にはツボもあるので、気持ちよいと思ったポイントを覚えておくと良いです。どんな時でもできるので、疲れをほぐすつもりでマッサージしてみましょう。
耳が悪くなると耳鳴りがする
最近「よく耳鳴りがするな…」なんて思うことはありませんか?もし、日常的に耳鳴りが起こる場合は、耳の不調を疑ったほうがいいかもしれません。
実は、耳鳴りの原因は解明されておらず、身体の不調によるものかは明言できません。
しかし、耳鳴りがするタイミングって体調不良の場合が多くないでしょうか?睡眠不足、疲労、風邪、頭痛と、ほどんどが他の症状と併せてくることが多いのも事実です。
特にストレスの影響はかなり受けやすいです。耳の有毛細胞が弱っている時に耳鳴りがしてしまう場合もあります。
耳鳴りと難聴の因果関係も深く、殆どの耳鳴りには難聴が伴っている、という人もいます。
ただの何も影響もない耳鳴りと終わらせずに、「耳が不調を抱えている」と疑う方がよいかもしれません。
耳が良くなると人生が豊かになる
皆さん疎かにしがちですが、「耳が健康」というのはとても恩恵のあることです。よく聞こえる、というだけで、仕事の捗り具合や人間関係にもプラスになるでしょう。
しっかり聞こえている、というだけでも会話の質はあがります。「聞き取れていれば変わらない」なんてことは絶対にありません。会話内容を100%脳に入れ、返答に多くのリソースをかければ、自分や相手に気を使った返事が可能になります。
「会話」というのは、私達の生活の大部分を占めています。その会話の質が変わるだけでも、人生は大きく変化していくでしょう。
「聞こえなくなったら補聴器で…」なんて絶対考えない方がいいです。健康的な聴力を持っているうちは、補聴器がどんなものか理解することは難しいでしょう。恐らく、後悔する方が殆どだと思います。
耳を良くするのにそんな特別なことはいりません。上記でもお伝えしましたが、小まめに休ませるだけでも良くなります。
後は普段から、マッサージをする、しっかり睡眠を取る、お風呂でゆっくり身体を温める、騒音にさらされたらヒーリング効果のある音を聞く、鉄とタンパク質を摂るようにする、などなど、普通の健康的な生活を送るだけでも回復に繋がります。
「耳を良くする」という意識をちょっとだけでもいいので、これからの生活に取り入れていきましょう。